<思いやりのあるコミュニティ宣言>
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パンプキンスープ

 投稿者:みたこ  投稿日:2020年 7月 2日(木)07時49分11秒
編集済
  玉ねぎをスライスしていたら
ひょっこりあなたの
涙を思い出す

あなたは
「ママの帰りが遅いから
心配していたの」
そう言って
大袈裟に青い顔をして
小さな顔を震わせた

ごめんね
買い物に出掛けたのに
いつもの景色とは違うものを
見たくなって
少し遠回りして
帰ってきてしまったの

あなたは安堵の表情を
浮かべて
私に抱きついてきた


玉ねぎをスライスした後は
カボチャを切って
バターで炒める
いい香りがしてきたら
お水を入れてグツグツと
湯気が上がるとあなたの笑顔が
ふんわり浮かぶ

「ママのパックをした顔が
怖いのに面白い」
そう言って
大袈裟に小さな顔を
崩して笑った

ごめんね
笑わせるつもりも
怖がらせるつもりも
なかったのだけれど
夏はヒンヤリ冷たいパックを
したくなったの

あなたは笑いながら
私の顔へと手を伸ばして
ヒンヤリとしたパックを
小さな両手で包み込んだ


もうすぐ出来上がる
かぼちゃのポタージュ
何度も作っているのに
隠し味は相変わらず
何もない

ああ でも今日は
あなたの
まだ小さかった頃の
涙と
可愛い笑顔を
思い出したから
きっと特別な
ポタージュに違いない

ね、あなたも
そう思うでしょう

 

デクレシェンド

 投稿者:かすみ じゅんメール  投稿日:2020年 7月 2日(木)02時39分24秒
編集済
  苦い過去に追われゆく
この酸っぱい世界に
もよおされた汚物のように
吐きだされ

記憶にかえりみることもされず
漠然とただ
おぼろ月のやわらかな引力に
少しずつ 舞いあがり
高い宙へほどける

歪みよじれ
破れそうな
疲れはてた言の葉たち

そして
原型のフレーバーをくゆらせながら
ゆっくりと分解して
ちりぢりになり
きらめく粒子の流れ着く
未知なる海を
とめどなく漂流するー


微睡みに
 そんな夢をミテイタキガスル


強い電磁波に侵され
もうろうとする頭脳は
薄汚れた画面の
まばゆいフラッシュのなかに現れる
傷だらけのレンズに拡大された
二次元の
微細な生命体のうごめく
ホワイトノイズを焼きつけてしまう

最先端のギコウに
まんまとこじ開けられ
丸ハダカにされた心には
雑多な ゴミ屑が
暗い物影を見つけたように
なだれこむだけ


 僕はただのモノ
 一立方センチメートル


 今日もこの場所で
 いつものように
 いつもの時間に
 踏みつけられるザッソウ


 ありふれた
 光のウスイ曇り空


 古ぼけた
 ロッカーの扉の向こうに
 何年も手つかずに放置された
 携帯ストラップとキーホルダー

 ひび割れた
 道路のはじの側溝に転がる
 キャップのない
 泥にまみれた
 飲みさしのペットボトル


 最終的には
 うやむやになってしまう予定の
 男女間のコジレタ事情ー


どこまでいっても
核心にたどり着けはしない
終わりなき
下向きな空想に
思考のすべてをあずけ

ただ憂いを
架空の奥歯でひとしきりかみしめ
孤独に呑まれるがままに
ヤルセナイ夜を ひそやかに


路地裏で
冷たい雨にふるえる
捨て猫を撫でてやるように
優しく閉じる
 

KONGAN

 投稿者:かすみ じゅんメール  投稿日:2020年 7月 2日(木)00時46分19秒
  踏みしめた右足に
流れるように崩れる
とてもやわらかな感触

ぐっと体重をのせれば
地球にゆっくりと
呑み込まれるように沈みゆく


ここは
たえず燃えるような熱光を放射する
巨大な太陽と
纏わりつく塵風
そして 潤いをこばむ乾いた砂の
どこまでも
果てしなく続く丘ー


今、
じわじわとネツに侵され
衰弱した体が求めるものは
コップ一杯の水


  いつの間に迷いこんで
  しまったのだろう

  長い旅路の末
  たどり着いた
  場所なのだろうか

  一体どこから
  やって来たのだろう


ただ
今まさに求めるものは
コップ一杯の水


どうしても手にいれたいと
切なる想いの先に浮かぶ
水水水水

水が欲しい と
一心不乱に水を求め

 歩き
   探し
     さまよう

疲れきったカラダで
誇りまみれのカラダで
露玉のような汗が噴きだすカラダで

へたりこんでしまいそうになりながら
これが最後と
また渾身の力をふりしぼり
一歩を踏みだす


 本当に欲していたものは
 本当に水なのだろうか

 本当にそれを手にいれる
 ことが出来れば

 すべて
 満たされるのだろうか


水水水水水
念仏のように胸のうちで
唱える
頭が変になりそうなほどに

息、急キ切リナガラー

何もかもかなぐり捨て
必死に歩き続ける
どうしても
どうしても欲しい


ただ今は 今だけは
コップ一杯の

無味無臭のまま
細胞まで清らかに注ぐような

無色透明にゆれる
アノ水ガ欲シイ
 

永遠の世界を見ていた

 投稿者:エイジ  投稿日:2020年 7月 1日(水)03時33分43秒
  平日の深夜は
静まり返って
いとおしい
美しい

こんなときが
永遠に続けばいいのに
そしたら
僕は愉快に
永遠を
ひとりで
散歩し続ける

平日の深夜
みんな眠っているあいだ
僕だけに用意された
舞台

散歩の途中
安場池という
池のほとりで
猫に出会った
微妙に距離を詰めて
なき真似するも
結局は逃げられる

散歩を折り返すと
夜と朝のあわいを
しかと見た
それは永遠を徴わす
今日も良き一日でありますように
 

齋藤純二 様

 投稿者:@すみっこ  投稿日:2020年 6月30日(火)23時10分19秒
  投稿作にご感想と評価下さりありがとうございます。
齋藤さんの思われた通り、今までの子育てがあっての子と思い反省点や考える内に出来た詩でした。
すれ違いばかりで、今もそうかもしれません。でも、進路を今一生懸命考えていて私にもわからない事ばかり。いつまでたっても手探りです。最後に言葉の構成、言葉の使い方をという事で考えています。何となくしっくりこない部分もありますが、どう変化させたら良いか推敲してみます。また書けましたら宜しくお願い致します。
 

かける言葉を探して見上げた月は

 投稿者:九丸(ひさまる)  投稿日:2020年 6月30日(火)23時00分51秒
編集済
  出会ってから縮まった距離
一メートルが三十センチに

出会ってから歩いた距離
ぼくも覚えてはいないのだから
今夜の三日月も覚えてはいないだろう

交わした言葉も数しれず
いま、無言で歩くぼくらの間
きっととこれからの言葉が
たくさん詰まっいるはずだ
そう思うのはぼくだけだろうか?

いつもの店の前には
いつもの黒猫
黒猫が縁起悪いなんて
誰が言った?
猫好きのぼくらに
柄なんて関係ない
かわいいは正義なのだから

ニャー

今夜もお出迎えの挨拶一鳴き

ドアを開けて
彼女を入れて
ぼくは夜空を見上げる

月に誓うわけではないけれど
今夜はいい月だなあ
 

ありがとうございます

 投稿者:九丸(ひさまる)  投稿日:2020年 6月30日(火)22時05分14秒
編集済
  齋藤純二様
評をいただき、ありがとうございます。
以前kazu.様に投稿した詩(終わることのない観劇島様評)との連作?
で書いたのですが、不安で寝かせていたものを
思い切って投稿しました。
ほめていただけて、とても嬉しいです。
また、よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
 

齋藤純二様

 投稿者:Liszt  投稿日:2020年 6月30日(火)18時12分57秒
  齋藤純二様

今回は拙作「ピアニズムの彼方に見る夢」をお読み頂き、誠にありがとうございます。
丁寧なご感想を頂いた上に、佳作との評をくださりとても励みになります。
ときどき衛星放送でヨーロッパの古城を旅する番組がありますが、風景はもちろん、
その城を巡る歴史や人物も紹介されて、思わず引き込まれます。そんな城を実際に
訪れた気持ちになって、この詩を書いてみました。
今後ともどうかよろしくご指導のほど、お願いいたします。Liszt
 

齋藤純二様

 投稿者:夏生  投稿日:2020年 6月30日(火)17時59分7秒
  拙作「雲南黄梅」に佳作との評をくださり、ありがとうございます。

近所に咲いていた雲南黄梅の可愛らしさに何度も心癒され、救われたので
詩に託したいと思い書いたものでした。

細部までお読みくださり、ありがとうございます!
 

齋藤純二さまへ

 投稿者:れもりあっと  投稿日:2020年 6月30日(火)17時26分43秒
  評と感想をいただき、ありがとうございます。

マイペースは僕にとって、コンプレックスでもありますが、ちゃんとした誇りでも
あります。

それを評価していただいたようで、嬉しく思います。

最後の宮沢賢治で、つい一貫性がズレてしまいました。
三浦さんにも詩の一貫性、統一感を大事にしなさいよ、と言われているのに、
ミスしてしまいました。反省です。

これからもマイペースにいい詩を作り続けることができれば、
僕としては、とてもハッピーなことだと思います。

ありがとうございました。
 

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