<思いやりのあるコミュニティ宣言>
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夢うつつ

 投稿者:北川 聖メール  投稿日:2021年 9月23日(木)11時13分16秒
  病が昂じて余命はもうないと言われてしまった
そういう言い方もあるのかと思い知った

怖さは当然あるものの私一人が死ぬだけのこと
この世に生まれたんだからいつかは死ぬさ

痛みを抑えているモルヒネのせいで意識が時折遠のく
再び目覚めては現実を思い知る

小さい頃死ぬ夢を見てお母さんに泣いて抱きついた
それが夢ではなく現実になってしまったね

でももういいような気がする
ねぇとお母さんに尋ねる
そうだねぇといない母は答える

部屋が翳っていく
もう私は夢うつつだ
 

天国の講義

 投稿者:北川 聖メール  投稿日:2021年 9月23日(木)11時02分28秒
  大学の時に恩師ともなり得た饗庭先生がご逝去されたという記事を見た
夕暮れの教室にフランスの吟遊詩人の音楽が流れていた
僕は片隅で声を上げずに泣いていた
先生が「青春は激しい混沌の季節」だと仰った
先生は僕の切羽詰まった表情から若さを汲み取っていたのだろう
あの時、教壇にテープを貸して下さいと駆け上がったら
僕の人生は変わっていただろう
僕は先生を慕っていた
でも孤独癖が強すぎたあまり
どう接したらいいのか分からなかった
先生の御本は全部読んでいた
心が通じ合えるお方だとも思っていた
最後に見たお姿が忘れられない
先生は僕が脱落していくのを分かっていたに違いない
2メートルほどの空間ですれ違った
僕は何の悩みも抱えない風で挨拶した
先生は少し頭を下げながらじっと僕を見つめていた
それは僕のこれからの惨めな人生を射抜くように
先生とお話ししたかった
同じ大学の同じ学科で学べるなんていう奇跡を
でも僕は大学を遠ざかり転落して行った
先生とお話しする機会は何度もあった
僕は頑固な孤独癖を恨まずにはいられない
先生、お疲れ様でした
あの時確かに僕は教室にいたんですよ
先生と僕は僅かながら会話をしました
もっとお話したかった。もっと
天国で講義をして下さい
きっと必ず通いますから
 

真紅の坂道

 投稿者:秋冬  投稿日:2021年 9月23日(木)09時35分46秒
  濃淡
様々な
緑が広がる

稲は風に揺れ
雑草は力強く
山の樹々は高く大らか

私は原風景に佇んで
思い切り
吸って
吐く

連なる山々は
ところどころ
土色の肌を露わにし
削り取られた傷痕が
痛ましい

札束を振りかざした
開発業者の
風の噂は
いつの間にか消えた

空や森から
盆地に響く
鳥たちの声は
獣めいている

キラキラ光るのは
太陽光パネルに
覆われた
主を亡くした元水田

確実に
時が流れ
風景は変わり行く

緑の世界に
ポツリポツリと
群れる
真紅の花

夏が
どんなに暑かろうが
どんなに涼しかろうが
季節を違うことなく
畦道を鮮烈に彩る

帰る家は
なくなったが
参る墓は
なくならない

今年に入り
相次いで亡くなった
叔父二人も
墓場で待っている

いつもより
線香を多めに
リュックへ入れ
私は
都会から田舎へ戻った

今秋の彼岸は
墓回りで
忙しい

祖父母と
父母への
顔見せは
最後にする

四人が眠る
墓地へと続く
坂道には
毎年
鮮やかな
曼殊沙華が群れて咲く

きっと
夕陽に
映えると
なお麗しい
 

死んだ

 投稿者:あさぎメール  投稿日:2021年 9月23日(木)09時34分22秒
  親しい人が
「死んだ」
とはどういうことだろう

さみしいと感じる
しかし
それだけではない

なぜなら
そこに、いるではないか
霊が見えるとかではない
私が吸う空気に
私が目にする景色に
溶けこんでいる

風が吹けば
ほんわりと
輪郭が浮かぶ
目の前の空気との境目は
あいまいで
おぼろげで

束の間が終われば
なめらかに
溶けていく

「死んだ」
とは
溶けこむことだと
私は思っている
 

齋藤純二様

 投稿者:あさぎメール  投稿日:2021年 9月23日(木)07時41分24秒
  評をありがとうございます。書き足すべきところと削るべきところの判断がまだまだだなと痛感しました。
完成度を上げるべく頑張ります!
 

訂正の件。

 投稿者:沢口リリキメール  投稿日:2021年 9月23日(木)00時32分22秒
  おおたにあかり様。訂正の件、了解致しました。  

齋藤純二様、評のお礼。

 投稿者:妻咲邦香メール  投稿日:2021年 9月22日(水)23時54分41秒
  齋藤純二 様、「坂道ノート」に評をいただきありがとうございました。。読解力がないということは断じてありません。誰が誰に言っているのか、たとえわからないにしろ、それがわからないということがあえて意図した効果として感じられなければそれは明らかに書き手の至らなかった部分だと言えます。読後の引っかかりもそうです。私の場合ほとんどのそれは意図したものではあるのですが、それは読んだ後も世界が広がっていけるようにと考えてそうしているのですが、それも読み手が効果として感じられてこそです。もうちょっと勉強したいと思います。
幹は確かに、そうですね。弱かったですね。こういった作品の場合、私はどうやらそれが弱くなる傾向にあります。枝葉に気を取られました。タイトルにもう既にそれが表れています。奇抜な表現はおそらく抑えられないので、幹を強くすることを心がけたいと思います。
ありがとうございました。またよろしくお願いいたします。
 

宇宙船☆

 投稿者:山雀詩人メール  投稿日:2021年 9月22日(水)22時40分51秒
  ただいま台風接近中
 向かいの家の屋根の上では
パラボラアンテナがガタガタゆれる
 今にも飛んでいきそうに

ただいま台風通過中
 向かいの家の屋根の下では
ひまわりがユサユサゆれる
 今にもポキンと折れそうに

風はどんどん強くなる
 かたまりみたいに吹いてくる
今外で手を広げたら
 もしかしたら飛べるかも

そのときだ
 宇宙船が舞い落ちた
うちの庭のまんなかに
 たぶん風に飛ばされたんだろう

かわいいレトロな宇宙船
 しかもどこかこわれたらしく
船長らしき人物が
 外でごにょごにょ修理中

ぼくはいそいで窓をあけ
 メイアイヘルプユー?
なぜか英語で話しかけると
 @#□&¥$∞☆%!

会話はもうあきらめて
 ふたり並んで雨やどり
言葉なんかなくたって
 案外心は通じるものだ

気がつくと
 台風は過ぎ去っていた
宇宙船もいなかった
 なんだ夢か、そりゃそうか

いつも
 がまたやってきた
パラボラアンテナは宇宙と交信
 ひまわりもひさしぶりの太陽と

いいな、ぼくも誰かと交信したい
 カラッぽな空をあおぐと
@$□&¥☆#%友!
 銀の点がキラッと光った
 

https://note.com/yamagarashijin

 

沢口リリキ様。「空き缶」の訂正。

 投稿者:おおたにあかり  投稿日:2021年 9月22日(水)22時32分59秒
  お世話になっております。
先程投稿した、「空き缶」の詩の内容を
訂正したいです。

5連の
「置き場がわからない」ではなく
「置き場がみつからない」でお願いします。
 

誕生日

 投稿者:麻月更紗  投稿日:2021年 9月22日(水)20時33分39秒
  またひとつ、歳をとった

朝起きて
家族の朝食を作り
掃除して、洗濯をして
パートに行く
なんの変哲もない水曜日

祝ってくれる友人に感謝して
でも、なにも変わらない一日を過ごす

ふと見たら、目の下に皺をみつけた
大急ぎでクリームを買いに行く

鏡の前で、目元にクリームを塗り込んでいると
自分と目が合う

ずいぶん、大きくなりましたね
ええ、本当に
疲れてるようにみえますよ
まぁ、仕方ないです

力なく笑うと
向こうの私も笑った

ずいぶん、遠くにきてしまった
そんな気がした
 

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