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別にいいじゃん

 投稿者:司 龍之介メール  投稿日:2019年 3月23日(土)18時55分43秒
  少し人生でつまづいた
頭を少し打って
ネジも少し外れて
みんなに笑われて
おかしな頭だと思われる

流れた血が鼻筋に沿って
血の温度が分かった
頭が飛んでから見えた世界
何を落ち込んでいるんだい
君はその世界を手に入れたんだよ

別にいいじゃん
それでもいいんよ
大したことじゃない
何も問題ないよ
心配することはない

新しい世界は不安になるよ
だけどどうだい
元の世界は見えてたかい
こんな素晴らしい生命が溢れてるって
戻りたいかい

別にいいじゃん
元の世界の人達とお別れしても
別にいいじゃん
新しいの世界でも頭を打っても
別にいいじゃん
 

春ふわり

 投稿者:かすみ じゅんメール  投稿日:2019年 3月23日(土)11時13分52秒
編集済
  暖かく
穏やかな風
ゆるり

山裾の
木立の中から届けられる
鶯の美しい鳴き声は
春の知らせ

目を閉じて
心で聴いて
思い浮かべる

溢れ出す緑と花々
戯れる小さな生きもの達
色とりどりの景色

ぱっと咲いて
広がって
頭の中に膨らんで
風船みたいに飛んでゆく

あぁ
見上げた空に
ふわり ふわっ と
 

空への手紙

 投稿者:レノン  投稿日:2019年 3月22日(金)22時57分13秒
  手のひらにぽつりとひとしずく
ひっそりと握りしめた
あとからあとから降ってきて
抱えきれずに溢れてしまう

溢れてできたその中を
夢中になって泳ぎ回った
そこはなにより大事な場所で
増していく嵩が嬉しいのに
増すほどに苦しかった

ひとりきりで疲れ果てて
もうやめようかと思った時
底の方で何かがキラリ
探して掬い上げたのは
一番最初のひとしずく
小さな宝石の粒みたいに
キラキラ キラキラ輝いて
やっぱり全部が大切と
かき混ぜて笑って
溺れそうで泣いた

あなたは何も知らないで
きまぐれに雨を降らせる
その度に溢れていく
私はずっと濡れていた

一瞬 一瞬で変わる姿を
飽きることなく眺め続けた
あなたの喜びは
温かく柔らかに降り注いだ
あなたの悲しみは
凍えるほどに激しく打ち付けた

体じゅうで受け止めたのは
陽の光でも
星の瞬きでもなく

ずぶ濡れで もがきながらでも
あなたを感じていたかった

この目に確かに映るのに
駆け寄ることも
触れることも叶わない
それでも私は
私の全てで
あなたに
恋をしていた
 

プレゼント

 投稿者:ひらさか  投稿日:2019年 3月22日(金)10時49分22秒
  この季節はあの子を思い出す

桜の柄のトップコート
桜の香りのハンドクリーム
桜の花が入ったジャム
桜の入った紅茶と緑茶

どれも自分は使わないけど
桜が好きと言っていたから

お返しはどこかのお店のチョコレート
でも選んでいるときが一番楽しかった
今もどこかで元気でいますか
今も桜を好きでいますか

どれも自分は好みでないけど
桜が好きと言っていたから

桜の満開な近所の写真
桜の花が入ったクッキー
桜の香りのルームフレグランス
桜の柄のタンブラー

この季節はあの子を思い出す
 

春の庭で君を待つ

 投稿者:ひらさか  投稿日:2019年 3月22日(金)10時44分18秒
  昨日はアネモネが咲きました
一昨日はハナニラが咲きました
今日は季節外れのリンドウが

ろくに手入れはできないけれど
花は揚々咲くようです

桜のつぼみがほころぶ頃
梅の花は散るでしょう

花曇りの空の下
花びらが踊る嵐のなかで

朽ちかけたテーブルにティーセット
欠けたソーサーにリンドウを

花に埋もれる春の庭
君が名付けた春の庭
君だけがいない春の庭
 

三浦様へ

 投稿者:ひらさか  投稿日:2019年 3月22日(金)10時42分22秒
編集済
  初めまして、ひらさかと申しますよろしくお願いします
「あの人は美しいと言っていた」「人の形のまま彼岸を渡るあなたへ」
感想ありがとうございました
タイトル付けるのが本当に苦手なので精進したいです
 

うさぎ

 投稿者:草香メール  投稿日:2019年 3月21日(木)19時52分18秒
編集済
  山裾の庭を
跳ねている うさぎ
髭で選んだ草を
好きなだけ食べている

可愛さを抱えようとすると
かまわないでよ と蹴り
腕からするりと抜けた
鋭いバネ脚と逞しい走り
長い耳をぴくぴくさせて
遠くの怪しい音を聴いている
強かにも持つ武器

なかまは
狐に食べられた
ハクビシンも狙っている
白いふかふか毛は
死が近くにあるのに
怖がりも 寂しがりもせず
まるごとかがやいている
静かでも 小さくても
弱いわけではない

三百六十度見えるという
生き生きとした 赤い目は
緑と青しかない世界で
何を映しているのか
 

僕の親友T君は何故死を選んだのか~現代社会に潜む病~

 投稿者:中也  投稿日:2019年 3月21日(木)07時16分18秒
編集済
      とうとう待ちに待った彼の誕生会の日がやって来た。私は彼が本好きだったこともあり、彼に本をプレゼントすることを決めて、朝起きると母からお金をもらって、自転車に乗り、この街で1件しかない本屋さんに行った。10時にお店が開くとワクワクしながら、本を選んだ。12時から誕生会だったので、遅くても11時半には本屋さんをでなければならなかった。いろいろ悩んで迷った挙げ句、ふとまた入り口近くに戻ってみると、大人におすすめ、子供から大人まで感動すること間違いなし、というポップ広告が目に止まった。その本は灰谷健次郎作「兎の目」という本であった。

    私はこの本をプレゼントすることを店員さんに告げて、ラッピングしてもらい、歩いて20分ぐらいかかることはわかっていたので、少し急いで彼の家に向かった。

    私が彼の家に着いたのは、11時50分を過ぎたぐらいであった。大きな塀が小学生の私にはとても高く感じられて、とにかく大きなお家だという印象が強く脳裏に焼きついた。玄関の引き戸をおそるおそる開けて、「こんにちは」と呼んだところ、家の奥から髪が長く、膝下ぐらいのスカートをはいた女性がすぐに走って玄関にやってきた。

「あなた、てっちやんのお友達よね」「もうみんな集まっているから、早く入ってください。」
私はこの女性に促せるなか、急いで、誕生会の行われる部屋へと入って行った。

    部屋の中では、大きな長方形のテーブルの一番部屋の奥に彼が座り、彼を囲むように私を除いて8人が座っていた。私の席は彼の横であった。
私が座ったと同時に誕生会が始まった。まずはみんな、思い思いのジュースをコップについで、乾杯した。やはり、女の子が多かった。それからみんな思い思いの誕生日プレゼントを彼に渡した。さっき、部屋まで案内してくれたのは、女中(お手伝いさん)だった。

    てっちゃんは終始笑顔であったが、私から見ると普段より少し喜んでいるそんな感じだった。私の渡した本に興味を持ってくれているようで、本の帯を何度も見ていた。この時は、まさか私のプレゼントが彼の人生に影響を与えることになるとは予想だにしていなかった。

   食事はすき焼きだった。私は家で、本格的なすき焼きを食べたことがなくて、生卵にからめて食べることがなかったので、とても驚いたことを覚えている。みんなで食事中に何を話したのか、本当に思い出せない。

    食事が終わって、トランブゲームをして遊んだ。ババ抜きをしているとき、彼がばばを持っていることが誰でもわかるぐらい、彼が狼狽している様子が手に取れた。その時、私は彼が意外に負けず嫌いな性格だとしか思っていなかったが、今考えるとばばを持っていることが怖かったのだ。
今になって、彼にあの時、こうすればよかったのではないか、気づいてあげればよかったのではないかと思うことがあるが、まさに、この時、彼の性格をしっかり理解してあげれば良かったと後悔している。

    私はただただ楽しかった誕生会の余韻に浸りながら、夕方、家に帰った。
 

奇跡(評は不要です)

 投稿者:@すみっこ  投稿日:2019年 3月21日(木)02時22分39秒
編集済
  あーまだ気付かないの
あなたの力なんて
これっぽっちしかないんだよ
何も変わりやしない
頭で考えているばかりじゃ

私はだからこうして祈る
昨日より今日よりも明日へと
この瞬間に大きな力が働いていくんだ

あなたも必ず
この大きな力に動かされるはず
私は祈るだけ
あとは祈り続けるだけ

もう今にも動くかな
あなたに奇跡が起きるかな

そうしたら私もね
何かが変わっていくんだ
それまで諦めずに
気を緩めずに生きてゆこう

あなたにも
奇跡を信じさせたい
 

ダイフ、キ

 投稿者:ケイメール  投稿日:2019年 3月20日(水)21時46分29秒
  ダイフキ
彼女はそう言った
何のこと?
僕は首を傾げた

彼女は園芸された林檎のように
或いは窓外に広がる夕陽のように
頬を赤く染めて
走り去っていった

途方にくれて
動揺のあまり
友人に連絡
お前は告白されたのだ
即答だった
告白と台拭きになんの関係が?
尋ねると電話越しの溜息
友人の説明を受け
やはり告白されていた事に気づく
僕は慌てて
去っていった彼女を追いかけた

そんな事もあったなと
妻と笑い合い酒を仰ぐ
新婚生活三年目
あの日の出来事から十年目
緊張のあまり
噛んでしまったと言う

ダイフキ
酔いどれの彼女が言った
俺もだよ
笑顔で首を傾げた
 

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