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つばさぐも

 投稿者:ともりん  投稿日:2018年11月11日(日)20時57分8秒
  日曜の夕方
一人買い物帰り
ふと空を見上げると
何故か目にする
白い翼のような雲

橙色の光に映えて
一層際立って見える
いつしか
「つばさぐも」
と名付けていた

今日も見えた
片翼の雲
どこまでも大きく
夢を失うことを
知らないような
そんな形
でも対にはならない

これは神様からのメッセージなのかしら

なりたい自分を諦めない
そんなことをやっと
最近知った気がする
遅くも早くもない今を生きてきて
つまりがむしゃらにではなく
丁寧に時を刻むということ

雲は安心したのか
段々と薄くなり消えていった
あれは過去の私だったのかもしれない

そうか
翼を作るのは私自身なんだ
 

居酒屋帰りのイチョウ並木

 投稿者:ケイ  投稿日:2018年11月11日(日)17時32分44秒
  居酒屋帰りの閑散とした夜の道
イチョウ並木を歩いていく
アルコールやおつまみが詰め込まれた
胃腸がじわじわ痛み出す
止まぬ頭痛を抑えつつ
ミチミチギチギチ
銀杏を踏み付ける
まるで魚の目玉を踏みつけたようだ
でもこれは魚ではなくイチョウなのだから
イチョウの目玉と呼ぶべきなのだろう
踏み潰した目玉の周辺には
扇子のように広がったイチョウの葉がある
それらもアルコールの入ったぼんやりとした視界では
魚の尾びれに見えてくる
つまりはイチョウの尾びれだ
イチョウはおびただしい数の
目ん玉と尾びれを落とす
私は
イチョウの目であり尾であるものを
堂々と踏みつけにしている

秋風がイチョウ並木の間から吹き荒んだ
途端に言い様のない不安に襲われた
込み上がる恐怖と嘔吐感に耐えきれず
私はその場に蹲り吐き出した
踏みつけたイチョウの目玉と尾びれが
みるみるうちに吐瀉物に上書きされていく
全てを吐き出した私はふと目を凝らすと
吐き出した物体の中に
魚の目と尾びれが紛れ込んでいた
 

大雨洪水警報

 投稿者:hakidame  投稿日:2018年11月11日(日)17時07分17秒
編集済
  恋人の死と親友の裏切り
残酷な現実が土砂降りになって襲ってくるから
あの日の僕は部屋で独り雨宿り

悲しさと寂しさを抱えきれなくて
赤い瞼の隙間から感情がドロドロと溢れ出してくる
大切な人の優しさに向き合えなくて
誰かの生暖かい愛情がトクトクと郵便受けに溜まってく
得体の知れないモノが徐々に水位を増して
何もできない僕は暗い部屋でただ溺れていくばかり

氾濫した現実は
ドアを閉め切っても流れ込む
限りない後悔が
脆弱な心に雨漏り

孤独、絶望
逃げ場はないが
体の芯までふやけてしまえば息苦しさも忘れ
やがて空虚な抜け殻一つ置き去り

本当にこれでよかったのかと迷いながらも
感情の麻痺によって痛みを忘れ
感情の忘却によって立ち直り

土砂降りに洗われてしまえば跡形もなく
失ったことにすら気が付かない

見慣れた訃報、聞きなれた嘘
味気のない現実が土砂降りのように通り過ぎていくから
今日の僕は「大人になったなあ」と曇り空にぽつり
 

いじめ

 投稿者:矢島  投稿日:2018年11月11日(日)13時37分42秒
編集済
  あいつら
轢かれないかな
クラスのみんなも
よろこぶのに

だってあいつら
痛がるフリでわらうんだ

サッカーやってるやつは
“あいつら”なんだ

どうして人を蹴れるのか
蹴られるぼくには分からない

とうとう
「やめて!」
って、懇願して
「どうしてやるんですか!」
って、哭いたらウケて

明日にはクラス中が知ってた

あいつらの主犯に
馬乗りになってボコボコにして
泣いてもボコボコにしてやった
夢をみた
きもちよかった

一本の
昏い通学路
たくさんの
しづかな裏道
お気に入りの
枝木踏み鳴る
しづかな林道

揺れ葉はささやかに
ぼくだけを送ってくれる

劇的じゃない
大人になるまでの
我慢できるいじめ
ニュースにしてやる勇気もない

だから未来のぼく
わすれないでいてください
あいつらをずっと
ゆるさないでいてください



(いじめと呼べるだろうか
でもどれほどの人がしっているだろう
上履さがしの惨めさを)

(その道は今も残っているので
私と、君は地続きのようにみえますが
その実
もうこちらは平和で
隔絶されてしまった君を
微かな林の残り香を
想い
言いようのない
静けさにかられるのです)
 

承知致しました

 投稿者:くれ  投稿日:2018年11月11日(日)08時36分55秒
  シャネンさん、「名さえ呼べば」で評を書かせていただきます。
ご連絡をいただき、有難うございます。
 

くれ様

 投稿者:シャネンメール  投稿日:2018年11月11日(日)08時26分57秒
編集済
  大変失礼いたしました。
一度投稿したものの、タイトルから二作品として
扱われるのではと思い、焦って一度削除してしまいました。
「名さえ呼べば」が最終投稿作品で間違いありません。
今後はこういったことがないよう、慎重に投稿いたします。
 

シャネンさんへ

 投稿者:くれ  投稿日:2018年11月11日(日)06時22分37秒
  シャネンさん、11月10日12時26分に「俺の名を呼べ あなたの名を呼ぶ」を投稿されていますが、削除してあります。そしてタイトルが「名さえ呼べば」として、11月10日18時30分に投稿し直しています。こちらが最終的な投稿作品と判断してよろしいですか?
投稿し、削除したならば、一言お伝えください。これがマナーだと思います。
 

お礼

 投稿者:りょう  投稿日:2018年11月10日(土)21時08分19秒
  「食眼」「悪夢を見る重さ」に大変ご丁寧な評を頂きありがとうございます。まだまだ未熟な私ですが、評を参考に精一杯精進致します。これからどうぞ宜しく御願い致します。  

剣(つるぎ)

 投稿者:草香メール  投稿日:2018年11月10日(土)20時40分56秒
編集済
  すっと
鞘から出し
慣れた剣をきりりと見て
「この歳になると
 斬りたい人の
 一人や二人はいる」
いつもは穏やかな
友の眼が光る

私も
真新しい剣をじっと見る
ぼやっと浮かぶ影
さっと振り払う
そんなことをしなくても
自ら滅びるであろうし
神が下すだろう

この剣は
己を裁くもの
欲と迷いを
上から 払う
横から 切る
翻って 刺す
そして
そっと
鞘に収める

静かに礼


 

三浦志郎 様

 投稿者:草香メール  投稿日:2018年11月10日(土)20時19分20秒
  11/4 投稿の<千成役者>の批評をありがとうございます。
タイトルは歌舞伎役者の千両役者のことばを、ヒントにしました。
歯切れよく書いてみたいと思ったのですが。千個もなるらしいから、
これから多忙です。お近くなら、差し上げたいのですが。畑の詩人に
なるのはなかなか難しいですが、頑張ります。お礼まで。
 

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