<思いやりのあるコミュニティ宣言>
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トラウマ

 投稿者:ふつつかなきねづか  投稿日:2021年 5月 1日(土)00時41分49秒
  ごめんなさい

あなたがわたしを愛してくれたように
わたしもあなたを愛したかった

なのに

あなたに見つめられると
全身が
鋭い針で刺されたように痛み

あなたに語りかけられると
心が
踏みにじられたように悲鳴をあげる

息を止めて
苦しさにのたうち回る
わたしを
やっとのおもいで抑えこむ

息をころし
身を潜め
わたしは白い壁になる

できることなら
消えてしまいたい
跡形もなく

ごめんなさい

どれほどあなたを愛したくても
幾度も打たれて
蛇の鱗のように硬くなった傷跡が
わたしにそれをさせてくれない
 

楽園の舟

 投稿者:山雀詩人メール  投稿日:2021年 4月30日(金)20時47分55秒
  信じてもらえないだろうが
空には天使がけっこういる

ひらひらと
可憐に飛びまわっている

ほぼ透明なので
気づかないだけだ

わたしも知らなかった
ここに住むまでは

二十五階のマンション
高さ約百メートル

汚れに満ちた地上から
遠く離れて

この部屋は
湖を渡る舟のように静かに進む

きっと天使たちが
運んでくれているのだろう

シャワーのあとで
ベランダに出た

月が近い
体じゅうのうぶ毛が光る

風が吹く
まるで意思があるかのように

髪に触れ
耳に触れ
胸に触れ
全身を包む

風ではなかった

彼だった

いつのまに来たのだろう

彼もまた全裸だった

月を帯びて
金に光っていた

わたしたちは
まっすぐに
向かいあった…

https://note.com/yamagarashijin

 

黒鬼の雑巾絞り

 投稿者:るり なつよ  投稿日:2021年 4月30日(金)17時19分43秒
  ガシャン!
食卓で
はしゃぐ幼子(おさなご)の
手に当たって落下する
スープマグ
じわじわと床に広がる温かな液体

下腹部に積もり積もり
飽和状態となった黒いエネルギーは
その放出先を求め始めた

部屋に残る錯誤の跡

投げつけたおもちゃが当たって
えぐれた白い壁
腸(はらわた)がはみ出て
縫合したクッション
まっさらな土壌に
植え付けたかもしれない歪みの種

エネルギーが変換された形
それは
怒号なのか
物体へ加える衝撃なのか
それとも…

待ったなしの選択を迫られた刹那

赤にオレンジ
黄色に緑
床の上に散らばる哀れな食材達を
葬るのにかこつけて
洗面所に駆け込み
手に取る黒灰色の雑巾

たっぷりの水道水に浸して
ぎゅーっと絞り出す

黒い鬼 鬼 鬼さんよ
お前の行き先は
こっちだよ
下水の管へと
下りて行け

絞り水が
排水溝へ逃げて行くと共に
すーっと引いてゆく黒のエネルギー

手に残る
固く絞られたツイスト状の雑巾
下腹部には
少し空き容量が戻ってくる

そして
食卓に戻り
幼子の前に
二杯目のスープを
ことりと置く

滑り込みでこしらえた
微笑みを添えながら…
 

御礼(kazu.様)

 投稿者:内海拓郎メール  投稿日:2021年 4月30日(金)07時27分13秒
  kazu.様、評ありがとうございます。
評をいただいてから色々と考え込んでしまいまして?、御礼が遅くなり申し訳ありません。

1.その形態のなかで、雨なのか水なのか、ちょっと宙ぶらりん
このご指摘は、ちょっと、咀嚼しきれずにいます。ただ、「見えない/聞こえない」「言葉など/何もない」は、ちょっと安易に入れたところがあるかもしれません。

2.ラスト前の三行「~とか/~とか」という表示形態はダメですね。
「全く違った形容乃至は殺し文句の」とのご指摘も確かにと思いつつ、だからこそ「~」という表示形態にした、というところがあります。「全く違った形容形容~」ではギラギラし過ぎるのではないか、むしろあえて平易な(しかも口語的な)言葉を使うことによって詩全体に「この詩でこそ」の空気感を出せるのではないか、と思っています。

と、思うところを書きましたが、2.は特に深い学びとなりました。ありがとうございました。この2.のご指摘について、この2週間ほど、ぐるぐると思いを巡らせていました。

今後ともよろしくお願いいたします。

https://note.com/takuro8791

 

粗忽者

 投稿者:蓮見 丈メール  投稿日:2021年 4月30日(金)00時36分25秒
編集済
  僕はもういい年なのに
未だに粗忽者である
先日も頼まれた減塩バターを
無塩バターと取り違えて
買って帰り
妻に呆れられたし

結婚したての頃は
水虫薬を目薬と取り違えて点眼し
慌てて洗面所に駆け込んだり
加熱用を活ガキと取り違えて生で嚙み砕き
血相を変えてトイレに駆け込んだりと
忙しく徒労の多い毎日を送っていた

そんな僕の遍歴の中で
一番の取り違いは転生先だ
本来なら月に転生して
輪廻の順番を待つ筈だったのに
月と地球を取り違えたから
耐風用の生身の肉体を
規定外の早さで再取得させられ

しかもお約束通り輪廻の順番まで
しっかりと間違えていたので
新たな人間性の設計が間に合わず
身の丈に合った
お馴染みの既製品で代用され
またもや粗忽な人間として
生まれ変わらざるを
得ないこととなってしまった

でもこうして振り返ってみると
輪廻などは杓子定規に
改定のない文殊の知恵通りでなく
老いては子に従えの教訓通り
いくらかは融通を利かせ
出たとこ勝負を楽しんでみたりしても
いいのかもしれない

なぜなら粗忽者だって
駅前のベンチで毎夕
紋様と濃淡以外に違いのない
自他の足跡を見つめ続けていれば
もしかしたら
阿弥陀様の下足番ぐらいには
なれるかも知れないから
 

 投稿者:れもりあっと  投稿日:2021年 4月29日(木)15時05分52秒
  今の僕だったら
笑われそうな
夢がある

ずっと僕は馬鹿にされたり
見下されたり
ないがしろに笑われてきた

それでもどうしてもずっと
叶えたい 夢

ほんとうの自分が
ほんとうの自分だと
周りに認められること

普通に話すだけでは
なんだか蔑視されているように感じる
もどかしさ

うまく話せない
違う これは
ほんとうの僕じゃない

だが
ありがとう
そのおかげで
ほんとうのやさしさに
目覚めることができるから

いつかはそのやさしさで
救える人が 必ずいるから

傷心の心臓に
殻を破っていく
未来のアゲハチョウがいる

僕はそればっかり
見つめてるんだ
今日も 一途に
 

花束

 投稿者:藤代望  投稿日:2021年 4月29日(木)09時42分20秒
  花束です
人生というのは

途方もない旅路の果て
死にゆくものの前に
突然として現れます
派手なもの
お淑やかなもの
美しいもの
陽気なもの
深く、淡いもの
玉石混交

全てが、全てが
枯れゆくのです
まるで老いるように
皺を刻むのです

そうして自らの前に現れた
枯れた花束を見て
摘み取ってきた花たちが
摘み取ってしまったが故に
枯れたのを見て
独り泪するのです

誰の花なのか
どこにあった花なのか
知る由もないですが
その正体が
愛であったのならと
常々思うのです

花束です
人生というのは
 

安らぎ

 投稿者:じじいじじいメール  投稿日:2021年 4月29日(木)06時30分39秒
  薄い朝靄の湖で竿を振った
糸先のルアーが水面(みなも)を
うち波紋が広がる
陽光が波紋を照らし
水面(みなも)に映る木々の緑と
水色を自然のグラデーションで
美しさを際立たせた

明け方からの釣行が私は好きだ
朝靄と湖と太陽が
自然の美しさを感じさせてくれる
都会では経験出来ない
自然と自分の融合のひととき

誰にも邪魔されない
何も考えなくていい
気持ちを休ませるが出来る
わずかなひととき

これを安らぎというのだろう
安らぎがあるから
都会の喧騒に耐えられるのだろう
毎回そんな気持ちを感じている

この場所で竿を振るたび
自然と自分が融合するたび
心の安らぎを楽しんでいる

私はこの時間(とき)を大切にしたい
何故なら私の人生の
糧となっているから
 

コドモオトナ

 投稿者:じじいじじいメール  投稿日:2021年 4月29日(木)06時26分1秒
  コころがきれい
 かがやくまなこ
ドんなときも
 まえにすすめる
モっともっと
 いっぱいのゆめ

オおきなきもちで
 コドモをまもる
トまりそうになった
 コドモをささえる
ナみだをコドモと
 いっしょにながす

いっしょにすすみ
いっしょにユメを
おいかける
コドモオトナ
 

雨音様 評のお礼

 投稿者:はるきよ  投稿日:2021年 4月29日(木)04時19分53秒
  雨音様
この度は評をありがとうございます。
表現の工夫について、とても勉強になります。
仰るとおり、あまり同じ言葉が出すぎるとくどくなってしまいますね。
色々な表現に変えていくことで、飽きない詩が出来るのだと改めて思いました。
また投稿させて頂きたいと思います。よろしくお願い致します。
 

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