<思いやりのあるコミュニティ宣言>
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発語訓練

 投稿者:galapa(滝本政博)  投稿日:2021年 1月15日(金)10時11分23秒
  言葉が消えたので押し黙っている
もう一行も書けない
パンを見て犬がワンという
おまえはいいね
何でもワンだ
音楽は映画のサントラで言葉はない
ので 私の詩作を邪魔しない
一行も書けない
何か月も
むかし書いたものをいじっている
二つ詩を一つにしたりする
夜遅くまで起きている
結局眠れない
二時間ほど寝て
それから炬燵に入って朝まで過ごす

発語訓練
あ 合いの手をいれろ皆の衆
い インクが描く白い闇
う 歌でも唄おうか
え エリュアール詩集を書き写す
お 起きた 灰皿に吸い殻一杯

言葉は消えた
どこにもない
口を開いてもそのままの形
詩なんて書かなくても生きていける
また明日が来る
世界は残酷な手触り
ああ いい うう ええ おお
沈黙は金 か
銀貨 ざっくざく
 

齋藤純二 様

 投稿者:よしおかさくらメール  投稿日:2021年 1月15日(金)08時42分6秒
  「箒星」の評をありがとうございました。
厳しいお言葉を期待していたのですが、
褒めていただきまして、それはそれで嬉しかったです。
ありがとうございます。
ベテランですが、こちらは修行の場と思っていますので、
忌憚なくご意見をいただきたく存じます。
どうぞよろしくお願いします。
 

ベイビーステップ

 投稿者:蓮見 丈メール  投稿日:2021年 1月15日(金)04時52分48秒
編集済
  ゴム手袋をした手の
人差し指にワセリンを塗り
肛門から便を掻き出す
これがまだ二十七才の私の
毎朝の排便の仕方

私が下半身麻痺になったのは
茅葺屋根の吹き替え中に
足を滑らせて落下し
庭園の池の飛石で
脊髄を損傷してしまったから

山形の山の中で
野生動物に囲まれて育った
もののけ姫の
又従妹のような私には
タイトスカートを穿いて
小股で歩く事務員生活は窮屈で
高卒で入社した地元企業を
悩み抜いた挙句に七年で辞め
父の下で茅葺屋根職人の
見習い兼下働きとして働き始めた

その矢先のことであった
僅か三メートルの高さから
落ちただけで
私の人生はジャンプ釘に袖にされた
パチンコ玉のように
想定とは全く違う方向へと
いとも簡単に
転がり始めてしまった

年貢を納めてしまった命は脆いが
年貢をつまみ食いする命は
強かでしぶといことを
罠にかかった鹿や猪が足を
引きちぎって逃げて行くのを
瞼と神の手を磔にして
何度となく見て来た
私は幼いころから知っていた

七時間に及ぶ手術のお蔭で
水揚げされたばかりの
新鮮な娑婆に戻れた私も
まだまだ年貢を納める気には
弱音を磨り潰したすり鉢の
残りかすほどにもなれなかった

臍から下の感覚はないが
上の感覚はある
だから車の運転も化粧もできるし
懇ろになったベッドの上でなら
キスだって普通にできる筈

それでも臍から下の感覚を失った
ハンデは杞憂でもなければ錯覚でもない
排泄障害もそのうちの一つだが
一番心配なのはセックス

とうの昔に成人している私に
手を繋ぐだけで満足できる
絵に描いた尼僧のような恋はあり得ない
互いの本音や体力を見極めるためにも
セックスを損切りにはできない

子宮にも卵巣にも損傷はないので
妊娠も堕胎も可能だと聞かされても
感覚のないセックスがどんなものなのかは
ベテランの医者や看護師でも
健常者には分からないし
同性の麻痺仲間でも
剥き出しの唇からでは聞きずらい

少数者に共通して言える一番の不便は
情報量が極端に少ないこと
それを補うコミュニティーはあっても
これまた数が少ないから
金庫に入った
プラチナの眼鏡のように
使い勝手が悪く
人によっては大破した膝も同然

陸の孤島なら気心の知れた仲間がいるが
情報の孤島は無人島に等しく
持ち合わせの知識を頼りに
苦渋での培養を繰り返すより他はない

屋根から落ちた私が
真っ先に気にかけたのは
背骨が発した雑音や
痛点のなくなった両足より
水没したスマホのこと

皮肉にも選択肢が狭窄になった
今の方がかえって
身近にある的確な情報の重要性を
粉骨砕身に染みて感じている
 

齋藤純二 様

 投稿者:蓮見 丈メール  投稿日:2021年 1月15日(金)04時49分31秒
編集済
  評をありがとうございます。
最終の二行を修正しました。

その代わり改めて
逆流した胃酸の飛沫を踏み締める
 

井嶋りゅうさま

 投稿者:キャベツ  投稿日:2021年 1月15日(金)01時47分34秒
  「膜の中のあなたへ」に講評いただきありがとうございます。
巨大な隠し事のせいで生きることがままならなかった時期の自分と、それを遠目に見つつもさらなるシステムや自意識の膜にやはり囲われている自分のことなどを思いながら書きました。どこまで行っても外側に膜があるようです。
 

そぞろ辿れば郷の彩り

 投稿者:かすみ じゅんメール  投稿日:2021年 1月15日(金)01時20分27秒
編集済
  細流の伝う
その三千歩先で
微睡むように揺らぐ 鮮青な海を
とめどない南の空に 暫し浮かべて
ぴりりと横顔に滲みる
爽風の匂いと
冷たく淡に、過ぎる手触り
そっと送る 静かな背へ


悴みほどけ正午前
なだらかな谷間 掬うように登る
ゆったりと和みだし 綻ぶ軒並み
うねうねと曲がりくねる
幅狭な坂道の途中
汗ばむ身体と
少し疲れた 息を置く


 高みから眺める
 今にも滑りだせそうな
 屋根続きの裾
 どこかしらの園庭で
 はしゃぎまわる子供たち
 無邪気で憎めない声が
 朗らかに聞こえだし
 微笑ましく 宙空に映え渡り

 丸いパステルカラーのハッチバック
 肩越しを何気にととろ下ると
 働き者のハコバンが 入れちがいで停まり
 手短な挨拶にボール紙の荷物
 すすら、ぽんと受け渡されて

 郵便配達の
 真新しい小型のバイクが
 てゅるりと現れ
 片手に掴まれた封筒は
 かたん、とひとつ 素朴を鳴らす


  快調に
  周り震えるエンジン音
  くっきりと辺りに響き
  どの一台も のんびりと


 表情豊かに
 民家の連なる
 隙ぬう小路をくぐり
 密な、アーガイル柄の毛織
 敷き伸ばしたように広ぐ景観の
 網目のなかへ 遠ざかる


ずっと
気付けずにいた
眼下の道脇に ほっと
昇り撓う 竹林の陰にひっそりと佇む
苔草が斑に張りつき
縮こまる 落ち葉の疎らな小さな広場で
向かい違わる平たいベンチは
お互いを横目に見交わしながら

いつかまた
好く晴れた
やわり穏やかに咲く春の日が 傍に訪れるまで
じっと 待ち焦がれる
通りすがる名も知れない誰かに
温められるときを 囁き合うように

 

2021/1/5(火)~2021/1/7(木)感想と評です

 投稿者:齋藤純二メール  投稿日:2021年 1月15日(金)00時16分22秒
編集済
  すみません、遅くなりました!




泡姫     蓮見 丈さん     1/5


コロナによる影響で人びとは振り回されていますね。GoToトラベルのキャンペーンを促せば、今度は感染者が急増して都内はコロナ患者が入院もできない状況となり、「議事堂のカラス」はアホーアホーと鳴いて飛んでいるようです。ほんとうにゴテゴテ、後手後手。蓮見さんが巧みな言葉を連ね表現するように、「粉骨まじりの腰のない泡を / 自らが吹いている」の骨身削る日々を送るようなひとが増えていますね。あれだけ医師会が緊急事態宣言発令を呼びかけていましたが、国の対応はえっ今ごろ、という感じです。病院で働く私はもう怒りしかないですね。そんな気持ちの国民の方がほとんどなのではないでしょうか。こうなるとやはり、私たちができるのは感染予防の徹底しかないようです。気が緩ませられないですね。

今を反映する「パンデミック」「鬼」などの言葉を使い状況を蓮見さん節を入れつつ、ユーモアも感じつつ拝読しやすく伝わってきました。上手ですね。
今回も言い切った感ありの作品となっています。この状況を伝えて読者に今、何かを考え想像させるような誘導があるといいのかなと思いました。今のコロナ禍の現状はみなさん嫌でも目に耳に入ってきますので。何かもうひとつ意表をつく表現というより意表をつくメッセージを。

評価は「佳作一歩前」です。





豊     あさぎ さん     1/5


現代社会に流され疲れ、作中にある「面倒くさい」と思わせる気持ち至る。このような心持ちになってしまう現代人は多いのではないでしょう。そこを詩にして表現するという感性にあさぎさんの才能をガンガン感じますね。

「もったいない」という感覚もなく、ただ面倒くさい。それを片付けまたごはんを盛る、そんな面倒の追加はあり得ない。なら……。最後は床に落としたご飯を食べ始めてしまう。やってしまいましたね。床に広がるご飯をかき集め口に入れる。なんとショッキングな場面だろう。もう精神的に病んだ状態ですね。野生の動物のように食欲を満たす。ストレスをなるべくない状態にして済まし、次の行動に移りたいという気持ち。なんか分かる気がします。
それでも、もったいないと思えなこかったことを恥ずかしなり「自己嫌悪と自己弁護」があるほどに、精神が少しづつ戻ってきているのでしょうか。
「気持ちがさらさらして」という表現がこれまたいいですね。最後に何かジャリとするものを噛んで終わる。着地も時間が止まる感じでインパクトありでいいです。

気になったところがいくつかありました。題名の「豊」と一連の一行「僕は豊かさの中にいる」が全体とうまく馴染んでいないような気がします。馴染んでいないというより題名が浮いているのかな。言いたいことは分かる気がしますが、けして貧困な暮らしではなく衣食住に不足ないという豊かさの中で僕は……、みたいな本当の豊って何? 間接的にでもそんなくだりがあれば読者を作品にもっと惹きつけることができると感じました。もしくはこちらのテーマである「豊」の言葉を出さずに表現してもいいのか、と。意図している「豊」が他にあるのかもしれませんが。

それと二連は、


茶碗を落としてしまい割れ
白米は床に飛び散った

これくらいでいいと思います。一行だけ長いところはたいていすきっと短く出来ると思います。



落としてしまった茶碗が割れ
白米は床に飛び散った

「面倒くさい」
出かけなきゃいけないのに
やるべきことが増えてしまった
「もったいない」とは思わなかった
思えなかった
微塵も

白く荒れた床を見下ろす

ほんの数秒間
思ったことを反芻して
思えなかたことを意識する

結果、自身に戸惑い
自身が恥ずかしくなり
気持ちがざらざらして……

床に崩れ膝をつく

飛び散った白米をかき集め
口に放り込む
がむしゃらに、がむしゃらに噛んで
勢いのままに飲み込む

自己嫌悪と自己弁護

口の中
ジャリッと音がした


私ならこんな感じで推敲しますかね。ただ、こうすると題名が難しいですね。調べたのですが、躁急って言葉が近いかな。ああ、自己嫌悪と自己弁護かな。

とても奇抜な感じでインパクトがありますが、なんか分かってしまうという作品というのは凄いですね。
評価は「佳作」です。着眼と伝える力を感じました。もう少しだけこちらの作品を磨いて欲しいとは思いますが、やられた感が強くやはり佳作かな、と。





ウォーターフォール 1/6   同時代人 1/7               キャベツさん


お久しぶりです、キャベツさん。私の評期間へは二年ぶりですね。お待ちしていました。知っているんですよ、こちらのマイディアを利用してい方でキャベツさんのファンが複数いることを。私もそのひとりです。


一作目「ワォーターフォール」

前衛的な抽象画からモノや人、風景のカタチと色が見えてきた絵に変わりましたね、キャベツさんの詩作。現実を躱してきた表現からもう躱すことができず己に問う(聴く)濃く、照らされ陰のある表現へとなり作品自体の厚みを感じますね。
そして今回の「ウォーターフォール」は、滝ということでしょうか。多くを語らないキャベツさんの作品は読者によってメッセージや情感が違って読まれると思います。

私の読み方です。自分には敵わない才能(滝)に直面して、とうてい敵わない天才の域を知ってしまう。無力さに呆然となり自分の儚さに涙がこぼれる。そして、この現実を受け入れることも自分にとって何かの始まりを匂わす一歩かも、と先をまだ見ようとする精神を感じましたね。冷静に自身の心を聴く作品にもなっています。
まあ、天才はすでにひとと比べるといった域にはいないのかもしれません。バカがつくくらいマイウエイなのかな。
勝手に「天才」をはめこみました。「存在」くらいでも読めますね。こりゃ的外れの感想だな、といった時にはお許しください。

吐き気を催すほどの
強烈な
誰かの日常

この連の言葉がかっこいいのですが解釈しようとする読者は迷子になってしまうかもしれません。最高なのか最低なのか、プラスなのかマイナスなのか、光なのか影なのか、好きな奴か嫌いな奴か、凄え奴なのか卑怯な奴なのか、どちらにもとれてしまい読みが壊れてしまうかな、と。

評価は難しいですね。もうひとつ何かをということで「佳作一歩前」となります。



二作目「同時代人」

あれっ、こちらは以前のキャベツさんの作品って感じですね。まあ、いろんな表現ができる方なのでしょう。

面白い作品ですね。なぜあなたがいろんなところに登場するかは分かりませんが、あなたを意識して出てくるこの現象があるのでしょう。ユニークな描き方で楽しいですそして、そのあなたと同じ時代の空気を吸っている、と。私らごと流れている時間、私があなたを思う不思議を感じたのかな、そう拝読しました。
二連、三連がちょっと急ぎすぎた感じで、スパッと切りすぎたかもしれません。
うーん、もしかしたら「流れる」のところに「君と流れる」とすればしっくり行くのかなとも思いました。

評価は「甘めの佳作」となります。





箒星     よしおかさくら さん     1/6


おおっ、よしおかさくらさん。こちらでは初めましてということですね。個人詩誌等でも活動されている方なので、詩生活を送られているベテランさんのご投稿うれしいです。今回は感想を書かせていただきます。

この一連と二連の出だしの設定が強烈ですね。飛び続けるのはそういうものだから、それ以上言葉を発することをさせず、重たい銅蓋という唇で口をふさぐ。その後、赤くなった顔を俯いて笑っただけの結果を大切に思う、という場面と心情がとっても伝わってきて素晴らしいですね。言葉ではなく、その空気感であったり表情から心に浸透していくという描き方もいいなあ。

三連の「もう冒険にはついていかない」。君は自分の夢を迷いなく追いかけるひとなのだろうか。そんなマイウエイなところにちょっと疲れ、自分は君と距離を置こう、と思ったのだろう。君から離れひとり波頭を眺める。心情と場面が目に浮かびますね。
斑鳩の鳴き声は君の寝息に聞こえ、また飛び立つ君を想像しながら思い出し、箒星を眺め君を想起し時が流れている風景を感じられしんみりと拝読していました。波の音が聞こえてきそうな詩作に世界を堪能させていただきました。ありがとうございました。

またのよしおかさんのご投稿を楽しみにお待ちしております。





正偽     星寂 海鳴さん     1/6


繰り返し拝読していますとメッセージというか、「私」が「貴方」について思考する様相が伝わってくるようです。「違う存在」がいて思うところがある。貴方のその優しい態度を否定しながらも存在否定することはせず、と。でもちょっと読者にとってどのような受け止めてるか難しい作品ですね。

登場人物は私、貴方、誰か。
この貴方はいったいどのような人物なのだろうか。そして私は貴方をどのように思っているのか。

貴方
・正しいことする
・人に優しい
・「無駄」と言われても優しくする

私(貴方に思うこと)
・優しさ、希望を繋ぎ止めてくれる(肯定)
・偽りの正しさをもつ(否定)
・貴方という違う存在(肯定)

貴方はいったいどのような人なのだろうか。
私の中で肯定している貴方と否定している貴方がいる。私が貴方を考える上で、私は貴方をどう捉えるか、そのことによって私の立ち位置はどこなのだろう、と思考しながら整理しているのかもしれません。「私は貴方ではない」ということなのだろう。
この題名にある「正偽」から考えると貴方は正しいとされている常識で接しているが、相手からするとそれは貴方自身が気付かない「偽り」なのだ、というメッセージに感じました。私と貴方との微妙な距離感、平行線も伝わる作品です。鋭い視線で描かれ、詩人の目を感じ凄い作品です。

思いを伝える言葉づかいはたいへん上手です。ただ、今回の作品の場合は、星寂さんの言いたいことの「貴方像」が読者には難しいくなっているようです。そこをご一考ください。
ちょっと厳しい感じの感想になりましたが、星寂さんは書ける方なので、私も勇気を振り絞り書かせていただきました。まと外れの感想の場合は、スルーしてくださいね。

評価は「佳作一歩前」です。





途中のクライマックス     夏宝洛さん     1/7


コロナ感染により地上では元気が得られず、そんな時は北の夜空を見上げれば元気がもらえるんだ。そんな世界は時間の概念すらなく星や月の美しさを今、感じている。丸くなろうとするこの月こそ勢いがあり「途中のクライマックス」、楽しんでいるその感覚を作品に反映させ癒されますね。時を忘れ何かに没頭していた時に気付く幸せってありますよね。毎日、時間に追われる仕事に追われそんな日々に、時間の概念すらないという天体をゆっくりと眺めたいものですね。星はまったく詳しくないのですが、星ってよく見るとみんな色が違いますよね。赤かったり、青かったり、白かったり。私は星を見るときは色を意識しますね。そんなひとときがいいですね。

星の物語から始まりやさしく読者を誘い、月が途中のクライマックスがを楽しんでいる流れはいいですね。
宇宙の時間の概念がないことを否定する僕が「十日あまりの月」「十三夜」という時を意識しながら、「感動の途中に / 時間の概念など / なくて/いい」という流れで書かれているので、私はどういうことなのか迷ってしまいましたね。このへんを整理してくださるとすんなりと拝読できるかな、と思いました。

評価は「佳作一歩前」です。





微笑み   おもち     じじいじじい さん     1/7


一作目「微笑み」
微笑みがひとつふえた。赤んぼうが我が家にやってきたのでしょう。その濁りのない瞳、指を握る温もりに教えてもらうことの尊さを感じる素晴らしい作品になっています。
赤んぼうって手のひらに指を添えるとしっかり握ってくれますよね。この繋がりにとてもジーンとしますね。お互いが安心するというか、一緒に生きていこうね、そんな気持ちが強まります。親が子を思う気持ちも湧いてきて、この赤んぼうの未来を考えてたち、親子がお互いに成長する一場面を見ているようでほっこりしました。

ちょっと推敲が必要ですかね。「枯葉」の表現がひと工夫されているように思えますが、この言葉が浮いています。比喩はなしでいいでしょう。中盤から後半、思いの強さを感じますが、前半の流れ(表現)からすると力み過ぎな気がします。また、同じことを繰り返し書かれている気もします。「僕ら」「あなた」を意識的に多く使っていると思いますが、ちょっと多過ぎて内容が読み辛いような気がします伝えたいところは、意外と「言葉が短い」方が伝わると思います。ご一考くださいませ。
評価は「佳作一歩前」です。



二作目「おもち」。
お母さんのとの茶化しながらの会話が楽しいですね。短い作品の中に餅を焼いて幸せな感じとオチがきちんと書かれていまして、ベターだけどそれがまたいいですね!とてもほっこりな気分になりました。評価は「佳作」です。





寒風である理由     九丸(ひさまる)さん     1/7


突っ走って駆け抜ける。それは私たちに与える試練。寒風さんが去った後には希望が訪れる。そういうことも知っていて、寒風さんが「いずれわたしたちは消えるから」と教えてくれる。自身がどう思われているかも分かっているというのが気配りがユニークでよかったです。ただ、そうすると「人々の心情などお構いなしに」の言葉が矛盾しますが。

寒風が吹けば吹くほど先に見える春への暖かくなるという希望も、その時になれば喜びがますということなのでしょう。寒ければ寒いほど温かい甘酒とかラーメンを啜っている喜び、至福を感じるのと同じように考えてしまう私は、きっとお腹も空いているからかな、と。労働がいつもよりハードな時の後に待っているご馳走とか、すみません、ちょっと脱線気味でした。

とても寒風が寒さを与えるだけでなく、本当はいい奴だというのは、全体を読み終えると感じでいいですね。ただ、寒風が春を演出してくれるという柱(寒風である理由)があり、枝分かれの言葉を添えてひとつの木(作品)として全体を描かれると締まると思います。話の流れも問題かもしれませんが。



粉雪舞い上げ寒風が走る
打たれる人々の
心情などお構いなしなのか

そして
寒風が息切れての静寂

人々は寒風から
先に訪れる暖かな希望が
喜びで満たされるようにと聴く

また、強く強く吹きすさぶ
知っているはずの深奥を揺さぶるよう
乾いた風の魂鳴り響かせ
ゴウゴウと

大丈夫、いずれわたしは消えるから
寒風はそう投げかけ
ただひたすら走り抜ける



少し作品に触れさせてもらいました。もう少し推敲されると輝きのます作品であることは間違いないです。
評価は「佳作一歩前」です。



。。。。。。。。。
最近、腰の調子が悪く椅子に座ることができず二ヶ月。通勤、仕事ではほとんど立っているので、今度は足が疲れつってしまいます。これもひとつの老いでしょうか。でも、歳の同じであるサッカーのカズ選手の頑張りを知り、いやいや俺も頑張らなくちゃと励ましをもらっています。また、コロナという敵もいますが負けたくないですね!

https://mobile.twitter.com/mydear2000s

 

月の光

 投稿者:よしおかさくらメール  投稿日:2021年 1月14日(木)23時08分29秒
  おつきさまは小さくて遠いけれど
私の
私だけの後を追う
目立つところにいて
決して降りては来ないから
恐ろしいということもない
何故だろう
足元までは届かない光が
帰路を励まして
鍵を掛けるまで見ていてくれる
雲に邪魔されても
昼間でも
見ていてくれるのを
知っているよ

何故だろう
地球をみんなを
私だけを
見守ってくれているのは
 

ひとつ増えた

 投稿者:まるまる  投稿日:2021年 1月14日(木)22時35分38秒
  完全には理解できないものが流行っている
否定する気はないが
時間を費やそうと
今まで思ったことがない
それはYouTube

隣で息子が観始めた
そこには私が先に居たから
動画が始まれば目に入る

途中で私が何か言っても
相づちもくれないので
特に会話もない
いつも特に 何もない

動画では
仲間にいたずらを仕掛けていた
続けて三人
三人めの反応は期待以上
私は声を出して笑った

大笑いではなかったけれど
しばらく笑っていたらしい
自覚のないまま
場面が変わっても笑っていた

 笑いすぎ

言ったのは息子
私は画面を観たままだったが
息子もかすかに微笑んでいた
その微笑みは温かかった
たぶん確かに温かかった

ひょっとして
私の笑ってることを君は
君の心に受け止めた
いつもブツクサ言ってる母が
誘ってもいないのに一緒に観たYouTube
喜んでる

思い過ごしかもしれないけれど
私はそう 決めた

私の笑ったことが息子は嬉しかった

お正月休みに思い出が
ひとつ 増えた
 

《言葉にならぬ世界より》

 投稿者:星寂 海鳴メール  投稿日:2021年 1月14日(木)21時38分12秒
  崩れた物に追われつつ
乾いた足を走らせて
割れるものを抱きしめて
今日も死なずに生き残る
枯れる腕を憐れんで
きっと明日も泣いている
そんな笑えぬ毎日に
体も全て飲み込まれる
走った昨日の事でさえ
きっといつか忘れてる
全て繰り返す毎日に
笑えぬ顔を侮辱して
狂わず始まる毎日に
狂う世界は笑ってる
ここで救いを説いたって
生温い風がかき消して
全て塵に変わってく
少しずつ少しずつ心がやつれてく
思いの先の
心の心情に
追われて何もかも
本能さえ薄れてく
生きる気力でさえ
心は拒んでく
潰れそうになる毎日に
足だけ歩いてく
終わらぬ世界に
やめたい日常に
さよならを告げる
勇気などありはしない
狂ってる世界に
頭が割れそうで
理解を求めても
戻るのは灰色の
無機質な解答の
言葉の丸写し
泣きそうな心でも
泣ける体は無い
感情に押されてる
体が軋んでく
溺れそうな寂しさに
焼け付く喉にさえ
響いたその声を
忘れずに掴みたい
つまらないと投げ捨てた
忘れそうな完璧を
例え拾ったとしても
磨きはしないだろう
いつまでも変わらない
そう思うのは自分だけ
この世界に思う
君らを見上げてさ
 

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