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感想と評です。5/3~5/5までのご投稿分です。

 投稿者:井嶋りゅう  投稿日:2022年 5月16日(月)23時36分45秒
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  大変お待たせいたしました。
宜しくお願いいたします。


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「願人坊」galapa(滝本政博)さん

滝本さん、のほうが私は馴染みがありますので、これからは滝本さんと呼ばせていただきますね。お久しぶりですね。お元気そうで良かったです。滝本さん、ごめんなさいね。滝本さんは大変多くの知識をお持ちのかたです。私は「水平記」を読んだことがありません。読んだことがないとなるとこの詩は読めないではないかと、多いに不服に思うかもしれませんが、ごめんなさいね、佳作です。というのは、読んだことがなくても、ああなるほど、と分かりやすいことと、3連から成る詩はこの水平記を自分なりに詩にしたものかしら?この塩辛声の坊主がとても良い味を出していまして、酸いも甘いも噛み分けた人物のように感じて引き込まれていきました。ラストの2行「軽口~やっとこせ」ここが実に面白いです。あほだら経をあほだらけと読み違えてしまって、なんだかよく分からないんですが、皮肉めいていて面白いんです。上下ではなく端と端、両極にあるものは同一。良かったです。ということで佳作でした。


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「プールサイドの夜」もりた りのさん

もりた りのさん、初めまして。井嶋りゅうと申します。どうぞ宜しくお願いいたします。初めてのかたなので感想を書きますね。
たぶん、非常に練られた構成になっているのだと思います。とても幻想的な場面が長く続きますが、途中で不穏な気持ちになってくるんです。なんだか、状況が出来過ぎのような感じがしてくるんですね。でもってやっぱり、ラストで「きみ」は存在しない人のように書かれています。でも監視台の手すりに白いレースのワンピースが引っかかっていて、それに手で触れているんですよね。ということを、どうとらえるか?月の忘れ物なんでしょうか?それとも、本当は「きみ」はやっぱり存在していて亡くなったと読めばよいのでしょうか?どのように帰宅したかが書かれていないので、実は夢オチのような感じでしょうかね?などと、色々想像いたしました。気になったのが、詩の始まりに「,」があるように見えることです。打ちミス?それとも、この詩には「,」の前に物語があるのでしょうか?などと、そういうことも考えたりしました。
またご投稿くださいね。


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「朝焼けを待つ」プラネタリウムさん

プラネタリウムさん、お久しぶりでしたね。お元気でしたか?
3連目の「夜明け前が一番暗い~闇でしかなく」この部分に多いに共感いたしました。私もたまに聞くんですよそういうふうに。でも、どれが夜明け前の一番暗い時期にあたるのか、本人にはわかりませんよね。今がそうですよ、と誰かが教えてくれないともう耐えられそうにない、という叫びが詩の中から聞こえてくるようでした。1連目の4行すべて、何にも悪くないですので、我慢しないで吐露していいと思いました。
ところで、この詩の中に、「汽車」と「橙色」が出てきたので、芥川龍之介の蜜柑という短編を思い出しました。汽車が真っ暗なトンネルをぬけた瞬間、主人公はある少女の行動に驚かされ、ささくれだった気持ちが急に解消されるんです。急に目の前が開けたような気持ちになる良い作品です。宜しかったら読んでみてください。(知っていましたらすみません)私も一緒に朝焼けを待ちましょう。


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「光」あおいさん

あおいさん、初めまして。井嶋りゅうと申します。どうぞ宜しくお願いいたします。初めてのかたなので感想を書きますね。
自分が自分として存在すること。それは実は難しいことなんですよね。まわりから浮かないように話を合わせたり、思ってもないのに相槌を打ってみたり。でもそんなの本当の自分じゃない、本当はもっと自分の意見を言ったり、ひとりになりたかったり。これは葛藤の見える詩ですね。何かひとつでも相手の気にさわるようなことをしてしまった途端に、今までのものが失くなってしまうような関係性なら、こちらからバイバイで良いのだと思っています。自分は自分として存在したい、と思った時から光は見えるのだというメッセージをこの詩からいただきました。
またご投稿くださいね。


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「夏」鵬鵬さん

鵬鵬さん、初めまして。で合ってると思うのですが、違っていたらごめんなさい。井嶋りゅうと申します。どうぞ宜しくお願いいたします。初めて?のかたなので感想を書きますね。
夏の思い出ってキラキラしていますね。ビール、枝豆、かき氷、花火大会、夏祭り。蝉も騒いでわいわい。関東の夏って、長くて暑いなあ、と思うんです。東北の夏は短めで、お盆が過ぎたらもう秋風が吹くんですよ。だからこその夏のイベントは楽しくて、終わったら何となくさみしくて、切ない気持ちになったものでした。子供の頃の話です。もしかしたらこの詩は切なさのお話ではないかも知れません。ラストの1行には、憂鬱さや気怠さ倦怠感などを感じました。夏に飲み込まれるというのもわかる気がしました。私は関東の夏が苦手で、梅雨の時期からすでに辟易してしまいます。鵬鵬さんも、上手にやりすごしてくださいね。またご投稿くださいね。


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「目醒め」秋冬さん

秋冬さん、お久しぶりです。お元気でしたか?
8連目、どきっとしました。これから詐欺を働こうとしていた「僕」だったのですね。黒髪の少女に出会うことで、十字架を背負わなくてもよい道へ進むことが出来た。この詩はですね、とっても良いことを書いているんですよね。5、6、7連目、少女が大きな穴に落ちるシーンですが、ちょっと書き込みが足りないように思いました。そして終連では、急に「仏壇の母」が出てきますね。そうすると、もしかしたらこの少女はお母様が化けた姿であったかのようにも読めます。あるいは少女自体が幻であったのかもしれない。別に幽霊的な意味合いではなく。この詩にはなにかこう、ふたつの要素が混ざっているように感じるんですよね。現実的な要素とSF的な要素というか。混ざっているのが悪いのではなくて、今以上にふたつの要素を混ぜ合わせるか、あるいはもう少し現実寄りに書くか?私は後者のほうがこの詩は生きてくるのではないか、と思ったんです。そういう意味での、5、6、7連目の見直しをお願いしたいと思いました。穴ではないものに例えられるのでは?と思いましたもので。ただ、とても良い内容の詩だと思いました。佳作一歩前ですね。


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「晩餐」山雀詩人さん

山雀詩人さん、お久しぶりです。お元気でしたか?この詩、面白いですねぇ。フォークがスプーンに嫉妬!?なにがあった!と思いながら、一気に読み終わって、私は終始にこにこしていたことに気付きました。スプーンは顔が優しいとか、ナイフは絶対零度のハートを持っているとか、フォークである自分は(知ってるよね)みんなを突き刺してばっかりでもうヤだよこんな生活、と嘆く。なんて可愛らしいのでしょうか。この詩は私たち人間にも言えることで、自分にないものを持ってる他人を羨ましいと思いがちですが、みなそれぞれ役割があって、みなそれぞれその役割を真っ当するからこそ、世界は回っているんですよね。でも嘆く気持ちがよくわかります。でも刺せないと私たちは食べられないんですよ~。
タイトルが「晩餐」ですが、「晩餐(フォークの憂鬱編)」などでもいいかもしれませんね。ユニークさと切実さを兼ね備えた、柔らかい詩でした。とても良かったです。佳作ですね。
ところでひとつ提案があります。今回はフォーク目線で語られていますが、例えばスプーン目線やナイフ目線もあったらもっと楽しいかも知れないな、とも思いました。「晩餐(ナイフの涙編)」とかね。(あ、すみません、楽しくてつい調子に乗ってしまいました)宜しかったらご一考くださいね。


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以上ですね。ご投稿ありがとうございました。
ある詩人から、詩はおもてなしである、というお話をうかがいました。例えば料理。一人で食事をするなら簡単なもので済ませても十分であるけれど、人様に手料理を振る舞う場合、相手のことを思い、考えて出すはずである。詩も同じで、自分だけが読む分にはどんな仕上がりでも良いが、人様に読んでもらう場合には、どのように読まれるのかを客観的に考えなければならない、というようなお話でした。(ただ、詩に関しては相手の好みに合わせなさいという意味ではありませんので、念のため。)おもてなしとは、詩に対する姿勢や精神のお話だったのだと思いました。

 
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