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風立ちぬ

 投稿者:山下 一歩  投稿日:2017年11月30日(木)15時30分22秒
  季節は時を追いかける様に
忙しく秋使用に装いを整え

辺りの景色も
私の心とは裏腹に
色鮮やかになっている

日焼けもすっかり取れて
色白に戻った君は
眩しいほどの大人に成長した

春に生まれ
口笛も覚束なかった
幼いあの君が
夏もとうに過ぎ
今では哀しい歌だって
驚くほど上手く歌えるほどに
なっているのですから

でも
そんな君に会えるのは
嬉しい反面
これからは
君の歌声を聴く機会が
多くなりそうです

寒空に響き渡る
君の歌声を聴く度に
私はコートの襟を立て
首をすくめて
秋の深みに佇む事になるでしょう

 

沈む夜

 投稿者:夏生  投稿日:2017年11月30日(木)14時40分19秒
  沈む夜

かなしみ
苦しみ

重石に

どこまでも
どこまでも

明るさが
泡をたちのぼらせて
笑顔のまま
沈んでいく

ああ、全部
幻だったのか
幻になったのか

いつかの
息づかい
ぬくもり
声、言葉は

さようなら
なんて
芝居じみた言葉なく
消えて
しまった

戻れ、戻れ

沈んだ時を
何度手繰ったか

たられば、は
同じ歌を歌い
もしも、は
通れなかった道を
眼前に広げる

心は開いて閉じて
繰り返し
定まらない

勢い沈んでいく
ばかり

朝になれば
忘れてしまう
今を無理やり詰め込んで
しまうから
 

よろこびってひとは

 投稿者:たりや あいひ  投稿日:2017年11月29日(水)08時16分6秒
  よろこびってひとは
きっと
いつもよろこんでいるわけじゃ
ないのかもしれない

よろこびにだって
どうにもならないことがあったり
うらぎられたり
わけもなくなきたくなるときも
あるのかもしれない

よろこびのほほをつたうなみだも
かなしみがながすなみだと
たいしたちがいは
ないのかもしれない

よろこびがよろこぶときに
りゆうはなくても
かなしむときにはいつも
なにかわけが
あるのかもしれない

けれども
そんなよろこびのそばに
ただしずかにすわってあげられるのは
たしかにあなただけだ。
 

三浦志郎様

 投稿者:たりや あいひ  投稿日:2017年11月29日(水)08時09分6秒
  「ベンチの上のナルシシズム」への感想をくださり、ありがとうございました。ご挨拶が遅くなり、申し訳ございません。たりやあいひと申します。全くの素人で、読みづらいものもたくさんありましょうが、今後ともよろしくお願い致します。
今回は主に二つの読み方を期待して書きました。一つは今回、三浦様がなされたように、「空を見上げて」を比喩として実際にスマホに映った顔を覗き見る、というもの。もう一つは、「そこに映つた自分の顔を覗き込む」を比喩として実際は空のみを見上げる、というもの。どちらにせよ、三浦様のおっしゃる通り、空が目に入ることによるself-esteemの変化がこの詩の核です。
あまり長い詩を書くことは得意としておりませんので、短いながらも二重三重に楽しめる作品が書ければ、と思っています。
 

三浦志郎様

 投稿者:ゴンドラ  投稿日:2017年11月28日(火)22時28分27秒
  すみません。直前の投稿で文字化けしてしまって…。
「岩波文庫が、星ひとつ50円の時代でした」に訂正させてください。
 

三浦志郎様

 投稿者:ゴンドラ  投稿日:2017年11月28日(火)22時22分8秒
  三浦志郎様

ご感想と評を頂き誠に有難うございます。二つの投稿の何れにも丁寧にお目を通して頂き厚く御礼申し上げます。御礼が遅れてしまい申し訳ありません。
そうですね…確かに芸術は“夢まぼろし”であるかもしれませんが、されど、それに魅せられた人々にとっては、やはり“かけがえのない”ものだと思います。わたしなども、はるか昔の高校生の時代になぜか心の中に、この“夢まぼろし”が気づかないうちに住みついてしまったようです(文庫本の読み過ぎもその一因だったかもしれません?。当時はまだ岩波文庫が、??ひとつ50円の時代でした)。
散文詩にまた取り組んでみます。今後とも、どうか宜しくお願い申し上げます。

ゴンドラ
 

十一月の傘の下

 投稿者:葉月 祐メール  投稿日:2017年11月28日(火)21時41分31秒
編集済
  雨音が
己を抑えながら
さらさら と
街へ流れ込んだ

舌先に絡んだ
張り詰めた空気は
微かに甘い
冬の味がする

  雪よりも冷たい雨の中
  傘をさして歩いた
  心に飛び散る飛沫だけは
  防ぎ切れずに 濡れた

  胸元にかかったままの
  拭えない靄を抱え
  傘越しに映る青黒い雲を
  眺めて歩いた 帰り道

雨は
甘さを増す風と共に
するする と
降り続けて

守られているはずの
体の最奥地からは
心が滴る音が
響いてきた

そして

現実に降りしきる
十一月の雨は
何ひとつ言わずに

防ぎきれなかった
わたしの足元を
じわじわ と
濡らしていた

甘い匂いも
  いつの間にか
    姿を消している


心の乾かし方を 知らないまま 傘を握り締めた



**********
Kazu.様へ

評不要ですが、
お読みくだされば幸いです。
宜しくお願いします。

 

三浦 志郎 様

 投稿者:山下 一歩  投稿日:2017年11月28日(火)14時23分55秒
編集済
  何時もお世話になりましてありがとうございます
この度も御批評ありがとうございました この作品は昨年この時期に失敗作に
終ったものを作り変えたものです 銀杏の葉が色付いて行く様子は筆舌に尽くし難い
想いです 行く秋の象徴の様な気がします ご指摘いただきました「幾度と」ですが
ありがとうございました 「いくども」、「いくたびと」といく通りも読み方が出来
ますので注意したいと思います これからも宜しくお願い致します
それから、こそっと、おめでとうございました 
 

ときには曖昧もそのままで

 投稿者:あさぎメール  投稿日:2017年11月28日(火)12時58分57秒
  祝砲の狼煙が青空へと昇っていく
海はきらめくことで歓迎を表現する
波は砂浜との競作で安らぎの音を奏でる
山の線は自身がちっぽけな存在であること
つまりは、可能性が広がっていることを教えてくれる

いつかどこかの知らないけれど見たことのある風景

記憶の中の感触がよみがえる
歓び、懐かしさそして苦味
雑多な感触を抱えたまま
見上げた夜空の星々は
手が届きそうなところにあって
実際に成層圏を突き抜けると
星がお辞儀をして出迎えてくれた
「はじめまして。そしてお帰りなさい。今までもこれからもあなた次第。
それが世界。あなたがいた、あなたがいる、あなたがいつづける世界」
 

僕は死を書けない。

 投稿者:中也  投稿日:2017年11月28日(火)11時52分48秒
編集済
  君が夢でもいいから
妻を失ったら
どうだろう

愛する子供が
例えば
不治の病で
例えば
暴漢に襲われて
なくなったら
どうだろう

況してや
自分で自分の命を絶ったら
どうだろう

東日本大震災では
約二万人の命が失われた
天災で
あっという間に

だから
僕は
死を書けない

それは
生きる尊厳を持ちたいという
僕のわがままかも知れないけど

それとも
僕は死ぬことが怖い臆病者かも
知れないけど

現実を全く理解していない
役立たずの平和主義者
理想主義者かも知れないけど

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここ10年、日本人の1年間の自殺者が3万人から2万人を推移している。
今や2人に1人がガンに罹る。死は身近な問題になった。
先日の痛ましい事件にも、その背景にある若者の息苦しさとネット社会の負の力が働いている。
少なくともネットに作品を載せる一人として、どうあるべきか、僕なりに考えてみた。
文章に起こせば長くなるから詩で書こうと試みた。正直、うまく表現できなかった。
無責任かも知れないけど、どうか評なしでお願いします。

http://

 

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