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Baby blue eyes~蒼い空の絨毯が広がる丘~

 投稿者:中也  投稿日:2018年 4月23日(月)22時57分21秒
  ネモフィラの花が
広大な大地を蒼色に

そこは
まるで地上の蒼穹

可憐な花びらが
まるで
何も知らない
純粋な君の瞳のよう

生まれた時に比べれば
すっかり汚れてしまった
僕のこころを
蒼く染めて

風に吹かれる
小さな花弁

夢とか希望とか
未だあるなって、、

身失いかけた自分自身
揺らいだ心
微弱な鼓動に

もう一回
頑張ろうって
そんな
勇気が湧いて

この丘は
まるで
蒼い雲の絨毯のよう

蒼い空
白い雲が
彩りを添えて

また来ようって
想う
この丘に

この丘の名は
ネモフィラの丘
 

評、4/10~4/12、ご投稿分、残り。

 投稿者:島 秀生メール  投稿日:2018年 4月23日(月)22時22分53秒
編集済
  桜前線は、きょうも日本を北上中。こうして見ると、日本って、広い!!


ひなのさん「硝子の心」

あ、免許皆伝にしといて良かったー! と思う一作ですね。
9連以降、よもやの展開です。「割れた硝子は……完成されたそれよりも/きっと きれいだ」から、自身の「つぎはぎの心」の姿へと、比喩していきます。しかもその割れた硝子の切っ先がほんのり丸く、暖かさをじんわり伝えるとは。これはひなのさん自身が、人として成長した変化を、その割れた硝子の様に暗喩しているようです。
お見事ですね。前半、オーソドックスに来たので、油断していたところをやられました! けれど前半で描いた硝子の質感は、ちゃんと後半で生きてきています。
文句なしです、名作を。もう古典の力を借りなくても、きちんと自分で主張するではありませんか。


苺の木さん「人間」

おもしろい詩じゃありませんか? なかなか個性がありますし、個性があるというだけじゃなく、「草になりたい」あたりで、ちゃんと詩に持っていきます。
エンディングも、「それもまた人間」、というところに落ちてきて、これがこの作者のポリシーなんでしょうね。構成力もあります。
序盤、無駄に野卑にしてるところがあって、私はあんまり意味があるとも思いませんが、作者的には書きたいんでしょうね。自由度の範囲として許容することにします。あんまりこのへんが正面に出てくると、私はマイナス点つけちゃうかもしれないので、どうかほどほどに。
甘めですけど今後の期待も込めて、秀作としましょう。


ゆきさん「特別なもの」

3連ですが、「持っていけるものは何か」という言い方をすると、ちょっと堅苦しい命題のような言い方になります。
また1~2連の口調からすると、語り口がやわらかいので、この同じやわらかさに沿って、3連を用意したいです。

いつかここを去る時に
持っていけるものは何?

OR

いつかここを去る時に
持っていける何か

の、いずれかで、いかがですか?
8連につきましても、7連の口調を引き継いでの8連、ということを考えますと、

小さな幸せに気付く事が出来た時から
大きな喜びに包まれていく

OR

小さな幸せに気付く事が出来たから
大きな喜びに包まれていく

で、いかがでしょう?

あと、この詩の内実的なことなのですが、「特別なもの」が、4連と5連だと言い切れてるところで、もうまるっきり未知のものではなく、心当たりがある感じなんです。なので終連で、「それは案外近くに/あるのかもしれない」と言われてますが、純粋な疑問ではなく、それが何か、あなたもう気づいてらっしゃっるんじゃないんでしょうか? と思われてならない感じなんです。
なので蛇足的になるこの12連(終連)はもう削除しちゃって、11連で終わりにしませんか? というのが私の提案になります。


真っ白な壁を見つめて
過ごした日々が私を変えた

小さな幸せに気付く事が出来たから

このあたりの3行はとても感動的でした。そしてその経験をした人だから、「価値のない人生なんてない」という言葉が説得力をもって迫ってきました。この6~9連のあたり、とても好きでした。指摘させて頂いた点、一度ご一考してみて頂くことを条件に、秀作としましょう。


たりや あいひさん「フイッチ・ジェンダー」

一番先にここを言うのもなんですが、「WHICH・ジェンダー」と「不一致・ジェンダー」はシャレになってますよね?
「胸を期待に膨らませている」と「(だから)胸が膨らむ夢を見る」も、なんとなくそんな感じですよね?

いえ、またエンディングが、これで終わっていいの? と思うほど放置ぎみだったので、何故なんだろうと考える中で、途中もシャレで進んでる部分があるから、最後が重くなれないんだろうなあという結論に至りました。

主語を「僕」と「わたし」に分けて、性同一性障害を描こうとされています。1連~3連は、真剣に書いて下さっているんですが、後半は、1連~3連の時のような緊張感がなくなっているような感じがします。うーん、せっかくのテーマなんですから、後半も緊張感を持って、深く書いて欲しかったですね~
秀作あと一歩を。


葉月 祐 さん「More Than Today」

これを読んで、良いにつけ悪いにつけ、お客さんと直接接している時は楽しくて、それに引き替え、社内の報告書ばかり書かされている中間管理職って、なんてくだらない仕事なんだろうと、うんざりしていた時の自分をふと思い出しました。葉月さんは、おそらく店頭に立つことが多い仕事をされてるんだろうと思います。お客さんのみならず、もしかしたら多くの社内の人とのやりとりがある現場かもしれませんが、人からの気遣いの優しさや思いやりを敏感に感じ取れる人なんじゃないでしょうか。また自分自身、それを返せる人なのでしょう。空は、一日として同じ景色の時はありませんが、その変化に気づけるか気づけないかは、その人の度量のような気もするのです。人と人が絡む現場においても、それはきっと同じなのでしょう。
7連は、雲の形のみならず、ガッツリ仕事をこなしたあとの、充実感が生んだ笑いのようにも思うのです。
いいんじゃないでしょうか。現代人が現実の一日一日を生きる、ということの、歩み方の一つを示してくれているような気がします。人間関係に悩むところがないはずはないんですが、それでも人が、精一杯生きようとしている姿があります。さりげないですが、魅力的な詩です。
免許皆伝者レベルに鑑みても、秀作プラス、ありますね。
「不思議な力」「空の絵画」「焼きたてのパンを片手に」など、ステキなアイテムもあるんですが、これらの言葉がいまいちくっきりしないんですよね。これらをくっきり「読ませる部分」として描けたら、印象をもっと高められる詩だと思います。はっと息を飲むように、流れが一瞬立ち止まれるといいんですけどね。字下げも使って工夫されてるんですけど、わりと葉月さんの詩って、ヤマ場も何も関係なく、平均ペースで流れちゃうところがあるんですよ。
例えば、5連、6連は、その前の「不思議な力」が発揮されたことによる現象として、まさにこの言葉のみに係って、5連、6連を書いてしまってもいいですね。
また7連と8連が、「焼きたてパン」の章であることをくっきりさせるために、8連と9連のあいだを2行アキにしても、いいと思う。
相手が免許皆伝者なので、ちょっと高度なことを言いましたけど。

 

見つめていたい

 投稿者:葉月 祐メール  投稿日:2018年 4月23日(月)21時56分10秒
編集済
  見つめてしまうのだ

しっかり本を持つ
あなたの手を
コーヒーカップを
支える指を

壁掛け時計が
かかとを揃えて
足音を鳴らすので
目線も合わせず
こっそりと
願った

一分
一秒
一瞬の
時の壁を 忘れ
立ち止まらずに進んで と

  そう 今だけは ゆるやかに…


普段は不器用な あなたの手が
やさしく ページをめくり
揃いのコーヒーカップを
とても 丁寧に扱う

  あなたとの ひと時
  ただ傍にいるだけ
  特別な事はない

  それで 良い

じっくり
のんびりと
見つめていたいのだ
あなたを


数杯目のコーヒーを
淹れる為に立ち上がると
後ろから
本を閉じる音が
聴こえてくるので

振り返ってしまうのだ
わたしは

見つめてしまうのだ
あなたを

  時計の音が
  二人の生きる音が
  静かな部屋を 飾った


特別な事は 何もない




 

島 秀生 様

 投稿者:あさぎメール  投稿日:2018年 4月23日(月)08時30分37秒
  評をありがとうございます。
今回は、各連に二字熟語を置き(仏性、三悪、白刃、宿世、六葉、徒花、音色)、
各二字熟語の意味から連の中身をつくってみました。
のめり込み過ぎました。ごめんなさい。
 

孤独だから

 投稿者:沢口リリキメール  投稿日:2018年 4月22日(日)19時47分6秒
  孤独であると
気づくとき

心は
青ざめ
おののく

「人は
  孤独の中より現れ
   孤独のうちに去ってゆく」

そんな言葉を
書物の中で
目にしたとき

ペエジをめくる指は
こわばり
ふるえる

時には
孤独におしつぶされそうになる
僕や君

だから理解できる

人を愛する
理由の一つを

今日の午後
交差点ですれ違った大勢の
見知らぬだれかも

馴染みの人々
友人、家族

だれもが

等しく孤独な
いのちの持ち主だったと
気づいてしまうから




 

島 秀生 様

 投稿者:耀子メール  投稿日:2018年 4月22日(日)18時16分29秒
  「春の一日」「私以外の人は私ではない」へのコメント有難うございました。「春の一日」について『朝練』シリーズへプラスアルファにしたらとうことで秀作プラスを付けていただき嬉しいです。また吉野桜についてのアドバイスも有難うございました。名札を確認した訳ではなく、美しい名称だなと思い・・・。「私以外の人は私ではない」についてはアドバイスを踏まえ、もう一度見直してみます。自分の思いを的確に表現するということは難しいですね。これからも宜しくお願いいたします。  

島さんへ

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2018年 4月22日(日)16時57分5秒
編集済
  批評感想をありがとうございました。
私は詩の枠から外れたものばかり書いてしまって申し訳ありません。裏を返せば詩を書けないからですが。
それを批評感想していただけるのはありがたいと感謝しております。MYDEAR にはたえず真剣勝負で向かっています。
それがついいきすぎて、間違った方向に進みかけたところを中也さんに気づかされました。嫌みではなく感謝しております。詩は小説と違い商業ベースにはのれません。その分倫理観を失なってはいけないとつくづく考えさせられました。

これからはそれをわきまえて、詩を書いていきます。
宜しくお願いします。ありがとうございました。
 

島 秀生 様

 投稿者:中也  投稿日:2018年 4月22日(日)16時20分40秒
  島  秀生  様

的確で温かい批評をしていただき、ありがとうございます。
これからも、しっかり詩と向き合い、頑張っていきますので、今後ともご指導よろしくお願いいたします。
2018年4月22日         中也
 

砂袋

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2018年 4月22日(日)11時27分39秒
  前を歩いていたクラスメートの一人が急に足を止めた
いきなり振り返ったその顔は笑顔で眼の先端は尖っていた
その時 さぶはみぞおち辺りに一撃を入れられた
彼は校庭の土の上に倒れ そして転げ回った
するといっせいに笑い声があがった けれど 誰一人さぶに駆け寄り助け上げる者はいなかった
一撃を入れたクラスメートはボクシング部に所属していて 高校をでると警察に就職した

日がくれて街に夕闇が迫る前に さぶは店の看板に明かりをつけた そうすれば電飾に集まる夏の虫みたいに客が引き寄せられて来るかもしれないと思った
店内の客席は誰一人座っていなくて、絶えず流れている有線放送の音楽がオープンキッチンの小さな洋食店内の空気を占領していた
六時になると女子高生のアルバイトが来るはずだ
その娘は小柄だけどまるで人形みたいに愛くるしい顔をしていた 東京に産まれて東京の水に育った彼女の垢抜けた様は 田舎で産まれてそこで育った人間のさぶには眩しい向日葵のようだった

店の入り口のオレンジ色の硝子の扉が開いて学生服をきた男子高生が入ってきた どうしようか迷ったような素振りを見せたがカウンター席の一番奥に座ったから客に違いなかった
いらっしゃいませ
さぶは力の入らない声で言って 厨房から店のフロアーにコック服で出た
カウンター席の横に備えられた給水器からお冷や専用のグラスに水を注ぐとそのまま客の前に置いた
そして直ぐに注文を聞いてしまった
すると客は困ったような顔をして 飲み物だけでいいですかと聞いてきた さぶはどうぞと気のない返答をした
さぶはメニューを客に開いて見せた 客は選ぶまでもなくレモンスカッシュと言った さぶはレスカでいいですかと嫌みを込めて確認した
その時店の裏手のドアが開いてバイトの娘が入ってきた おはようございます と明るい声で挨拶するなりカウンター席の客を見つけて親しげに声をかけた
何か頼んだの 彼女が聞くと レモンスカッシュと答えた 丁度さぶが厨房の奥の 大きな営業用の冷蔵庫の冷凍室から取り出した四角い氷の塊をアイスピックで砕きグラスに入れたところだった
彼女は さぶさん私がその先やりますからと言った
さぶは自分の心に俄に立ち上る暗雲を隠しながら その注文品の仕事を彼女に譲り渡した
入り口の扉が開いて新たに客が一人入ってきた
いらっしゃいませ バイトの娘が元気な声で言ったのにさぶは相も変わらずにくすんだ声音しか出せなかった さぶはとうてい接客には向いてないと自分自身分かっていた しかし小さな洋食店では調理と接客をこなさなくてはならなかった
高校を出て一年余り ひなびた場所から上京してきたさぶはどうやっても東京の水に拒否されてしまう自分をひしひしと感じない訳にはいかなかった
でも今さら故郷には戻れなかった たとえ母親や姉が許しても頑固一徹の父親が許すとは思えなかった
さぶは父親を怖れていた 幼い頃から父親の顔色ばかりをうかがってきたさぶには父親への反抗心はめらめらとわきあがるだけで現実は従属を繰り返すばかりだった
新しく入ってきた客をさぶが応対した バイトの娘がフロアーに出ようとしたが飲み物を作り始めたばかりだから いいよと止めて代わりにフロアーに出た
中年の男の客に水を運ぶとカウンターの端の席についていた男は直ぐに注文をくれた カレーライスくれ急いでと ぶっきらぼうに早口で言った
さぶはけしていい気持ちはしなかったが 威圧的な態度に生来の臆病ぐせが出て 黙って従った
さぶは急いで厨房に戻ると冷蔵庫からカレーソースを出して手鍋に一人分だけ入れると瓦斯の火にかけた
変な客の匂いがしたからクレームでもつけられたら困るからだ 早々に食べたら帰って欲しいと思った

バイトの女子高生はレモンスカッシュを男子高生に運んでからは お互い何も会話しなかった 節度を守っているのかそれとも会話が必要ないくらい親密度が深いのか さぶは幾重にも想像していたずらに嫉妬してしまった
カレーがグツグツと煮たった
それをバイトの女子高生は見てフロアーから厨房に入ってきた そして炊飯器からお皿にご飯を盛ってくれた さぶはそれにカレーをかけた
よく動きよく働いてくれる女の子だった
もし 将来さぶが店を持ったら手伝って欲しい女の子だった さぶは甘く切ない夢想を度々していた お嫁さんになって欲しかった
中年の客はカレーライスを食べ終えた それから大きな声で言った「ここのカレーライスは世界一のカレーライスだ 肉が一切れも入ってないじゃないか こんなカレーライス生まれてはじめて食べたよ 兄ちゃんどうやったらこんなカレーライス作れるかをここへ出てきて説明しろ」
言われてさぶは自分の失敗に気がついた 冷蔵庫にストックされているのは自家製のソースだけで 注文が入ってから肉と玉ねぎを炒めて足して出していたのだ
それをすっかりさぶは失念してしまったのだ
さぶの心はいっぺんに凍りついた
これは自分の手に終えない事態だと悟り マスターを呼ぶしかないと逃げ腰になったがそれはそれで店の主人の怒りを覚悟しなくてはならない
忙しい時だけ呼んでくれと言われていて バイトがいなくなる十時まではなんとか頑張ってきたのだ
心の弛みが思わぬところで出てしまった
でもさぶは臆病な弱虫だった 恐くなって動けなかった
のにアルバイトの女の子だけがすかさず客に謝った
姉ちゃんあんたは何も悪くない 謝る必要はない
俺は厨房の兄ちゃんに言ってるんだ 早く出て来いよ
と客は声を荒立てた
流石に逃げられないとさぶはフロアーに出て客に近づいた
その時 客はさぶの無防備な腹に一発入れた
田舎者だと馬鹿にしゃがって 客の怒りは収まらない
二発目がまさに入らんとした時にカウンターのもう一人の客が止めに入った
オジサンもうやめなよ これ以上殴る価値ないよ そう思わない 男子高生の鋭い眼光に中年の客は怯んだ
すると女の子が口を挟んだ この子私の同級生でボクシング部にいるのよ
と冷静な口調で言った
 

島 秀生 様

 投稿者:江見 由宇  投稿日:2018年 4月22日(日)08時30分4秒
編集済
  島 秀生 様

お忙しい中「この場所で出逢う」に感想をくださりありがとうございました。
仰ってくださったような、想いを生かす「場」、どんな『風景』の場所か、ということに私自身、全く考えが及んでいなかったことに はっとしました。こちらのMY DEARの掲示板や、他のすべての表現する場をひっくるめて、とてもアバウトなものを『この場所』としてしまっていました。このことも含め、いろいろと考えが浅かったと思います。この詩には正しく伝えたい想いが確かにあったので、もういちど一からしっかり、想いがきちんと輪郭を描くことができるように考えたいと思います。ご指摘とアドバイスをありがとうございました。 江見
 

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