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2020/5/26(火)~2020/5/28(木)の感想

 投稿者:齋藤純二メール  投稿日:2020年 6月 2日(火)00時36分12秒
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  僕は癒す     エイジさん     5/26


「奴隷の様にこき使われた者たちよ」と。おっと、エイジさんの今までの作品からするとかなり挑発的な感じですね。投稿されている作品を拝読している私には、いやいや大変なのはお互い様ですね、というのがわかります。しかし、この作品だけ拝読した読者にとっては刺激が強いですね。喧嘩上等って状況に……。

そして「夜に僕のところへ来るがいい / 数行の言葉で / 癒してあげるから / それが僕の役目」と。ここまで上から目線でくるのですから、日常でひとから言われた言葉に納得いかなかったことがあったのでしょうか。その反動とも感じました。
「僕」が詩を拝読してひとを癒す存在という設定が、面白かったです。どんな言葉で癒してくれるのか、とても気になりましたね。

「各々の選んだ道」。右へ行くか、左へ行くか、前に行くか、後ろへ戻るか、健康や貧富の差を考えても、その匙加減による選択の自由はあるのかもしれません。
もし選ぶ道がなければ自分で均し、道を創ればいいのかなとも思います。

正直申しますと、私も平日に休みの時はエイジさんの作品のような気持ちになります。「さあ、サラーリーマンよ、私のところに来なさい!」と優越感の中でコーヒーを飲みますね。

今回は感想だけにしておきます。





雨の色     九丸さん     5/26


雨の色とは? 色が何を見せるのか? それを追いながら拝読していましたね。雨の色が何かを見せる。雨の色がすでにあり、見ているものからさらに何かを見ようとする。自分に降りかかる心象になった色から、この先にある未来へどのような心持ちで進んでいけないのだろうか、そんなことを考えている様子なのかな、と思い読み進めました。だけど残念なことに雨の色は何も教えてくれなかった、となる。雨の色はなくなり月が見えるだけ。雨の降った時間が虚しげに表現され、余韻が残る感じがいいですね。

一行づつ文が主語述語で単独に括られ、それらを連ねた構成っていうのが特徴的な作品に思えました。ただ、この切れ具合を使い全文の流れにして表現するには、淡白な言葉だったので読者を惹きつけるためには「言葉のチョイス」にひと工夫欲しかったかな、と感じました。

評価は「佳作一歩前」です。





一粒の種     @すみっこ さん     5/26


風が吹くとたんぽぽの綿毛が母体から少しづつ「遊んで来ます」というように飛んで行きますね。「もっと 遠くへ」そんな願いを込め、綿毛を見ている@すみっこさんが想像できます。ほっこりとする雰囲気の作品に仕上がっています。
この綿毛、時には何キロも先まで飛んで行くことがあるようです。「かわいいけれど / 甘く見ちゃいけない」ほんとうにそんな感じですね。
そして季節が巡り、あの時のたんぽぽの子どもにこんな所で会っているということがあるかも知れません。素敵な情景としてこちらの作品から恵みをいただき、嬉しい気持ちになりました。ありがとうございます。
とても上手に仕上げられ完成されている作品ですね。
題目がちょっと硬めの言葉で本詩との温度差を感じ、個人的には題目もほっこり系の言葉がいいのか、と。

評価はもちろん「佳作」です。





緑と風      みたこ さん     5/26


初めてましてみたこさん。齋藤と申します。何卒、よろしくお願いします。今回は私にとって初回ということで感想を述べさせていただきます。


風に揺れる緑
その横
通り過ぎるのは
なんだかとても恥ずかしく

ここ、とてもわかります。汚れのない緑と風、そこを通る時にその気持ちになることがあります。自分はなんて……。ああ、なぜそれを私は今まで言葉に出来なかったのだろうと思うのでした。みたこさんがその感情を詩にすることは素晴らしいことだと思います。日常にあるふとした気付きの感度と、表現しようとう発想がなければ、詩を書く楽しみが半減してしまいますからね。
そして、緑と話すかのような表現の流れもいいですね。


悪を悪とも解釈しない
そんな心を持っているようで


すべてを受け入れられる心。大きな心を持ちたいとは思いますね。


私は私の風を
起こしながら
そっと
通り過ぎました


受け身的な自分でも小さな「私の風」を起こし、フェードアウトする終わり方もよかったです。
繊細で気づきのある素晴らしい作品でした。

またのみたこさんのご投稿を楽しみにお待ちしています。





アイ     あさぎ さん     5/26


様々な表現で攻めてくるあさぎさん。今回はアニメのワンシーンのような吹き出しを詩にしたような感じになってますね。会話も軽快で絵がなくとも目に浮かぶシーンが続き、さすがだなあ~あさぎさんっ!

語り部が彼女の性格、気持ちや行動を熟知していて、これから始まるイベントにコミカルに緊張を解くように送り出す感じがとてもいいですね。そして、あなたなら大丈夫だから、と心で応援している様子もいいです。
照れ屋であっけらかんとしている彼女、私もきっとうまくいくと思いました。語り部が彼女を思う優しさがいいですね。気になるのは語り部と彼女の関係ですが、まあそんなことはどうでもいいですね。

めちゃ上手なのですが、詩ならではの何か読者に「むむっ」と思わせる言葉がひとつ、ふたつ欲しかったかな、と。これは私のひとりよがりかもしれませんが。

評価は「佳作一歩前」です。






無情な夏     やな さん     5/26


初めましてやなさん。齋藤と申します。何卒、よろしくお願いします。今回は感想を書かせていただきます。

先日は高校野球、夏の甲子園が中止になったと報道がされましたね。泣き崩れる学生を見て胸が痛む思いがしました。たぶん、やなさんはこのような状況を詩に書かれたのでしょう。野球だけではなく、部活動などの活動が制限され至るところで、悲しく悔しい思いをしている学生がいると思います。そして、学生の努力は知っている、負けないでという気持ちになり応援したい優しさのある作品ですね。

子どもの頃からその目標へまっしぐらに向かっていた学生たち。何か対策は取れないだろうか、なんて思いますね。春も夏も奪われてしまうのは辛すぎます。時期をずらしたり、感染予防をしつつどうにか学生たちが表現、評価されるような場所を提供する必要があると思います。やなさんの作品にありました「大人に負けたけど」とありましたが、ここで大人がやらないでどうするのよ、そう私はこちらの作品を拝読し感じました。学生は慰めより、これからの大人のこれからの対応に臨んでいるでしょう。学生も大人も前へ進んで行って欲しいものです。いろいろ考えさせてくれた作品でした。

またのやなさんのご投稿を楽しみにお待ちしています。





少女よ     式涙博也さん     5/26


少女へ僕が未来の自分たちのストーリーを語っている作品になっていますね。語り部の少女への独占欲を醸しながら、未来が見えてしまう僕なのかな、とも思いながら拝読しました。

二連では出会いに感激し「大地は飢えを満たす」と、かなり壮大に表現され日常会話では浮いてしまうくだりですが、詩作ではそんなことなく拝読できますね。美しく表現されています。

今回の式涙さんの作品でも「僕」「君」を多用に使用されています。意識的に気持ちを伝えるテクニックとしてだとは思いますが、式涙さんの表現方法として、それを多用しない作品も拝読したくなります。ひとパターンではなく、ツーパタンあっても損はしないので。どちらがいいという話ではありません。

例えば……


少女よ
喜びも苦しみも
愛すらも知らない君よ

君が僕と出会う時
永遠は優しく微笑し
光は美しく君の目に輝く
太陽すらもその喜びに歓喜し
大地は飢えを満たす

君が大人になった時
僕を知り
やがて杯(さかずき)を
互いに満たし合うだろう

そして君の若い乳房に髪に
僕は触れるだろう


君の名前はJ……
僕は君を喜ばせる


ここからは好みの話なので、おいおい、という時は聞き流してください。大人になった君へのエロチック感を出すため、私なら五連はおもっきり削除しますね。そして、喜ばせる側は自分にします。その方が詩の流れに沿っているからです。自分の中に正反対の気持ちもあるのなら、表現として嘘はないので、「自分を喜ばせる」も「自分が喜ばせる」もありだと思います。相手の喜びに自分が喜びを得ることもあるでしょう。

もし読者がひとりでもいるのなら、五連の展開は唐突なので要注意かもしれません。ここを活かすのなら、前後に少し緩和的な言葉、連が必要になってくると思います。リズムに乗せて強く表現できる式涙さんなので、後はクレイジーなくらい言葉に塗れるだけでしょう。私もただ今、塗れ中です。
お互いに詩でガンガン行きましょう!

評価は「佳作一歩前」です。






さよなら神様   目をつぶる     時雨日さん     5/26


二作のご投稿ですね。
まずは「さよなら神様」。

題目にいきなりインパクトがあります。ずいぶん前に「さよなら人類」という猿になってしまう歌がありましたが、こちらは神様とさよならしてしまうのですね。
はて? 何が書かれているのか興味がわきました。

「ロマンチックが枯れた日」と。むっむっ、この言葉が凄いですね。なんか意味深な感じでいろいろ想像してしまいます。そして「寂しさを忘れた」ということで、傷心を少し癒されたのでしょうか。でもおーい、いったい何があったんだよ! 教えてくれぇ! そんな気持ちになりました。

二連は「現実を知った日」今度は舞台を観に行ったのですね。そして人間が綺麗だった、と。何を知って何で人間が綺麗に見えたのだろうか、そこを言わない。そんなところに許容を作り読者が入り込むというのか……

そして三連。私にニュートンは何を教えてくれたのだろう……
人類にとって当たり前のこと、なので自分の重みに耐えきれられないのだろうか……

「りんごが落ちた日に/ギターを売った」としめ。夢をあきらめたたということなのだろうか……

ずっとクエスチョンが続き読み終えてしまいました。ちょっと私には難しい作品でした。すみません、こんな感想になります。



二作目 「目をつぶる」


知らず知らずのうちに愛を与えることに疲れていたのだろうか。君が居なくなって、息苦しかった日々に気付く。ふと振り返り自身の気持ちを整理しているように思えました。

「それだけだった」という言葉から僕の心情が見えてきます。その時には散らなかった花。最終連では、広くなったベットは清々しいだけだったが、それだけであったと発し逆にその日々への未練を感じましたね。そしてまた目をうぶり……。

「愛」という言葉はひとそれぞれの概念があるのでしょう。出だしの「僕の愛で君を満たして」とあります。これは個人的な意見なのですが、自分の愛で誰かを満たそうと思った途端、それは愛ではなくなってしまう気がします。愛だと感じるのはいつも相手側であり、これが僕の愛というとそれは愛なのかなあ、なんて思ってしまいます。愛は惜しみなく語らず与えるものだと思っているので、「君を愛しています」この言葉にいつもしっくりいかない私は、愛がわかっていないのだろうなあ。なので、「愛」とい言葉を自身が語り部になる時には、詩作では臆病になります。
すみません、超脱線でした。

「それだけだった」この言葉の使い方が勉強になりました。冷めた感じだが、語り部の言葉にならない心情に近寄せ、表現している含みある雰囲気を作っていますね。

読者を惹き込むには少し丈が短かったようです。
評価は「佳作一歩前」です。





眼差し     Lisztさん     5/26


島原の教会にある殉教者のブロンズ像のひとつでしょうか。両目のくり抜かれた像とはかなりインパクト、メッセージの強いものになっていますね。これは何かあるという気づきから、こちらの作品を書かれたのでしょう。

少し話しが逸れてきますが、世界で猛威をふるっている新型コロナウィルスで欧米人のマスク装着率が低いという話しがあります。ひとの表情を口もとから伺う欧米人には、マスクを着けることに抵抗があるという話を聞きました。東洋人はひとの眼もとから表情を伺うようなので、こちらのブロンズ像は日本の方が作られたのかな、と。目もとから表情を読み取ろうとする日本人にとって、眼をくり抜かれたブロンズからより「いったいこれは?」と思考を張り巡らせるものだと思いました。

眼のない「眼差し」という題目もいいですね。
なぜ殉教者のブロンズ像に眼が抜かれたままなのか、彫刻家の意図はわかりました。ただ、どんなことがありそのようなブロンズ像を作ったのか、何を伝えたいのか、チラ見せがあると読者へのメッセージがさらに強まると感じました。

とても書けるLisztさんなので、評価はかなり厳し目で「佳作一歩前」です。





猫休み     小林大鬼さん     5/27


「猫休み」この題目だけ見るとなんか平和な感じがします。しかし、語り部が中華店の様子を伺い、いつもとは違う状況を話し出す。
新型コロナウイルスの猛威で、飲食店も営業が出来なかったり、客が遠ざかってしまい、店主や従業員には被害も大きなものとなっています。緊急事態宣言は解除されましたが、みなさん探るように行動している段階で、まだ客足は遠ざかっていますね。

猫が寛ぎ休み、中華店も休んでいるわけですが、店主はやはり深刻な問題で誰かと話をしているのでしょう。猫はいつも通りに休んでいるようですが、ちょっと近頃は人間の様子がおかしいぞ、と感じているのかもしれません。哀しげな目で見守っているんですね(「哀しげな」という言葉がちょっとフィットしていないかなと思いました。「不安げな」くらいでいいのかな)。そして、「ここで食べたのはいつだったか」と猫達が呟き、「記憶の中であくびする」という言葉の使い方のセンスが素晴らしいですね。のほほんとしながらも上手に着地しています。

リアルタイムな話題の詩作で雰囲気もすんなりと伝わり、無駄な言葉もなく上手に仕上がっています。猫の様子を描きながら上手に話を組み立ていると思います。

評価は「佳作」です。





緑色     八くん     5/27


初めまして八くん さん。齋藤と申します。よろしくお願いいたします。とても末広がりなお名前で富士山みたいでいいですね。

おっとご自身とあなた以外は緑一色ですか。麻雀でいう役満のリュウイーソーですね。ソーズ(麻雀牌の種類)には赤色の入ったものがあるのですが、それを使わずに緑のソーズだけを使った役です。上がった時にはかなり爽快感のある役です。もちろん八のソーズも緑一色です。すみません、脱線したようです。

うーん、私には難しい作品のようです。緑のものと緑でないもの。その違いはなんだろう。身近なひとは緑でない? そして「緑が咲く」と母親に教えて欲しいと言っている。いつか緑になるのだろう。緑になることはなんだろう? 「生」なのか「死」なのか……
こういう時は「緑」という言葉に違う言葉を入れてみると解ることがあります。ちなみに「真実」で試してみます。


「真実」


全部真実

自分以外真実

空気も水も

人も建物も

光も闇も

響きも静寂も

言葉も視線も

違うのは私

それとも

あなた

真実の中ただただ。

真実
自分が咲くの
真実が咲くの
ねえいつ分かるの

見つけた
お母さんのお墓だけが知っている
ねぇ教えて


ここから見えてくるのは、周りとの差異によって成していない自身がどうすれないいのか、教えを乞うといことなのだろう、と。そしていつの日か私もそちら側に成るけれど、今の状態はとても不安で「ねえいつ私の緑は咲くの」とお母さんに語っている作品のようです。「緑」という状態を作りユニークな表現となっていまして、不思議な感じですがメッセージの何かを感じ取れる世界を堪能できました。

八さんの今後のご投稿作品も楽しみにお待ちしています。




。。。。。つぶやく。。。。。

Kazu.さん

無事に手術を終え、リハビリに励んでいる頃でしょうか。ちょっと痛い思い、ちょっと無理をしながらリカバリーして、通常の日々を取り戻せますようにと願っています。ガチで頑張ってください!

うるさいっ、頑張っているよ!

と言われそうですが。
前にKazu.さんが大きな事故に遭い誰もが死んだのではないか、という惨事にあった話を聞きました。しかし、Kazu.さんのガチ根性で復活されたのでしょう。今回も同じくきっと元気に復活されると信じています。たぶんKazu.さんは不死鳥だと思います。これから書かれる詩が神の領域に入っているんじゃないかと、思ってしまいます。

不死鳥のKazu.さんの作品を楽しみにお待ちしています。お大事になさってください。


齋藤

http://twitter.com/mydear2000s

 
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