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詩を書いています

 投稿者:切り子  投稿日:2019年 2月12日(火)09時57分19秒
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  「なんだと
 もう一度言ってみろ!」
立ちあがったその人は
とっさに後ろを向いた母の髪を掴み
盆の窪を幾度も拳で突いた
束ねた髪のU字ピンが
パラパラと土間に散り
襟元は見る間に血で染まった
押し黙った母は拭いもせず
夜になっても
汚れた着物のままだった

原因がなんであったか
その後どうなったか
子どもには知る由もない
絶え間ない喧騒に泡立つ日々は
幾重にも重なって襞に刻まれ
大人になっても
夢の中まで追いかけてきた

まなじりを吊り上げ
支配することに終始する
その人に
ひれ伏すばかり
田畑を転げまわって働いて
五人の子供を育て
打っ倒れた母をも
許すことができなかった

しがみつく記憶を
跡形もなく捨てたいと
願い続けていた
はず・・・

未だ奥深く潜んでいるなんて
理不尽で
不可解な
わたしの「生きる」

今日も こびりついた澱を
一枚ずつ剥ぎとるように
詩を書いています
 
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