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記憶の断片

 投稿者:メール  投稿日:2018年10月12日(金)16時40分54秒
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  時計ばかりを見つめていた
何もかも忘れるために
時が経てば忘れられると思っていた
あなたに会うまでは

雑踏の中
雑音の中
独りぼっちを意識させられて
世の中を憎んだ
自分を憎んだ
こころが軋んでいく音がした

急に外に出たくなって
窓を突き破った
うるせえよわかってるよ
そんな事を思いながら
自由と不自由の間に挟まれて浮かんで世界に溺れた
私は一人だ

鏡ばかりを見つめていた
世界がどのように映るのか知りたくて
不細工な自分に美しい背景
思わず嗤ってしまった

暗闇の中閉じ籠って
涙を流したあの日
あの目にもこの目にも
見られたくなくて
でも気づいてほしくて

全てが正しい訳じゃない
全てが間違ってる訳じゃない
この世が全て平等だったら
こんな面白い人生はなかっただろう

急に外に出たくなって
空を突き破った
あの声もこの声も
聞こえない気がして
眼を瞑って胸に手をあて
耳を澄ました
なにひとつ聞こえなかった
私は自由だ
馬鹿みたいに自由だった
 
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