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時の彼方に

 投稿者:耀子メール  投稿日:2018年 7月17日(火)06時21分34秒
編集済
  少しずつ明けてゆく朝のしじまに
囀り始めたばかりの
小さな小鳥の声を聴くときも
だんだん沈んでゆく夕べの草むらに
かすかな虫の音を聴くときも
私の心には哀しみが宿る

過ぎ去ったものは
余りにも多く
濃く薄く
私の記憶の中で
留まっている

あれほど 楽しかった時間も
仄かな暖かさを残していてくれているだけ
あれほどの悲しみや苦しみさえ
苦みをともなった懐かしさを
私の中に残してくれている

楽しかった あの時あの日を
思い浮かべるとき
自然に頬は緩む
幸せなときを有難う
と 呟く

また
懐かしさというオブラートに
包んだ悲しみや苦しみが
時々そのオブラートを溶かして
滲み出る
それは静かな哀しみとなって
私の心にひろがってゆく

囀り始める 鳥の声や
奏でられ始める 虫の音が
そのオブラートを溶かすのだろうか

朝の 夕べの デッキの椅子に
目を瞑り
揺れ動く感情に
身を委ねる時
もう
激しい感情に揺さぶられることの少なくなった
私を感じている
静かな気持ちで
多くのものを受け入れている
私を感じている

淀川長治『映画音楽館』に
納められている
古い映画音楽をかければ
そこには
ジェームス・ディーンがいる
オードリー・ヘップバーンがいる


 

木乃伊の夢

 投稿者:小林大鬼  投稿日:2018年 7月17日(火)01時57分4秒
  白き布青き毛布で包まれて
なぜか笑顔で運ぶ看護師達
葬儀者が部屋を案内する

扉を出た時には
台には布だけしかなかった

生の重みから解き放たれ
仏は穏やかな死顔になる
 

廃屋の奈津子

 投稿者:沢口リリキメール  投稿日:2018年 7月16日(月)17時19分26秒
  胎児よ
胎児よ
何故躍る
母親の心がわかって
おそろしいのか
   『ドグラ・マグラ』冒頭より 作者:夢野 久作


「朝の陽光が痛かった。いつものようにバス停の陰に隠れた。明るい空は見たくない、いいえ見られない。外の世界にわたしは必要ないことを知らされた。ママがわたしを遠ざけ見捨てた理由を訊いたところで何だというの?何も変わらない、もう変われない。「あんたを産んだから私の人生が台無しなのよ!」折られた存在の翼。眩しい光の敷き詰まる白い夏の通学路。そこを辿れば何処に出るというの?「それでも高校生は学校を卒業すべきだよ」担任教師のようにバス停が大声を出す。希望は持っていない、いいえ希望を持ってはいけない。うずくまってばかりの耐え難い現在。その先は見えない、いいえ見えるはずがない。みぞおちの辺りでうごめく生の塊を両手で抑えバスが来る前に道向いの雑木林の奥へ逃げ込んだ。小暗い林道を通りお寺を走り抜け森へと続く小径を急いだ。そこには誰も知る由もない蔓に覆われたお家がある。奈津子はそのお家の主。私は唯一の訪問者で無二の親友なの。彼女の部屋で最後の一日を過ごしましょう。たくさんお喋りをして夜が来たら儀式を始めて違う世界を夢みましょう。秘密の数だけ扉を叩くと奈津子は現れ丁寧にお辞儀をした。それから蔓草で編んだ縄を使ってママの気を引く踊りを教えてくれました。必ず気にいる踊りだとにっこりと微笑んでくれました。わたしの心の内をわたしよりも知っていたかのようににっこりと微笑んでくれました。」



奈津子、遅刻するわよ
ママの声で目覚めた
ママ、私を産みたくないと少しでも思った?
突然、何を言い出すの
無いに決まってるでしょ
でも時々不安に押し潰れそうになったわね
するとあなたはお腹で躍りはじめたのよ
小さい力で健気に
まるでここにいるよと知らせるように
躍動してると感じたわ


ママ、ねえママ
奇妙な夢を見たの

とても、とても不思議な
ママのお腹にいた頃の夢‥‥‥


 

親愛なる君へ

 投稿者:葉月 祐メール  投稿日:2018年 7月16日(月)16時59分12秒
編集済
  美しい夕焼けを眺める時
夜空の瞬きに見惚れる時
朝靄の揺らぎに気付く時

君が 私の前に現れる

たとえば私が怠けたり
自分から逃げ出した時は
君もまた 隠れてしまう
私から 離れていってしまう

  私は君であり
  君もまた 私

出逢ってからずっと
目を背けた時
ズルをした時に
真っ先に怒るのは
他ならぬ君

  誰よりも厳しく 手強い存在だった


下手でも良いから
自分の言葉で描いてくれと
今も君が目の前にいる

借りた言葉では
君を描けなかったし
私の言葉でなければ
君には ならなかった

今日も 君と向き合いたくて
出逢えた一瞬や感動を
覚えていたくて

  手癖が浮かび上がる程 君を描いている


自分さえ知らずに
手ぶらのままで
君と歩き始めてから
三度目の夏が来た

次の季節が来ても
何が起きたとしても
私は君について考えるだろう

君に出逢い 君に恋して
こうして共にある今が
いつまでも続けば良いと

願い続けて生きていくだろう


  親愛なる 君へ

 「この恋を胸に、
  過ぎた日を、今日を、
  明日を描きながら、
  私は今を、生きています。」


君を探しながら 私を見つけに行くよ






 

島 秀生さまへ。

 投稿者:葉月 祐メール  投稿日:2018年 7月16日(月)16時19分47秒
  島さん、

天気予報を毎朝観ていて、心配になる程の暑さの中、
ご批評、評の打ち込みなど、本当にお疲れ様です。。。

「ふたつの幸せ」へのご感想、終行へのアドバイスを、ありがとうございました。
終行へのご指摘、とてもありがたいです。硬さを感じさせないものを書きたかったので、手元の稿は終行、修正させてもらいます。

小さな頃は今よりも、幸せ探しが得意だったように思います。もちろん、大人になっても変わらずに得意な方もたくさんいらっしゃって、そんな人たちには、素直に憧れます。
幼い自分の言葉で言えば、みっつもよっつも幸せで、今の自分は、そこかしこに幸せのかけらはあるよと、言いたいです。そう思って、日々を過ごしたいものです。

三つ葉の群れを見かけるだけで、心は昔に返り、それだけで嬉しくなる今の自分=かつての母の歳、です。母もこんな気持ちで、三つ葉の群れを眺めていたのでしょうか。
いつかこっそりと聞いてみたい事です。

感じてくださり、また、名作との評まで、ありがとうございました。
 

シングルショット

 投稿者:青島空  投稿日:2018年 7月16日(月)15時33分44秒
  片側が塗りつぶされたツーショット
もう顔さえ思い出したくないと
マジックでぐちゃぐちゃにした
そんなもの飾りたくないから
たんすの奥に投げ込んでおいた
あの時捨ててしまえばよかったのに
こうして見つけることもなかったのに

どんな顔だったのか 思い出せなくて
知りたい衝動が心を占める
もう赤の他人 会うはずもない

それでも
消し去った思い出の中で
あの人は生きてる
いま何をしているの?
笑えているの?

ごめん ただの気の迷いだった
 

島さまへ

 投稿者:galapa  投稿日:2018年 7月16日(月)08時11分17秒
  評をありがとうございます。
お忙しい中、また猛暑のなか、大変なご苦労であったと思います。
深夜にこれを書かれていたと思うと頭がさがります。
書いていただいたことをよく読み、今後の糧にしたいと思います。

 

島秀生 様

 投稿者:あさぎメール  投稿日:2018年 7月16日(月)07時17分14秒
  評をありがとうございます。今思うことは、”第三連の一行、書かなきゃよかった~”です。今後もよろしくお願いします。  

島さんへ

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2018年 7月16日(月)05時44分1秒
  批評と感想をありがとうございました。
大変なご苦労であったと思います。

記憶を思い返せば三十代のなかばに水戸駅前の書店で、いかにも手作り感満載の同人詩誌と出会ってから私の詩作は出発しました。
思いきって編集発行人の住所に手紙を送りました。参加は了承されました。
勿論同人雑誌ですからそれ相応の金銭的な負担は不可欠でした。
当時はまだ独身だったのでなんとか続けていられましたが、結婚してからは無理になって途中で自然消滅してしまいました。
それから色色ありましたが詩を忘れ書くこともなくなりました。
定年を迎えて、それをリ理由に解雇されてしまいました。世の中の冷酷さをいやと言うほど痛感させられました。
僅かな退職金と失業保険で一年近く遊んでしまいました。すっかり働く意欲をなくしてしまいましたし、仕事は見つかりませんでした。還暦過ぎた再就職は限りなく絶望感を与えてくれました。
だけど家の借金はどんどん首を絞めてきます。
お金は減っていくばかり、遂に失業保険も切れてしまいました。
何としても仕事を探し働かなくては一家心中も現実味を帯びて参りました。
ギリギリの所で特別支給の年金に救われバートの仕事にもありつけました。
その頃からインターネットに短歌を投稿し始めました。新聞の歌壇にも送って入選しました。嬉しかったですね。生きる張りが生まれました。
そして気がついたらMYDEAR にたどり着いていました。
今の生活は娘の経済的支援がなければ成立していません。娘を裏切る行為は許されませんから、酒やギャンブルは一切止めました。
詩や短歌をインターネットに投稿するだけが生き甲斐です。
島さんの問いかけの答えになっていませんが、書けるのは以上です。
もしかしたら、私のような存在はMYDEAR には「招かざる客」かもしれませんが、これからも片隅に参加をさせて頂きたいと思います。
宜しくお願いいたします。
 

島さま

 投稿者:たりや あいひ  投稿日:2018年 7月16日(月)05時34分48秒
  「今年の初夢」への半歩前との評価と感想、ありがとうございました。
島様はいつも、肯定するところは肯定して、その上での修正案を具体的に示してくださるうえに重ねて、私の判断やさらなる工夫を加える余地を与えてくださるので、本当に感謝しております。毎回、評・感想を頂くたび、ヨシャカイタルゾーと意欲を刺激されます。
「3回以上読もうと、食指が伸びない」といわれて、ウッとなりました。たしかに、今回の作品は、夢の中だからということで物語が突拍子もなく飛びます。初見では驚きは新鮮なので面白いかもしれませんが、そこから読み取れることがなければ、展開を知ってしまった後はウンウンソウダヨネシッテタ-と飽きてしまってもしょうがありませんね。
以前書いたクリスマスの子供達と母親の会話、そこにあったようなコンセプトを期待していただいているようですので、わたし、それにお応えできるように努力してまいります。
悔しいですね。一回読んでゴチソウサマデシタとならないような、読み手様に何度もなんども読み返していただけるような、そんな作品作りを目指してまいります。
今後とも、よろしくお願いします。
 

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