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くれさんへ

 投稿者:キャベツ  投稿日:2017年 8月 5日(土)07時58分37秒
  「遂行文」に評をありがとうございます。
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の「メッセージ」および原作「あなたの人生の物語」における
ヘプタポッドという未確認生命体の使用する言語様式に心を打たれ、
このタイトルで書いてみたいと思いついたは良いのですが、
うまく地上に着地出来なかったなあというのが正直な感想です。
堅実に読んでいただいたことに感謝致します。
 

天使のハプニング

 投稿者:みぃみぃ  投稿日:2017年 8月 4日(金)19時00分38秒
  愛を囁き合い天使の羽を広げる僕と君
どこまでも広がる大草原と青い空
晴れ間に雨が降り 天使たちのハプニング
夢の花が咲き誇り天を舞う
 

銀河鉄道に乗車したあなたへ

 投稿者:中也  投稿日:2017年 8月 4日(金)01時09分34秒
編集済
  別れはいつも突然で

一度ちぎれた羊雲は
もとに戻れなくて

真っ黒に枯れた向日葵に
心引かれて

そういえば
今朝
コーヒーカップを
落として
割れた破片を
かき集めて

諦めた

あんなに元気だった人も
あっけなく車に跳ねられて

突然の豪雨で
家も土地も
愛する人まで失って

ただただ
茫然とするばかり

突然の爆弾が
何万人の命を奪い
原型のない物体だけが残って

そういえば
ピカソが
ゲルニカを描いたことを
こんな時に
思い出したりして

多かれ少なかれ
僕たちには
いつも
不条理がつきまとう
なんか
そんな気がして

本当に悲しい出来事が起こったら
涙は流れず
心が時間とともに
しぼんでいく
まるで
膨らませた風船のように
少しづつ
静かに

でも
心は意外に冷静で
別れの悲しさも辛さも
時間の流れとともに
忘れていく
消えていく
シャボン玉のように

いったい何度
別れを繰り返せばいいのだろう

30キロをきった
骸骨のような
あなたは
だんだん意識が遠ざかり
銀河行きの列車を待っているようで

早く列車に乗せてあげたいと

僕が見ているあなたは
過去の僕を見ているような
そんな気がして

おもわず
さようならと言いたくなった
過去の自分に

ベッドの側から
あなたを見ているうちに
楽しかった思い出ばかりが
まるで映画を見ているように
頭に浮かんできて
時間だけが
過ぎていく

窓から見える空は
真っ青なのに
モノクロの世界に居るようで
僕はとうとう
色の美しさを失ってしまったようだ

別れは突然やって来る

昨晩
あなたは
銀河鉄道に乗車したと
翌朝
知りました

僕も本当は
あなたと一緒に
銀河鉄道に乗って
オリオン座やカシオペア座から
この世界を
見下ろしてみたかった

だけど
僕のところには
まだ迎えが来ないから
もう少し
不条理を受け止めて

あなたが
銀河鉄道の旅をしているところを
地上から見守っています

流れ星が流れたら
銀河鉄道が
次の駅に向かって走っていると
あなたが笑顔で旅をしていると

理由は十分あるけど
今はただ
最後に
一言
ありがとうって
言えなかったことだけ
それだけが
後悔です

今夜も
明日も
明後日も

そんな僕の気持ちとは
関係なく
星々は夜空を彩ることでしょう
 

再会の夏

 投稿者:澤 一織メール  投稿日:2017年 8月 3日(木)23時40分13秒
編集済
  熱帯夜のせいか
それとも
あの頃と同じように
油蝉の鳴き声が
この胸を締め付けるからだろうか
眠れないまま
過ぎ去ったはずのひとかけら
煙草の煙りと浮かべて
その苦さに咽せる

なぁ 友よ
今もお前は覚えているか

今夜のように湿気纏う八月の夜空の下
いつからか学校に来なくなったお前を
仲間と一緒に近所の公園に誘った
夏休みのある夜

お前は怯えるような目で僕達を観ると
脂ぎった伸びっぱなしの髪を掻き分けながら
胸の内を打ち明けてくれたよな

 昼間
 ヒトのまなざしが怖くて
 カーテンを閉め切った部屋で
 夜の訪れを
 息を殺し、待っている時の
 心臓の音。
 そのまま夜が明けて
 今日こそ、登校しようと
 玄関へ向かう途中で
 動かなくなる足。
 そんな時に
 僕達が鳴らすチャイムの音に
 真っ白になってゆく
 視界。
 正気を取り戻す為に
 トイレで口に手を突っ込み
 吐き出す胃液。
 今日も学校にいけそうもないと
 自分の代わりに謝る母親の姿を見ると
   オレ、
    かあちゃんを殴っちゃうんだよ。

お前はそう言い切ると
泣きながら
笑う。

「なにも知らずにごめんな」
僕がお前にそう告げた瞬間
お前に本気で殴られた
頬の痛みはお前の苦しみだと知って
苦しかった

僕達から逃げ出すように
お前が立ち去った後
公園に響く油蝉の鳴き声は
お前の悲鳴や
僕達の泣き声を
上手に隠した

あの夜から僕達は
離れ離れになった気がしてしまったんだよ

なぁ 友よ
お前は本当に
明日の同窓会に来てくれるのだろうか

卒業してから
初めての同窓会だ
お前にとって
僕達は
忘れたい存在なのかもしれない
けれど
僕達にとって
お前は
いつまでも友達だからさ

あの夜
あの公園で
お前に
そう、ひとこと
なぜ
僕達は伝えることができなかったのだろう

鬱陶しい言い訳かもしれないけれど
やっぱり
お前に会いたいんだよ
何歳になっても
友達だと
何度でも言わせてくれよ

油蝉の鳴き声が 一瞬 途切れる

今夜 眠れないのは
きっと暑さのせいなんかじゃない
今朝
 お前からの連絡があった
その響きが
ずっと鼓膜に残っているからだ

明日
 お前と会えるかもしれない
こみあげてくる思いを
煙草の火に掬っては
煙りが瞼に滲みる
 

くれ様へ

 投稿者:夏生  投稿日:2017年 8月 3日(木)15時41分51秒
  拙作「Fase of Peace」に佳作との評をくださいまして、ありがとうございます。

思うままに書いたもので、もう少し広げ、展開する必要がありました。ご指摘ありがとうございます。

細部までお読みくださり、とてもうれしく思いました。大きな励みになりました。
 

島 秀生様へ(投稿作品の加筆修正について)

 投稿者:葉月 祐メール  投稿日:2017年 8月 2日(水)22時50分3秒
  島様、
お忙しい中恐れ入りますが、
8月2日投稿の「一夜分の招待状」の加筆修正をさせていただきました。
いつも申し訳ありませんが、今回もよろしくご指導お願いします。
葉月 祐
 

終末には

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2017年 8月 2日(水)08時22分38秒
  その人は
認知症になっていた

目が見えない
耳が聞こえない
口が利けない
訳ではなかった

母親は
我が子の名前はおろか
顔さえも
忘れてしまった


すっかり忘れられてしまっても
子供は覚えてるから
母さん

声をかけた

ひっそりと静まりかえった施設の一室
窓から見えるのは隣の建物の壁だった
細長くて狭い部屋の中には
わずかな間隔をおいてベッドが二つ縦に置かれていた
入り口のドアからすぐのベッドには知らない人が寝ていた
その人の迷惑にならないように
窓に近いベッドに窓の方角に頭を向けて横たわっていた人の側に足音立てないように歩いた

ベッドの回りは簡素で母親の持ち物らしきものはなかったと記憶していた
母親は眠っていた

すっかり忘れられているとわかっていても
訪ねてきた子供は
母親に声をかけた

眠ったままにして
そのままにして
帰って行くべきかもしれないが
遠く離れた場所なので
なかなか来れなかったから

母さん

声をかけて起こさずにはいられなかった

反応はなかった
諦めきれずに子供は二度三度と声をかけた
すると母親は
気がついて目を開けた

子供は一人で母親に会いに来た
妻と二人の娘には施設の駐車場の
車のなかで待ってもらった

家族
皆で母親に会ってもらいたかったが
施設の一室はあまりにも狭く
来る度に嗅ぎたくないあの匂いがしているに違いなかった
初めて来たときは家族一緒に部屋に入ったが
立ち込めたその匂いに
妻と二人の娘は不快な顔を露にした

子供はそれが耐えられなかった
終末期の体から立ち上ってくる嫌な匂い
妻と二人の娘には嗅がせたくなかった
いずれ人は誰でもその悪臭を放つのだが
若い妻と幼い娘には嗅がせたくなかった

うっすらと目を開けた母親に子供は訊いた
せっかく来たのだから
思い出して欲しくて
母さん
俺だよ
解るよね

認知症の母親は
キョトンとしていた
俺だよ
思い出してよ
子供は
何度か言ってみたが
無駄だった
無駄を承知で
質問を繰り返したが
それも無駄だった

子供は思った
俺はいったい何しにここへきたんだろう
言い様のない空しさが込み上げてきた
もういいや
帰ろうと思った

家族のもとへ行こうと思った
俺には
俺の家族がいるんだ

母親も昔はかけがえのない家族だったが
長い間会わない間に
普段忘れてしまっていた
それを思い出したから
会いに来たんだ

確かに俺は
母親の養分吸って大きくなった
でも彼女は年取って
脱け殻になった

脱け殻になっちまった
それが人の終末に用意されているのなら
俺もいずれそうなるのだろうか

俺はそうはならない
なりたくない
なってたまるか

母さん帰るよ
また来るから

子供は言ったが
この後いつ来れるか
自信はがなかった


 

ふいに

 投稿者:耀子メール  投稿日:2017年 8月 2日(水)04時24分13秒
  夜空を見上げながら
星の物語を
読むように
星座を
探し続けた

なんと
宇宙は美しいのか
この地球の
騒音さえ無にして
静かに受け入れている

星空を仰いでいたら
涙が溢れてきた
どうしてだろう
静かなこのひとときを
私は愛している

それなのに
いま頬を濡らすものは
何なのだろう

ふいに
気がついた

多くのものを失った
寂しさ悲しさ
それだけではない

この宇宙のなかの
私という存在に
その不確かで 確かな存在に
私自身が心打たれて
溢れた涙なのだと


 <明けてゆく世界に>

ウッドデッキの椅子に
独り目を瞑る
しだいに明けてゆく空
それまで
静寂を保っていた 世界が
少しずつ 少しずつ
動いてゆく

チチチチ
ああ 虫が目覚めたのだ
ジジジジ
ああ 蝉が目覚めたのだ
鳴きながら 鴉も
塒から帰ってくる
命の営みに 胸が熱くなる

明けてゆく世界に
身を委ねながら
過ぎ去った 日々を想う
いま 在ることを思う
この ひとときもまた
愛おしい

 

一夜分の招待状

 投稿者:葉月 祐メール  投稿日:2017年 8月 2日(水)01時12分20秒
編集済
  眠れない夜に響き渡る
コオロギの歌声を聴きながら
淡い豆電球の明かりの下

生温いベッドに
横たわり 天井の模様を見つめていた

時計の音の煩わしさに
右へ 左へ
寝返りを打っていると

窓から
カーテンをめくる
冷たい風が現れて
わたしの枕元に
眠りの国への招待状を
一夜分だけ 置いていった

半信半疑のまま
しかし
約束された眠りに縋るように
招待状を握り締め
夜の揺りかごに乗り込んで
そっと 目を閉じた


  気付けば揺りかごは消えており
  目の前には大きな扉だけが
  そびえ立っている

  いつの間にか身に着けていた
  ネイビーブルーのドレスや
  ドレスによく映える夜露の耳飾り
  星のように瞬くガラスの靴

  何もかもを 脱ぎ捨てて

  招待状だけを持ち
  ギイィ…と音が鳴る
  扉を開いた

  一歩一歩進むごとに
  体が溶けていくようで
  くにのなかを のぞくまえに

  わたしの いしきの
  とびら が

    ゆっくり  と

      とじて   い っ   た


  ――――――・・・・・・???――――――


・・・眩しさに目を開けると
雀が朝の歌を口ずさんでいた
一体いつの間に
寝てしまったのだろう?

何も 思い出せないが

  右手の中には
  一枚の白い紙が
  しっかりと握られていた

その紙には
「INVITATION」
とだけ 記されているが
やはり何の事か 思い出せないまま

起き上がったわたしは
寝ぼけ眼をこすりながら
朝陽でほんのり温かくなった
水色のカーテンを開けた

わたしは何に招待されたのか
そんな不思議も
朝の風に さらりと流れていく


 

白い雲よりも白い花

 投稿者:@すみっこ  投稿日:2017年 8月 2日(水)00時57分11秒
  いつもと同じ道を歩いていた
今日は少しだけ、太陽が高く昇っている

空には久しぶりに澄み切った青空と
陽射しに照らされ光り輝く真っ白な雲

同時に重なるように目の前に現れた白い花
信号が変わっても心奪われじっと見つめた

それはそれは真っ白な花で
まるで雲に向かって白さを競っているよう

大輪の花達は雲にも負けない白さで輝いている
そして、その魅力は白さだけではなかったのだ

なんとこの暑さの中にも
毅然と上を向いているではないか
その誇らしい姿に
こちらは見上げながら思った

風や雨の中にいても
この白い花達は
上を向き続けているに違いない

きっと、最後の最期まで、誇らしげに
上を向いたまま咲いているに違いない

散り逝く時、
初めて土を知るのだろう

自然の生命力の強さを教えられたようで
無意識に背筋がぴんと伸びていた
白い花を背に少しだけ力強く歩いていく
 

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