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パッセンジャー(評不要)

 投稿者:キャベツ  投稿日:2017年 8月 6日(日)20時23分41秒
  通り越して行く
ありとあらゆるパッセンジャー
ぼくはみち
足の裏の感触から
あなたの病理を言い当てる
雄弁な右足左足の間隔
恋をしているな
絶望しているな
空港へ急ぎな
少し休みな

ぼくに境目はなく
じつは球体でもあるから
悩み事は少ない
いつでもここに居るから
踏みにおいでよ
パッセンジャー
 

花火

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2017年 8月 6日(日)05時55分30秒
  年輩も若輩も
男も女も子供も
夏の夜空に大輪の花火
みんながみんな
いっしょになって高く打ち上がった

昔のむかしはそうだったんだ
花火がドーンと打ち上がると
人間もドーンと打ちあがって
その後は悲鳴と共に
人間が堕ちてきて地べたに叩きつけられるから
血しぶきが凄くて
圧巻だったけれど
最後は誰もいなくなっちまうから
ひっそりと静まりかえってしまうわけさ

昔のむかしは
花火は残酷極まりない夏の風物詩
だったけれど
減った分の人間はちゃんと
次の夏までには再生し復活するから
また花火を楽しめるんだ

でも花火が嫌いなら
そんな運命繰り返さなくてすんだんだ
その為には誰に誘われても
花火見物に出掛けなければいい
何があっても
花火を絶対に見なければよかったんだ

それさえ守り抜けば
極々
普通に生きられたんだ

だから昔のむかしは
花火を中心に
人間は二通りに別れちまった

そうなると
双方の争いも生まれて
お互いが相容れなくなって
そのうちに
殺しあうようになった

だけど花火好きはどうしても有利だったんだ
それと言うのも
再生復活ができたから
花火嫌いは死んだらそれっきり
リサイタルがきかなくて
それで花火嫌いはいつのまにかいなくなって
今は花火好きばかりになった

勿論
今は普通に普通に花火見物できるから
年輩も若輩も
女も男も子供もおおいに楽しめるんだ
ただ
もしかしたら昔の名残りなのかな
なんとなくそう思うんだけど
お盆ってそのかわりなんだと
誰かに教えられたことがあるような
気がした

 

掌と指

 投稿者:耀子メール  投稿日:2017年 8月 6日(日)04時51分46秒
  マッサージクリームを
たっぷりつけた
エステシャンの掌が
私の背中を圧しながら走る

この一体に
滞っているもの すべて流れよ と
その圧に押されて
躊躇いがちに そして 勢いよく
流れていくに違いない

シャンプー台に
頭を乗せる
美容師の指は
強くそして柔らかく
私の頭皮を
マッサージする

「いつものトリートメントで いいですね」
「おねがいします」
お気に入りの 炭酸のトリートメントに
脳細胞の1つ1つが
生きかえるようだ

エステシャンの掌も
美容師の指も
人を癒す力を
持っている
技術者のものだ

私というこの一体が
抱えている
多くの滞りも
循環しだし
心も体もリフレッシュする

この技術者たちにも
ベテランあり 新人あり だ
その掌が 指が 私に触れた時
私の感知能力は
それなりに鋭い

しかし
誰もが 新人であったし
いつかは ベテランになる
それまで 待とう

待つことを 承認した
その掌や指から
受ける癒しに
私の再生への力が生まれる

それが たとえ
つかの間であろうとも

 

訂正します

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2017年 8月 5日(土)23時55分29秒
  こと手に触れもしれないものに
手に触れあえないものに

でお願いします
 

夢気分

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2017年 8月 5日(土)23時48分10秒
  ランドセル背負ったまま
男になってしまった僕は
やっぱりランドセル下ろせないまま
女になってしまった君と
けして運命的でもない出会いをして
しまった

僕と君は
単純だけど必死におたがいを知ろうとして
頑張ってきたつもりだったけど
なかなかつかめなかったね

あの頃は
いまさらだけど
単純に
そう単純に
おたがいを愛し
愛しあってこれたかさえも
ハッキリしてないような気がして
僕はそれが時々苦しく
悲しく思えてたまらなかったんだけど
君はどうだったんだろう
僕はこわくてその質問をどうしてもどうしても
できなかったんだよ

たしかにこの目に見えないもの
この耳にとらえることも
こと手に触れもしれないものに
命を傾けむけあうなんて
なみたいていではない

誰だって思うだろう

だから僕らその反動なのかな
おたがいが
おたがいの体をゆるしあってから
しばらくはそのことに
夢中になってしまったね

ランドセルを背負ったまま
大人になってしまったかもしれない
僕と君は
背負ったままだとしても
ランドセルの中身が教科書から何に変わったか
おたがいたしかめられる勇気を持たない臆病者だったから
その生き方いつも自分のことで精一杯だったね

その内に愛の結晶に恵まれたけど
ほんとうは
ヒトの生殖の結果に過ぎないんだと
不覚にも僕は感じてしまった

しかし
そんな風に冷めていた僕の心も
我が子の顔を見たら
その可愛さに一変した
無償の愛を現実に感じたんだ
その時僕は
生まれて初めて自分をゆるしてあげられたんだ
ずっとずっと冷たくなっていた心を

そして初めて
君をいとおしいと
思えてならくなったんだ

同時に一つの答えが見つけられたんだ
人はみんなみんな
ランドセルを背負ったまま
歩いて行くんだと
その重さが歳月の経過といっしょに増していくのを
切々と切々と
感じながら
 

蛹化(評不要)

 投稿者:キャベツ  投稿日:2017年 8月 5日(土)14時41分16秒
  子どもがわらわら
寄ってくる
彼らは嗅ぎつける
君の眉間の配合にあふれる
狂気じみた慈愛を
君を愛した愚か者たちの
カジュアルな改心を
過分な賜としての生命の
見出し方の源泉を

僕が近づくと
子どもたちは
去って行った

君は僕の読めない文字で
願いごとを吊るした
誰のために祈ったのかは
聞けなかったけれど
その複数形ではない目的語に
値しようなどという妄想で
あと3ヶ月くらい生きよう
と思えた
 

雨音 様へ

 投稿者:沢口リリキ  投稿日:2017年 8月 5日(土)13時55分38秒
  雨音先生へ
申し訳ありませんが、最後の連を改修させて頂きました。
 

夏の庭で ~回想~

 投稿者:沢口リリキ  投稿日:2017年 8月 5日(土)11時49分7秒
編集済
  イヌマキの生垣に
囲われた
祖母の古い家の庭で

蝉の死骸が
無造作に
転がっている

蟻の行列が群がり
規則正しく
巣穴へと肉片を運び

二三匹の蜻蛉が
湿った風に乗り
その上を低く飛ぶ

祖母や母は
家の中で
お盆の準備に忙しい

ゆっくりと
空洞になってゆく
蝉の死骸と
蟻の動きを

ぼくと弟は
見つめ続けていた

ふいに見上げれば
八月の空は
曇っていて

台風の匂いと
季節の移ろう気配が
漂っている

目の前の松林から
聞こえた
蝉の鳴き声は

終わりに向かう
夏に捧げる
哀歌のように

静かに響いていた

 

優しく

 投稿者:ココア  投稿日:2017年 8月 5日(土)10時07分53秒
  あなたの幸せを祈ることは
当たり前だと誰かから
教えてもらった

僕だけが良くても
いいわけではない
隣に微笑みが
浮かぶようになることが
たぶん幸せ

今までの険しい道を
振りかえってみると
いつもどんなときも
手を差し出してくれる
あなたがいてくれた

独りで重い石を
背負っていると
思い込んでいた
寂しさと戦おうと
していたかもしれない

けれど、どうしてかは
よく分からないけど
あなたの熱い眼差しは
変わらなかった

僕は優しさを
届けてきた
そして前向きに
生きてきた

言われたことを
続けてきた
ありのままに

そんな姿があなたから
与えたいと
心を動かせていたら
嬉しすぎる
こうして集まってくれるから
そうなのかもしれない
 

飛んでいく

 投稿者:ココア  投稿日:2017年 8月 5日(土)10時07分14秒
  あなたのように
翼を広げて
飛ぶことはできない
小さい頃から
分かっていた
ときより羨ましくて
涙が溢れるほど
悔しかった

そんな想いを
薄っぺらな紙と
どこにでもある鉛筆で
誰にも伝わらないけど
書き続けた

僕には翼は
はえていないけど
代わりになるものを
探して見つけようと
そして生きようと

色んなものたちに
囲まれていることを
味わった
太陽があるから
温かくて
空があるから
爽やかで
この世界の一部しか
感じられないけど
お腹いっぱいになるほど
幸せに溢れている

今はこれで
よかったと
言えるようになった
僕だけの
翼がはえている
それを使って
飛んでいく
 

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