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島さんへ

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2018年 4月22日(日)16時57分5秒
編集済
  批評感想をありがとうございました。
私は詩の枠から外れたものばかり書いてしまって申し訳ありません。裏を返せば詩を書けないからですが。
それを批評感想していただけるのはありがたいと感謝しております。MYDEAR にはたえず真剣勝負で向かっています。
それがついいきすぎて、間違った方向に進みかけたところを中也さんに気づかされました。嫌みではなく感謝しております。詩は小説と違い商業ベースにはのれません。その分倫理観を失なってはいけないとつくづく考えさせられました。

これからはそれをわきまえて、詩を書いていきます。
宜しくお願いします。ありがとうございました。
 

島 秀生 様

 投稿者:中也  投稿日:2018年 4月22日(日)16時20分40秒
  島  秀生  様

的確で温かい批評をしていただき、ありがとうございます。
これからも、しっかり詩と向き合い、頑張っていきますので、今後ともご指導よろしくお願いいたします。
2018年4月22日         中也
 

砂袋

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2018年 4月22日(日)11時27分39秒
  前を歩いていたクラスメートの一人が急に足を止めた
いきなり振り返ったその顔は笑顔で眼の先端は尖っていた
その時 さぶはみぞおち辺りに一撃を入れられた
彼は校庭の土の上に倒れ そして転げ回った
するといっせいに笑い声があがった けれど 誰一人さぶに駆け寄り助け上げる者はいなかった
一撃を入れたクラスメートはボクシング部に所属していて 高校をでると警察に就職した

日がくれて街に夕闇が迫る前に さぶは店の看板に明かりをつけた そうすれば電飾に集まる夏の虫みたいに客が引き寄せられて来るかもしれないと思った
店内の客席は誰一人座っていなくて、絶えず流れている有線放送の音楽がオープンキッチンの小さな洋食店内の空気を占領していた
六時になると女子高生のアルバイトが来るはずだ
その娘は小柄だけどまるで人形みたいに愛くるしい顔をしていた 東京に産まれて東京の水に育った彼女の垢抜けた様は 田舎で産まれてそこで育った人間のさぶには眩しい向日葵のようだった

店の入り口のオレンジ色の硝子の扉が開いて学生服をきた男子高生が入ってきた どうしようか迷ったような素振りを見せたがカウンター席の一番奥に座ったから客に違いなかった
いらっしゃいませ
さぶは力の入らない声で言って 厨房から店のフロアーにコック服で出た
カウンター席の横に備えられた給水器からお冷や専用のグラスに水を注ぐとそのまま客の前に置いた
そして直ぐに注文を聞いてしまった
すると客は困ったような顔をして 飲み物だけでいいですかと聞いてきた さぶはどうぞと気のない返答をした
さぶはメニューを客に開いて見せた 客は選ぶまでもなくレモンスカッシュと言った さぶはレスカでいいですかと嫌みを込めて確認した
その時店の裏手のドアが開いてバイトの娘が入ってきた おはようございます と明るい声で挨拶するなりカウンター席の客を見つけて親しげに声をかけた
何か頼んだの 彼女が聞くと レモンスカッシュと答えた 丁度さぶが厨房の奥の 大きな営業用の冷蔵庫の冷凍室から取り出した四角い氷の塊をアイスピックで砕きグラスに入れたところだった
彼女は さぶさん私がその先やりますからと言った
さぶは自分の心に俄に立ち上る暗雲を隠しながら その注文品の仕事を彼女に譲り渡した
入り口の扉が開いて新たに客が一人入ってきた
いらっしゃいませ バイトの娘が元気な声で言ったのにさぶは相も変わらずにくすんだ声音しか出せなかった さぶはとうてい接客には向いてないと自分自身分かっていた しかし小さな洋食店では調理と接客をこなさなくてはならなかった
高校を出て一年余り ひなびた場所から上京してきたさぶはどうやっても東京の水に拒否されてしまう自分をひしひしと感じない訳にはいかなかった
でも今さら故郷には戻れなかった たとえ母親や姉が許しても頑固一徹の父親が許すとは思えなかった
さぶは父親を怖れていた 幼い頃から父親の顔色ばかりをうかがってきたさぶには父親への反抗心はめらめらとわきあがるだけで現実は従属を繰り返すばかりだった
新しく入ってきた客をさぶが応対した バイトの娘がフロアーに出ようとしたが飲み物を作り始めたばかりだから いいよと止めて代わりにフロアーに出た
中年の男の客に水を運ぶとカウンターの端の席についていた男は直ぐに注文をくれた カレーライスくれ急いでと ぶっきらぼうに早口で言った
さぶはけしていい気持ちはしなかったが 威圧的な態度に生来の臆病ぐせが出て 黙って従った
さぶは急いで厨房に戻ると冷蔵庫からカレーソースを出して手鍋に一人分だけ入れると瓦斯の火にかけた
変な客の匂いがしたからクレームでもつけられたら困るからだ 早々に食べたら帰って欲しいと思った

バイトの女子高生はレモンスカッシュを男子高生に運んでからは お互い何も会話しなかった 節度を守っているのかそれとも会話が必要ないくらい親密度が深いのか さぶは幾重にも想像していたずらに嫉妬してしまった
カレーがグツグツと煮たった
それをバイトの女子高生は見てフロアーから厨房に入ってきた そして炊飯器からお皿にご飯を盛ってくれた さぶはそれにカレーをかけた
よく動きよく働いてくれる女の子だった
もし 将来さぶが店を持ったら手伝って欲しい女の子だった さぶは甘く切ない夢想を度々していた お嫁さんになって欲しかった
中年の客はカレーライスを食べ終えた それから大きな声で言った「ここのカレーライスは世界一のカレーライスだ 肉が一切れも入ってないじゃないか こんなカレーライス生まれてはじめて食べたよ 兄ちゃんどうやったらこんなカレーライス作れるかをここへ出てきて説明しろ」
言われてさぶは自分の失敗に気がついた 冷蔵庫にストックされているのは自家製のソースだけで 注文が入ってから肉と玉ねぎを炒めて足して出していたのだ
それをすっかりさぶは失念してしまったのだ
さぶの心はいっぺんに凍りついた
これは自分の手に終えない事態だと悟り マスターを呼ぶしかないと逃げ腰になったがそれはそれで店の主人の怒りを覚悟しなくてはならない
忙しい時だけ呼んでくれと言われていて バイトがいなくなる十時まではなんとか頑張ってきたのだ
心の弛みが思わぬところで出てしまった
でもさぶは臆病な弱虫だった 恐くなって動けなかった
のにアルバイトの女の子だけがすかさず客に謝った
姉ちゃんあんたは何も悪くない 謝る必要はない
俺は厨房の兄ちゃんに言ってるんだ 早く出て来いよ
と客は声を荒立てた
流石に逃げられないとさぶはフロアーに出て客に近づいた
その時 客はさぶの無防備な腹に一発入れた
田舎者だと馬鹿にしゃがって 客の怒りは収まらない
二発目がまさに入らんとした時にカウンターのもう一人の客が止めに入った
オジサンもうやめなよ これ以上殴る価値ないよ そう思わない 男子高生の鋭い眼光に中年の客は怯んだ
すると女の子が口を挟んだ この子私の同級生でボクシング部にいるのよ
と冷静な口調で言った
 

島 秀生 様

 投稿者:江見 由宇  投稿日:2018年 4月22日(日)08時30分4秒
編集済
  島 秀生 様

お忙しい中「この場所で出逢う」に感想をくださりありがとうございました。
仰ってくださったような、想いを生かす「場」、どんな『風景』の場所か、ということに私自身、全く考えが及んでいなかったことに はっとしました。こちらのMY DEARの掲示板や、他のすべての表現する場をひっくるめて、とてもアバウトなものを『この場所』としてしまっていました。このことも含め、いろいろと考えが浅かったと思います。この詩には正しく伝えたい想いが確かにあったので、もういちど一からしっかり、想いがきちんと輪郭を描くことができるように考えたいと思います。ご指摘とアドバイスをありがとうございました。 江見
 

島秀生様

 投稿者:小林大鬼  投稿日:2018年 4月22日(日)07時45分59秒
  「お迎え」にご感想と評価、ありがとうございます。


このシリーズは毎回、病院での情景を描いているのですが、場所を入れない方が読む人の様々なイマジネーションを刺激し、思ってもいなかった感想をもらえるのが楽しみです。


もっと細かく描いてほしいとのご指摘~その瞬間だけでなく、さらに想像を働かして描きたいです。
 

屋根の下で

 投稿者:@すみっこ  投稿日:2018年 4月22日(日)06時51分4秒
編集済
  空を隠すようにいくつもの屋根が
うっすらとピンク色して
下ろした枝から私を覗いている
いつのまにか満開の桜が
行く先々の公園やバス通りに咲き誇っている
優しく温かな雰囲気に包まれて
ゆっくり    ゆっくりと進む

淡い空に咲いた桜を夕焼けが染める
この美しさに
月までも眺めにやって来たのか

長い道のりに
この桜並木を
この屋根の下を
もう少し
もう少しだけと言いながら
歩き続けていたい

いくつ歳を重ねようとも
この道を通る人々は美しく映っていてほしい

桜色に寄り添われて
ひらり    ひらりと
遠い昔の記憶が積み重なってゆく
私は今もその上を歩いている
 

評、4/10~4/12、ご投稿分、その1。

 投稿者:島 秀生メール  投稿日:2018年 4月22日(日)04時31分13秒
編集済
  すみません、日曜所用のため、残り5作は、月曜夜になる予定です。


こたきひろしさん「喉が渇いて」

高速道路に高校生などが自転車を投げ込む犯罪(殺人未遂の扱いになりました。当然ですね)があり、現在では高速道路に架かる橋には、たぶんかなり高い柵なり金網なりが設置されているはずです。逆に時代設定をちょっとだけ遡れば、このロケーションはありうると思います。

初連の終盤のここ、言い方がヘンなので、これでどう?

少年は優しい性格の子供だった 口数が少なくて内向的だった ただ羊のようにおとなしいと表現するほど、一個の未熟な人間に対して簡単に説明できるものではなかったろう


2連、3連のところは、今もイジメの現実問題でしょうねえ。自分がイジメの対象とならないために、多数派に与する子は多い。イジメられてる子に手を差し伸べる子はいないです。手を差し伸べれば、自分もイジメの対象になってしまうからです。一方、教師の方もイジメに真剣に立ち向かえる教師はまだまだ少ないです。しかしながらイジメられ脱落した子を救う社会復帰プログラムというのは、徐々に確立されてくるようになりました。いつだってそうですが、自分から命を投げ出さなければ、必ず道はある。そう信じたい。

5連ですが、ちょっと整理したい。春かどうかわからないけど、

春の日の空は高く
高速道路に架かる橋の欄干から身を乗り出して 何度飛んでしまおうと 少年は決意したかしれない
鳥にはなれないとわかっているのに 人間なんて簡単にはやめられないのに
その度にもう一人の自分が必死に止めに入った
もう一人の自分が もっと生きていたいと言った

こんな感じのほうがスムーズでは?


終連の、高速道路を行き交う車を見て、それを羨ましく思うところ、私よくわかります。あれがつまり社会の営みに乗っている人で、自分は今そこにいなくて、でもいつかこの車の波の中に入って、自分も車を走らせるんだって、思う。その気持ち、よくわかるなあ~ いいシーンです。それが、早く大人になれば、すべて解決するんじゃないかっていう、一つの希望に繋がってくるわけですよね。終連のカナメになるのはこれでいいので、6~7連(終連)の叙景部分にもうちょっと色つけましょうね。ドラマのエンディングですから。

少年がいる場所をずっと定位置のまま展開させたのが、この作品の一つの勝利ですね。短編映画のような仕上がりになりました。要素的に不足してるのは、あと叙景だけですよ。最初と最後の叙景強化、そこだけよろしく、ですね。そこ、よろしくの条件付きで、名作としましょう。
タイトル「喉が渇いて」は、何か仕掛けたかったのかもしれないけれど、あまり生かせてないので、今の状態だったら「ララララ」でも良さそう。



耀子さん「私以外の人は私ではない」

私もレスポンス早いほうじゃないので、耳が痛いですね。仕事がハードなのか、体力の衰えゆえなのか、帰ってきてバタンキューが続いた時代がありまして、2、3日パソコンのフタを開けずにいることがザラでした。お問い合わせを頂いても、なかなか返事を返さずにいたことがあって、その節は、みなさんにご迷惑おかけしました。この場を借りて、お詫び申し上げます。でも、そんな私でも期限を守らない人に、辟易することがあるんですよ。上には上がいるものです。
そういえば私の友人に、継続的な友人なのに、携帯メールがまる一日返ってこない人もいるな~ 私の場合は、「考え方」というより、なるべく相手の行動パターンを読むように、してます。その人が持つ「規則性」ですね。
まあそれは4連以降についての個人的見解ですが、最も気になるのは初連なんです。初連のロジックは、こうじゃないですか? 加えて、それに繋ぐべき終連は、こうでしょうね。

周りの人が
自分と同じ思考をするものだと
何となく 思い込んでしまっていることがある
だから、
「それって おかしくない?」
と思う場面に出会うと、
ああ、私は
他の人の考え方とは、ちょっと違うんだなと
気づかされる。

<中略>

これまでの人生で
そんなことを
幾たび 経験してきたことか
だから私は、
私以外の人は
私ではない と
折りに触れ
言い聞かせるようにしている


あるいは、これを1連・2連にして、途中もう少し、おもしろおかしく繋いで、7連くらいで終わるのもアリですね。
おそらく作者にとってはかなり苛立つことなんでしょうけれど、かといって具体的に困った事案も書かれていないので、客観的にその逼迫度を感じてもらえるかどうかはかなり難しい部分があると思うんです。それゆえ、「おもしろおかしく」自虐的ユーモアで書くしか、ないのかもなあとも、思うところなんです。
しかしまあ、微妙な心情を詩に落として説得力を持つところは、力量あるなあと感心はしました。おまけ秀作を。


中也さん「An April Shower」

満開の桜を、最後に散らしていく雨があります。この雨は、そんな雨ですね。雨の中で作者が立っている場所を、桜のただ中に置いて読むも良し、あるいは桜の中にいなくとも、桜を感じるすぐ近くを歩いていると思っても良し、です。
桜は、人にいろいろなことを思い起こさせます。私の場合は、やっぱり亡くなった両親のことなのだけれど、中也さんは中也さんで、経験した家庭環境のこと、これから歩む人生のことを思うのでしょう。そして私も中也さんも、きっと誰しもが桜の下で、小さな誓いをして去るのだと思う。
散り雨の桜は、人も少なく、騒がしさもなく、比較的静かなので、自分だけの桜を味わうには絶好の舞台であったかもしれません。
日頃ヘビーな詩が多い中也さん的には、この詩はちょっとライトに書かれた詩のはずなんですが、如何せん、これでちょうどバランスが良いですよ。いつもこれくらいのバランス感覚で書いてねって、言いたいくらいです。ちょうど良かった。加えて、この詩のタイトル、小粋でいいですね。私、すっかり気に入りました。私の頭の中では、勝手にJAZZの名曲「April In Paris」が流れているくらいです。タイトルのオシャレをプラス要素として、秀作プラスあげましょう。あ、「shower」のsは大文字Sの方がいいですよ。


小林大鬼さん「お迎え」
葬儀の様子が伝わってきます。初連は、出棺かと思います。前回書かれていたお祖父さんかもしれません。
斎場まで行かれたのか、行かれてないのかはわかりませんが、葬儀会館をこの詩のポジションとして読むと、最後は「立て札だけ佇んで」という感じに残る情景が伝わってきます。
出棺のすぐあとと読むこともできますし、最近は、斎場から戻ってきて、初七日まで終えることが多いので、そこまで済んで解散したあとの、その日の情景かもしれませんね。初連の「夢」、2連の「茨城訛り」も、この場の情景を深くする、いい言葉のチョイスだと思います。
会館側も数をこなしているので、撤去が早く、あっという間にかたづけられて、跡形もなくなってしまうという無常観を、喪主側になると感じますよ。

まあ正直をいえば、もっと微細に、夢の正体にも触れながら、長くストーリー展開していって欲しいですが(それが故人への手向けにもなりますから)、今の段階における秀作としましょう。


江見 由宇さん「この場所で出逢う」

詩人としての姿勢、あるいは生きていく上での姿勢、という感じに読みました。
それ自体は悪くないですよ。ただ、こうした想いを生かす「場」がどのようなところだとあなたが思っているか、感じているか、です。
野の草露の上に置くもよし、海風に転がされる砂の上に置くもよし、です。この場所で出逢う「この場所」とは、あなたにとって、どんな風景の場所ですか?
その上に、もう一度この想いを置いてやって下さい。そうすれば、想いはもう少し、その形を輪郭として示してくれると思います。
例えば、すぐ後に書いている中也さんは「An April Shower」で、桜を散らす雨に、その想いを置いていますね。私が伝えたいのは、そういったことです。


あさぎさん「二字熟語」

いろいろ考えてみましたが、私はこの詩、ギブアップです。
「仏蘭西からやって来た君」がタイトルの「二字熟語」と絡む外来語なんだろうと想像するのですが、答えはわからず終いです。

短い詩の場合において、同一の1つのテーマないしモチーフを、タイトルは「直喩」で、本文は「暗喩」で示す、というのが構造の基本形ですが、この詩はその直喩でありお題を明確にするべきタイトルに、謎かけをしてきている(謎かけは直喩ではありません)ので、この謎が解けない私には、この詩全部が何を書いてるのかわからない、という顛末になりました。
この詩、もともと本文が謎かけだらけ(各連1個~2個の謎表現があります)なのに、それを解く唯一の手がかりであるはずのタイトルにまで謎をかけてるから、ノーヒント状態で謎に立ち向かうようなものであり、全滅になるのですよ。
もしくは、もともとが各連がバラバラのものであり、それらをつなぐためのストーリーなり芯になるものが用意されていないために、詩全体が繋げて読めないか、ですね。

あのー、めいっぱい親切な読者である評者がわからないとなると、フツウそこまで親切でない一般読者は全滅、ということになりますよ。もう少し読者のこと、考えて下さい。
この詩には、各連の共通項となるキーワードがあるはずなんですが、それが提示されないと、どうしようもないですね。逆にそれがわかれば、いつも以上にイマジネーションが洗練された表現の数々が用意されていて、一気に花開くことになると思います。詩トータルを繋げて読むことはできませんが、個々の連の洗練は、いつも以上のものがあります。


耀子さん「春の一日」

タイトルは違いますが、『朝練』シリーズの中に組み入れていいポジションの詩かと思います。個人詩集等、自作をまとめて発表される機会には、そのような位置取りに置くといいですね。
ウグイスは、ちょうど里山くらいの高さの、ちょっとだけ高いところを好むので、里山を切り開いてできた宅地や、このようなゴルフ場では、季節にはたくさんの鳴き声を聴くことができると思います。複数で鳴き合うように聴こえてくるところに行くと、それだけでちょっと感激しますね。グリーンの芝生の緑、多種の桜、ウグイスの声、そこに旅客機を組み合わせた、現代的な美観を表現してくれています。桜も、それを守る人がいればこそ、ですから、そこにも「人」の手を借りた共存する美の一つがあると言えましょう。ゴルフの結果はイマイチだったようですが、いい季節の中の、誠にいいタイミングで、晴天にも恵まれ、いい空気を吸えたので、良しとしようって、詩ですね。その心意気がステキで、この詩の芯となりえるものでした。
ある意味、ゴルフの結果が悪かったことが、この詩のユーモアになってるし、ほかのものを引き立てることにもなりましたから、詩的にはこれで良かったんじゃあ、ないでしょうか。
また、『朝練』シリーズの中に組み入れたら、連作の中でのプラスアルファ効果が見込めそうなので、秀作プラスとしましょう。

些細な事ですが、「吉野桜」は、そのように命名された札がかかっていますか? 南北朝時代、後醍醐天皇の南朝があった、奈良の吉野山。太閤秀吉が、一行五千人で花見をしたことでも知られる奈良・吉野山の桜ですが、品種的にはシロヤマザクラになります。これが、古来登場するところの「吉野桜」になります。もし「吉野桜」の名札がかかってるのでしたら、わざわざ吉野山から移植したのかもしれませんね。
また、著名な「ソメイヨシノ」を略して「吉野桜」と言うことがあります(特に業者間において使用)が、これは上記との混同を招くので、この言い方は一般では使わないほうがいいと、私は思っています。「ソメイヨシノ」は明治以降のもの、特に爆発的に全国普及したのは戦後のことなので、逆に古典に登場する「桜」というのは、ソメイヨシノのことでは一切ない、ということになりますね。

 

春めく庭

 投稿者:ゆき  投稿日:2018年 4月22日(日)00時29分24秒
編集済
  暖かい季節になって
庭の花が咲き乱れている

バラやチューリップ とアネモネ
そして奥に隠れるように
可愛らしいフリージアやポピー
まだ蕾のままのゼラニウム

朝早く起きて水やりの準備を
していると花達の声が聞こえてきそうだ

アネモネが
「ねえ、どっちが綺麗だと思う?  私よね?
私は鮮やかな赤い色だけど
あの子は薄い黄色
ほら 私の方が綺麗でしょ」と言い

「私とあの子  どっちが可愛らしいと思う?私?
それともちっとも目立たないフリージア?  私よね
私の花びらは可愛らしいカールが素敵だけど
あの子の花びらは私のよりも少ないし
カールだって綺麗じゃない
香りはいいけどね」とピンクのバラが言う

ずっと黙っていたチューリップが少し揺れながら
「私達はみんな個性的で美しいけれど
ここでは競っているの
誰が一番かは風が決めてくれる
風に優しく息を吹きかけられて
優雅に揺れた花が一番なの」と教えてくれた

春めいた庭では花達の自慢話が
尽きないようだ
 

朝の風景の訂正お願いします

 投稿者:中也  投稿日:2018年 4月21日(土)15時21分22秒
編集済
  いつも投稿させていただきありがとうございます。
最後の一文

側にいたね     →     側にいるよ

このように訂正してください。

よろしくお願いします。

2018年4月21日        中也
 

詩情考察

 投稿者:沢口リリキメール  投稿日:2018年 4月21日(土)13時41分34秒
  ああ
生命のポエジーは
ひとむれの花の揺らぎや
灰色の小枝の先に宿っている

或いは
ゆるやかな傾斜を転がる
小石の追憶に

物思いに耽る学生の
青白い額の上に

それは
とらえがたい机の疵の啓示

鏡の向こう側の予感

概念を失った時間の流線的形象

瞬間の中にだけ開示される
形而上の秘密

痕跡を留ることのない
来訪者の気配

それは
いつしか風紋の暗号として
意識を掠めるだけの

残酷なまでに
うつくしい感触



 

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