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独善的シナプス

 投稿者:かすみ じゅんメール  投稿日:2020年 7月31日(金)17時03分18秒
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  んんと目醒めた
ピンぼけの世界

ゴロつきながら
両腕をひねりのばしていると
ぴつぴつする眼球に気づき

マブタを何度もしばたたかせ
その刺激をこそげながら
襟足をこまかにかく

ゆるい部屋の明るさのなかに
高いシの音の蝉の声が
ツウィ、と
当たり前のように
滑りこんでいるのを再認識すると

もはや
夏にざっぷりと浸かってしまっている自分を
ずむずむと迫りくる木目の天井と
そく頭部あたりで大ゲサに鳴りひびく

鳩時計のヂックダックが
否応なしに照らしだす


河馬アクビをくりかえし
むき出しのお腹をさすりながら
遠く耳をすました

無意識に冷たい風を求めて

チュヒと
またチュヒと
やわらかな鳴き声で
雀が電線から呼んでいる


亡霊みたく
カラダにとり憑く
気だるさが晴れるけはいは
どこにも見当たらないのだけれど

立ち上がらなければならない

これはまっとうな社会人に
課せられたミッションー


 だがしかし
 休日の今日


 お昼過ぎには
 きっと、幽体離脱した
 タマシイ人間の僕が
 ウソみたいに
 心地よい夢のなかで
 相変わらずにぎやかな
 都会の雑踏に
 目を回しながら
 複雑化した迷路を
 フラフワと
 さまよっているにちがいない


微砂糖の缶詰めコーヒーが
青汁のようにやたらと苦く
口のなかに鋭くひろがる
妙にかびんな朝

スイッチの壊れかけた
電気湯わかし器のごとく
あてにならない神経回路に

あきらめ調子で

だらしなくまた横たわる
実在自身は
うつろに変幻し
どこかでツナガっているとおぼしき

誰かしらの
心の空っぽ

無断でシュルリラと忍び


隅のほうに小さく
くだけた体操座りで顔をふせ
まどろみにもぐり込もうと モサクする

 
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