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冬のダイアモンドチップ

 投稿者:三澤新太郎  投稿日:2019年 3月20日(水)15時27分3秒
編集済
  冷たい湖の上にフラットで円形の氷がレコードプレイヤーのターンテーブルのごとくくるくる回転しながら浮いている。
鴫が着氷してフィギュアスケーターのごとく回っている。
空気中にキラキラ漂っているダイアモンドダストがレコード針のように音楽を再生させ始めた。ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」だ。しかし曲は暗雲たれ込める湖に鬱々と響いてしまった。雲間から光も差し込まず、もはやスポットライトも当たらず。誰にも聴いてもらえず周り続ける。


 

Kazu. さま

 投稿者:たりや あいひ  投稿日:2019年 3月20日(水)01時15分41秒
  「そして振り返る」の一行目にあった「八歩」という単語は旧題の消し忘れでしたので、修正いたしました。  

空蝉と夏

 投稿者:伊月あかね  投稿日:2019年 3月19日(火)23時49分11秒
  畳の香りに寝転んで
微風に設定してある扇風機の首は
あっちを向いたりこっちを向いたり
わたしの前髪を少し遊ばせて
次は蝉の鳴く方へ

少しの頭痛と空腹感で成り立つ
この感覚はもう疲れたろう
かじりかけの西瓜と
ぬるくなった麦茶と
蝉の薄羽に光る夏の太陽西日

褐色じみた木肌は黒く光り
何百年と生きた命にすがる七日間の命
銅鑼の音のように響く七日間の叫び

もう疲れたろ
   また夏と来るんやろ
 

沈丁花~Daphne odora~

 投稿者:中也  投稿日:2019年 3月19日(火)23時36分56秒
編集済
  春らしい穏やかな日曜日
太陽の光が
身体よりも大きな影と
散歩している
団地の中の
ある大きなお家のお庭に
淡紅色のかわいい花が咲いていた
近寄って見ると
とても良い香りがする

いったい
なんという花なのか
気になって
まるでその花に誘われるように
毎日その花を見たくて
仕方なくなっていった

             その男は
             春の訪れを感じる三月に
             強い芳香に誘われて河岸に

             匂いの先には
             心を捉えて離さないほど
             美しい女性が屈んで
             淡紅色の小さな花に
             手を添えて
             左腕に木の蔓で編んだ籠に
             ひとつひとつ大事そうに
             摘むいだは入れていた

             その姿に映る女性に
             一目で恋に落ちた彼は
             毎日
             彼女に遭うために河岸に

             神を激怒させていた彼は
             彼女から拒否されることも
             知らず
             彼女に求愛を

             追いつめられた彼女は
             月桂樹に姿を変えて
             彼を拒み続ける

             最後に無理だと悟った彼は
             彼女を愛した証として
             月桂樹の枝から月桂冠を作り
             身につけた

ある日
この家の夫婦が
庭の手入れをしていた時に
たまたま出会った

この花は
沈丁花であることがわかった
ギリシャ神話の話を
教えていただいた

何か夢の世界が現実になった
そんな気がした

ひとつひとつの花に夢がある
春の訪れを夢の中で感じられて
童心に返った気がした

※ギリシャ神話のアポロンとダフネの神話を参考に
  アレンジさせていただきました。
  
 

そして振り返る(評不要です)

 投稿者:たりや あいひ  投稿日:2019年 3月19日(火)21時32分49秒
編集済
  私の住むキャンパスには桜が一本植わっている
と聞いたので
今日そこを訪ねた

 はるのかおりがしずかにながれている

もう数日ほど早く来てみたなら満開の姿を拝めたろうに
とか考えていると
目の前で舞う花びらが一枚
思わず右手を伸ばすと
その手のひらの真ん中に降りてきた

ここにいると落ち着くなあ
とでも言うように
ちょこん


私はその手のひらを水平に保ちつつ
帰り道を歩き始めた
もしも道すがら風に飛ばされたりしたのなら
しかたがない
そのときはそのときだ

しかし
別れはすぐにやってきた

八歩

十歩にも満たないその歩みの末
花びらは飛び去った

風に連れ去られぬように
軽く握るだとか
左手で覆うだとか
そんなことはしたくはなかった
それでいいと思っていた
思ってはいたのだ

しかしそれでも
この胸に残る寂しさはなんだろう

 はるのかおりはしずかに……


******************************************************
ご無沙汰しておりまして申し訳ございません。
なにやら最近は、何かを書こうと思っても最後にはいつも同じような思考を繰り返しており、なかなか新たなものを書けずにおりました。かき回す思考はいつまでもいつまでも暗い渦を巻いて、たまに淀んで、なんにせよ何処にも流れていかないのです。
これではいけないと思い、今回は、2年前に書いていたものを少し手直しして投稿させていただきます。My Dearのルールとして、過去の作品はいちばん初めの2回まで、となっているのは承知ですが、あいひはまだ詩の世界からいなくなっていないぞ、ということを表すために投稿させていただきたいと思ったので、評は必要ありません。
 

気持ち模様

 投稿者:あさぎメール  投稿日:2019年 3月19日(火)20時00分2秒
  夏です
山々を見渡して
緑色の多彩さに
今さらながら
心が震えます
明るい緑色、濃い緑色、赤っぽい緑色
それぞれに名称があるとは思いますが
そんなのものは知りません
そんなのものはいりません
これらの彩り、
それだけで十分です

風が若々しいです
海には波が立っています
竹と戯れて
カラカラ音色を生んでいます
空洞だからか
遠くに響く音

お地蔵さんの衣服もはためきます
今までを見知っていて
これからを見守ってください

おてんとう様も
元気です
川で反射した光
河岸の柵を輝かせます
装飾なんていりませんね


今日はいい日になりそうです
私は素敵な所で暮らしています

なんだか素直な気持ち模様です
 

灰色

 投稿者:もくメール  投稿日:2019年 3月19日(火)19時17分11秒
  信じるものがなくなってきた
疑わざるを得なくなった

恋焦がれた 豊かな日々は
僕には作れそうにない

あの清らかな喜びが
今では心を灰にする
 

銀河鉄道

 投稿者:矢島  投稿日:2019年 3月19日(火)09時14分39秒
  砂場で遊んだ少年達が
インソールを外したら
星々を降らせて
夜空に輪郭を残している
立体交差を流れる
見上げる
トラックのランプの灯り

知っていたものが
溢れ出た気がして
深の水面に 一滴
落ちた
涙の音を聞いた

懐かしい童心
魔法をかけられて
煌めいて 夢になる
あの灯りは銀河へと続く

    トラックなのに
    鉄道なんておかしいよ
    って言う僕の
    大人なこと

距離があった
ただ車を走らせる僕の
下の道から
届かない と交感して
瞬間を覚えた
どうしようもなく苦しい
苦しくて
懐かしくて

(今もまた、思い出している)

とん、とん、と
靴を履く音が響いて
その夜に
心臓が揺らいで
銀河鉄道を見たのだ
ポツリ ポトリ
 

三浦さまへ

 投稿者:ともりん  投稿日:2019年 3月18日(月)18時12分43秒
  こんばんは。遅くなりました。
「春光」をお読み頂き、そして佳作との評をありがとうございます。とても嬉しく思います。
散文形態ですか。散文詩という言葉は知っていましたが、意味が解っていませんでした。スマホで検索して、なるほど!と思いました。
この詩どこで改行するか、連分けするか、とても悩みました。その手があったのですね。勉強になりました。
3.11、震災の詩をMY DEARに書くことは、福島県民として、私自身どうしてもやらなければならないことのように感じて書き上げました。これは自分自身への挑戦でした。ただ、何年か前に震災詩を書いたことがあったのですが、「春光」にも書いた通り、物凄い被害は私の周りでは無かったので、どうしても薄っぺらい詩になってしまうのです。(被害のことはTVでの情報の方がはるかに詳しく、同じ福島県でも温度差があるのです。)なので悩みに悩みましたが、ふと、ある方に言われた言葉を思い出して、この詩は出来上がりました。私が詩を書くという話をある方にしたときに、震災のあとから書き始めたと言ったら、「震災がきっかけだったんですか?」と言われ、その時は「いえ、違います」と答えました。でも、その後考えてみたら、実は震災が私や私の意識を動かしたような気がしてならなくなったのです。パステルナークとの出会いは私にとっては、人生を変える衝撃的なものでしたし。彼は私の命を救った恩人で、心の師匠です。三浦さん、深く読みといて下さり、本当にありがとうございます。

ちなみに、パステルナークは「ノーベル賞」という詩も書いています。怒りと悲しみに満ちた詩です。

もしかしたら、私の作品にこれからちょくちょくパステルナークや好きな詩人たちが出てくるかもしれません。それに恥じないように頑張ります。

本当にありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。










 

三浦志郎様へ

 投稿者:ケイメール  投稿日:2019年 3月18日(月)17時30分17秒
  『平成最後 桜 好きな人 誘い方』への批評と佳作一歩前の評価ありがとうございます。
何か分からないことがあるとすぐにネットに頼ってしまうのは
現代人としては仕方がないことかもしれません。私自身もそのうちの一人。
ただ、ネット情報を鵜呑みにしていたら実際は違っていたというケースもよくあるので、
ネットの情報も信頼し過ぎてはいけないなぁと。
「ボーッと生きてんじゃねえよ!」と脳内チコちゃんに叱られつつ今作が出来上がりました。
お叱りは私を通したチコちゃんだということで(笑)
平成最後あたりをもう少し深掘り出来たら良かったかなと個人的に思うので、
まだ平成なうちに一作品書きたいですね。
今後ともご指導のほどよろしくお願い致します。
 

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