【重要】teacup. byGMOのサービス終了について
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瑞鳳殿石灯籠

 投稿者:ピロットメール  投稿日:2022年 5月23日(月)23時57分24秒
  黒々とした杉木立
見上げた空 緋色のもみじは
空をつかもうとする赤子の手のよう
濡れた石畳も 照り映える

参道の石段を登り切る
朱と金が彩り添える漆黒
黒甲冑の伊達政宗を思わせる
いかめしい瑞鳳殿

息を飲んだ
目を釘付けにされた
否応なく視界に入る御霊屋ではない
滅茶苦茶に転がる 石 石

遊び散らした積み木か
石本来の重さすら 感じられない
宝珠も 笠も 火袋も 中台も 竿も
打ち崩れ 無残に横たわる

寛永十四年
伊達政宗の一周忌
神仏の元 主君の御霊を導かんと
献灯された石灯籠 九基

石母田宗頼 佐々元綱……
忠臣の名を刻んだ 竿石
殉死に通じる 熱い忠誠詰まる石は
震度六強の余震に なぎ倒された

杜の都を見下ろす ここ経ケ峯
三百五十年以上もの間
眠る主君と 仙台の町を見守り続けた
石灯籠に宿る 武士の堅固な魂

物思う 色なき風
灯籠の笠にむす緑苔を撫でてゆく
緊張と精魂と 尽き果て
全てが解放された 石灯籠

このままでよい
直立不動 整然と並ばなくとも
ただの石塊となって
地に横たわり 静かに眠る

重責おろし 四散した石灯籠
しばし 休ませてあげよう
広くなった空を 自由に眺め
石は 大地の咆哮に耳を傾けている

熾烈に燃える火袋の灯が映した
哀しみの日々 苦しみの年月
過ぎ来し方を 語る声
私も耳をそばだてる 深い憂いに

※火袋とは石灯籠の火を灯す所。
 

絆創膏

 投稿者:晶子  投稿日:2022年 5月23日(月)20時46分27秒
  この世は辛いことや
痛いことが沢山あって
生きるってそのまま
必ず辛いことがあるってことだから
怖いなあと思うけれど
今日も起きられるのは
絆創膏があるのを知っているから

今日たまたま傷付いた時に
誰も貼ってくれなくたって
この世界には絆創膏があることを知っているから大丈夫

私が転んだ時に
あっと思わず言った人
手がぴくりと動いた人
見えなくてもそこには絆創膏がある

誰かが泣いてる時
自分じゃないのに悲しそうな顔になる人
声をかけてくれる人
結局は自分でどうにかするしかない傷も
絆創膏があると思うだけで楽になる
絆創膏がない世界なんて
私には怖くて無理

だから私もポケットに
絆創膏を忍ばせる
完全武装の人を横目に
傷だらけの足を高く上げて








 

母と娘

 投稿者:おおたにあかり  投稿日:2022年 5月23日(月)15時21分14秒
  タイトルは?
「恋文です」

これで間違いはない?
「詩とかいて、うたと読みます」

37歳と63歳の
娘と母の
今夜の会話です

絶対に分かり合えないと
お互い何度背を向け
握りこぶしつくり
泣いたことがあっただろう

「投稿の仕方がわかりません」
還暦過ぎた母が
恥ずかしがりもせず
恋の詩など送ってくるのです

いいものですね
詩って。
良いものですね
人生って。

母の恋の詩読みながら
あぁ、この人の娘なんだと
ふふふとわらう

今夜の母と娘のおはなしです
 

★★★皆さんに、掲示板移転のお知らせ★★★

 投稿者:島 秀生メール  投稿日:2022年 5月22日(日)17時28分43秒
  欄外上段に

 【重要】teacup. byGMOのサービス終了について

と、ありますとおり、

うちが20年以上にわたり使用してきたteacup掲示板が、サービスの提供をやめ、閉鎖となります。
teacup側の話では、8/1にスパッと消えてなくなるんだそうです。

つきましては、その前に移転を済ませた上で、
残り1ヵ月半程度は「~~へ移転しました」の告知を載せる期間に当てたいと考えおりまして、
したがい、6月半ばでの移転を調整しておりましたが、

  6/7(火) AM0時をもって移転する

と決めましたので、皆さんご承知おきのほど、よろしくお願い申し上げます。

移転先はその時、お知らせ致します。

本告知は、間際にもう一度致しますが、期日はこれと決めましたので、ご承知おき下さい。

以上、よろしくお願い申し上げます。

 

評のお礼です。

 投稿者:あおいメール  投稿日:2022年 5月22日(日)15時16分13秒
  自分でありたいという気持ちと、それができない自分との葛藤を書きました。ありがとうございました。  

一輪の花

 投稿者:荻座利守  投稿日:2022年 5月22日(日)08時26分12秒
 
目の前にある
一輪の花

偶然の中に
生きるもの

無を負って
生きるもの

何の必然にも由らず
咲く花の散る
その後に
結ばれるものは
実か無か

それはまだ
誰も知らない

茫洋たる時の海原で
無と偶然で織りなされた
網を介して来たものが
いま眼前に凝集して
彩を見せている

膨大な数の
連結された偶然を経て
膨大な数の
無へと消えた錯誤の上に

僅かながらも
ある空間を押し退け
細やかながらも
ある波長の光を弾き返して

数日のうちに
散りゆく色と形が

目の前に
存在している

一輪の花は
己の存在を以て
人に知らしめる

数多の偶然を経て有ることを
夥しい無の上に在ることを

それ故
人は祈り

祈りの場に
花は咲く
 

https://ameblo.jp/oxalidaceae

 

だれもいない空港

 投稿者:雨宮800  投稿日:2022年 5月21日(土)21時15分7秒
編集済
  この道の先には、だれもいない
手紙の返事は延滞中
書きたいこと、あるのに
書くべきことは、なにもない
言葉のナイフを世界に向けられるわけもなく、自分の手首に向けた

むかし
プールの中、マンホールぐらいの穴があって、
落ちていく、叫びながら
光のカーテンが天国ぐらい遠くから流れ
からだをすりぬけていった

むかしむかし
火をめぐらす馬が駆けていって
あなたへの橋は焼かれていった
からだは透明になっていくばかり
ちいさくなった公園で
無数のシャボン玉が割れていった

夜明け前、世界の終わり
ここはだれもいない空港
アナウンスだけが鳴り響いている
折れた飛行機の翼は砂浜に突き刺さったまま

いつまでもいつまでも
道はつづいていく
ここはだれもいない空港
この道はつづいていく
その先にはだれもいない
 

懐古趣味

 投稿者:エイジメール  投稿日:2022年 5月21日(土)20時43分7秒
  外側が雨でずぶ濡れになった窓際で
私たち自身の写真を見ながら
想い出すのは
日曜日の朝、
太陽、
そしてラヴ・ソング

このささやかな想いを
一枚のアルバムに封じ込めるなんて
素敵なアイデア
柔らかいフルート、
渦巻くオルガン、
そして煌めくヴィブラフォンで

      *

やがて私たちが年老いて
アルバムをラックから取り出し
盤をそっとターンテーブルに乗せる
パチパチという音が2秒ほど鳴る
その後、懐かしいあの頃の音がゆっくり鳴り出す

珈琲の円やかな芳香と一緒に
私たちの音が部屋を満たす
私たちは互いに顔を見合わせ
ゆっくりと微笑む

時代に取り残された
だけど温かさのある音
古くさい音
だけど人間味がある

みんな楽器を練習して
盛んにレコードに吹き込んだ
そんな時代がかつてあった
 

Kazu.様

 投稿者:富士伊真夜  投稿日:2022年 5月21日(土)19時24分16秒
編集済
  ありがとうございますKazu.様
お世話になりました。
評もいただき、育てていただきました。
今はレギュラーメンバーとしての地位がありますが
私は、Kazu.様を含めた、MYDearの評者様達に育てられた、MYDear生まれの詩人です。
小説は少し書いたことはありましたが、詩は、初めてで、
この場所がなければ、私は、詩人として芽が出なかったでしょう。
Kazu.様、ごゆっくりお休みくださいませ。
今までありがとうございます。


 

Kazu.さん

 投稿者:夏生  投稿日:2022年 5月21日(土)18時53分3秒
  しばらくお休みされるとのこと。
Kazu.さんの体調のご回復とまたMYDEARでご一緒出来る日が早く来ることを
心から願っています。
どうかご自愛くださいませ。
 

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