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島 秀生 様

 投稿者:耀子メール  投稿日:2018年 6月18日(月)08時12分54秒
  おはようございます。「風が頬に触れてゆく」「見果てぬ夢」へ、それぞれ、秀作プラス、秀作の評とても嬉しいです。最近は詩もなかなかできず悩んでいたところです。
「この文体、耀子さんに合ってる気がしますよ。当分、この文体、この息づかいで書かれてみてはいかがでしょう?」 と言ってくださいました。そのように私もしてみたいと思います。マーラーの交響曲第5番が一番好きと言っていた友人は、音楽にはとても詳しい方でした。時間があれば、クラシックを聴いていらっしゃったようです。「見果てぬ夢」の終連、私もアドバイス下さったようにも考えていました。迷いましたが,簡潔な方がいいのかと考えて、提出詩のようにしました。そうですね「余韻」は大事ですね。後、2連3連「大雑把というか、雑にやるので、ここで情感が希薄にしか伝わらない」のお言葉、よく考えてみました。
これからも宜しくお願い致します。
 

月曜日

 投稿者:ひなの  投稿日:2018年 6月18日(月)00時55分2秒
  目を閉じたら
すぐに明日が来てしまう

また新しい一日を
私は闘っていかなくてはいけない

そんな体力も精神力も
今の私にはないのに

夜明けの鐘は鳴り響く
新しい朝を
当然のように祝福して

鉛を飲み込んだように
重たい身体でも
日常をなぞるようにして
歩き出せるから

耳をかすめていく
列車の走る音
いっそのこと
私をばらばらにして

気持ちとは裏腹に
動く身体を切り離して
私を自由にしてくれれば
いいのに

待ちに待った日曜日だけ
瞬く間に過ぎていって
身体は月曜日へと
押し出されていく

 このまま目なんて
 覚めなきゃいい

月曜日の深夜0:30
そう願って眠る

けれど
叶わないことは
知っているから

息を止めてみた

 ああもう なんで

苦しかった
 

三浦 さま

 投稿者:ひなの  投稿日:2018年 6月18日(月)00時51分25秒
  「未練草子」にご感想をありがとうございます。

久しぶりの「フレーズ大賞」ありがとうございます!
ひとつの境地に達した、確かにそうかもしれません。
境地の先にたどり着くとしたそれはどんなでしょうか。
越えていきたいですね。
「大丈夫、まだまだ私は越えてゆける」
根拠なんてないけれど、今は無責任にそう思うのです。


「諦めきれない未練ゆえの憎しみ」それさえもやっぱり「愛」なんですね。
マザーテレサいわく「愛の反対は憎しみではなく、無関心」と。
そこで私は思ったのですが、「憎しみの反対はなんだろう」と。
ふと人に尋ねてみたのですが、一同首をかしげるばかりで、結局答えがでませんでした。

三浦さんは西行がお好きなのですね。
私は彼は中世以降の日本人の「死生観」に大きな影響を与えた人物だと思っております。
彼は当時の人が極楽浄土を願い祈るなか、「死に様」は「生き様」で、「死後」も
「どのように生きたか」によって変わるのだと、その行動で示したように思えてならなくて。
陳腐な言葉ですが、すごい人だと思います。
彼の生き様も、ほとばしるような情熱とやるせない倦怠を秘めた彼のうたも。

今後ともよろしくお願いいたします。



 

評、6/5~6/7、ご投稿分、残り。

 投稿者:島 秀生メール  投稿日:2018年 6月18日(月)00時09分48秒
  ごめんなさい。遅くなりました。


葉月 祐さん「薔薇」

リアルでもなく、抽象詩的でもなく、思考を高めにしたあくまで抒情詩的な集約でまとめられた「薔薇」ですね。
1~9連までは、胸の中に薔薇はあり、これまで生きてきた辛苦の積み重ねの先に薔薇が、生命の赤色で咲くことを。10連~16連(終連)までは、咲いた薔薇が、今度はくじけそうな自分を励まし、堂々と生きろと私に囁き続けてくれることを、書かれていると思います。
なんというか、それは努力の結果得られた宝物のようであり、信念のようであり、恋人のようでもあり。けれど、いったん咲くと、自分を励まし続けてくれるようです。一度得られたら、それは決して離れないものであるようです。そんな感じの思考で描かれている「薔薇」だと思いました。

薔薇は、だれの胸の中にもある。咲くか咲かないかは、その人次第であるのかもしれません。オリジナルな思考が感じられて、とても良かったです。そして、「生命の色」と書かれているだけなのですが、これは絶対「赤」だな、と思ってしまいます。
各地にバラ園がありますが、春の開花はそろそろ終わりです。その送別の辞を込めて、胸の中に一輪、留め置かれたものかもしれませんね。薔薇讃歌、私も賛成です。

細かいところ3点

7連1~2行目
辛苦を重ね → 辛苦を超え
毎日をやり過ごし → 毎日を積み重ね

14連
こちらを見つめている → こちらを見つめているだろう

終連終行は、
囁きかけてくれる → 囁きかけてきてくれる

の方がよくないかな? と思います。
こんな感じで、前半から後半へのスムーズ感を図ってもらうのを条件に、名作を。


玉稀リオさん「きみは、自害したいと言う。」

無差別殺人を働いた人の中にも、「おれは死にたかったんだ」という人が、過去何人かいて、自殺願望がどうして無差別殺人に転じるのか、到底理解を超えるところでありますが、こういう人に巻き込まれて殺された人っていうのは、本当にたまらないですよ! 「おまえ一人で死ねよ」と、私思わず叫びましたよ、テレビに向かってですがね(なんと気の弱い)。今回の新幹線殺傷事件も、全容は解明されていませんが、この系統のはずです。
まあ、こういうのはめったにない話ではあるのですが、自殺願望が必ずしも「美徳」に向くものでないことだけは、言っておきたいですね。人の命は等価であって、甲乙つけられるものではありませんが、そりゃあ「死にたくて死んだ人」より、「死にたくなかったのに死んだ人」のほうが、可哀そうに決まってます。ただし、外的要因等によって本当に追い詰められて亡くなった人は、後者に属すると考えています。

さて、この詩の内容から察するに、何に追い詰められてるわけでもない、自由にチョイスできる環境にある方のようで、私もコメントしたくないタイプの相手だなあと感じますし、作者自身もちょっと呆れてるところが文意に見受けられますが、私はそれはマット―な反応として擁護してあげたいですね。

 こんな透明なものを証明できますか。

 愛とかいうやけに大きいカラスみたいなもの

ステキな表現がありました。自分を客観における視点をお持ちのようで、まだまだいい詩行が生まれてきそうです。
そしてこの作品、半ば呆れつつも、「とりあえず、会いましょう」と、決して相手を見捨てたりしません。やさしい人ですね。
初回なので、評価はつけず、感想のみになりますが、私は好意的に読ませて頂きました。今後も期待しています。


耀子さん「見果てぬ夢」

中島みゆきの引用を出してきているだけに、そこからどれだけ羽を伸ばせるかでしたが、うまくまとめましたね。
5連終行の「でも・・・・」から、終連初行の「今は雨」につなぐところは、良い余韻がありました。ここ、好きですよ。

終連終行は、

懐かしくもあり 悲しくもあり

で、いいと思います。このほうがモノローグとして、口に出しやすいと思う。
耀子さんは、詩の上においても、わりとはっきりした主張を出される方なので、それを最後にもってくると、詩がキツクなりがち。
今回のように主張・思考は後ろから2連目までに着地させておいて、終連自体は静かに終わるというのが、スタイルとして合ってそうに私は思います。

2連のヘッドライト(前方)、3連のテールライト(後方)、のあとを総括する、4連の「小さな花」の思考もステキでした。
4連がステキなだけに、2連の(前方)と3連の(後方)について、それぞれもう少し繊細に落とせれば、4連がもっと生きたかもしれないですね。2連、3連、言いたいことはもちろん伝わりすぎるほど伝わるのだけど、大雑把というか、雑にやるので、ここで情感が希薄にしか伝わらないのが、あとで尾を引きます。惜しいのはここですね。
でも、まずまずうまくまとめました。秀作を。


三澤新太郎さん「銀幕」

「銀幕のスター」なんていいますけど、なんで銀なのか、本当に銀なのかって、確かめた人は稀有でしょうね。関係者でもなければまず知らないことで、これを実際に確かめるシーンだけでも、まずもって詩として充分な醍醐味でしたし、さらにはこれを日本文化の歌舞伎の幕と和洋比較して見せた考察は、勉強になることいっぱいで、読み応えのある大作でした。
また、由緒ある映画館(元・芝居小屋)の閉館の感慨は、私も幼少期の想いが重なるところの昭和レトロが蘇りましたし、さらにいえば私はイタリア映画の『ニュー・シネマ・パラダイス』もそのテーマ曲も大好きなので、私の中でたくさんのものが重なってゆきました。
詩の長さ以上に、たいへん中味の詰まった、充実した大作でした。これ50行の詩なのですが、150行くらいあるのかと錯覚するほどです。これは、優れた作品にだけに生じる現象なのです。すばらしい!!
もちろん、名作を。これは三澤作品の中でも、代表する1作になると思います。五指に入れていいと思いますよ。

 

島 秀生 さまへ。

 投稿者:ロンタロー  投稿日:2018年 6月17日(日)20時53分57秒
  『残月』の批評・感想いただき大変感謝しております。どうもありがとうございました。
実は「遊歩道」というワードが出てきますが、職場の途中に遊歩道はありません。
少し離れた場所にある遊歩道を思い浮かべて詩を書きました。
それから、ただの遊歩道ではなく川沿いの遊歩道というように、もっと具体的に描写するべきだったと、あとで気づきました。
 確かに、仰るとおりで私自身、今まで原稿用紙に詩を書く際に必ず一番上のひとマスを空けていました。何かクセのようになっていたのだと思います。これは正しくないのですね。
ご指摘いただきありがとうございます。今後気をつけて詩を書いてきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

E5

 投稿者:EkyAriesメール  投稿日:2018年 6月17日(日)14時31分26秒
  誰かの為に綴られた
言葉やメロディーに
勝手に自分の境遇や思いを
重なり合わせて
少し感動なんてして
感傷なんかもして

ほんとはそうじゃないような事も
そんな気になって
だけど少しその涙は輝いてる
長いようで短い人生の中で
いつ死ぬか分からないなんて
みんな言うけれど
本当に明日死ぬかもしれないなんて
思って生きてる人なんて
いなくて
ふとした瞬間に何かを感じても
日々の中で忘れて行く
どうでもいい事の方が
大事なんじゃないかと悩んでみても
だけど
頭の中では明日の予定が散らばって
そんな風に
生きてく中で

誰かの為に綴られた
言葉やメロディーに
少し感動なんてして
感傷なんかもして
涙を流す。涙を流す。
 

生い立ち

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2018年 6月17日(日)08時52分11秒
  私は子供時分不潔極まりなかった。
風呂が嫌いで一週間や二週間入らなくても平気だったからきっと周囲に悪臭を振りまいていたに違いない。
毎朝顔も歯も洗わなかった。

たしか小学五六年だったと思う。ある夜の事だ。
ひろし、今夜は姉ちゃんと一緒に風呂へ入ろう。垢だらけの体洗ってあげるから、と言われた。「お前は汚すぎる」と言われた。
私には三人姉がいたが、一番上の姉ちゃんだった。
既に二十歳を過ぎていて結婚を間近に控えていた。時々相手の家に泊まりに行くことがあって、それがどういう事なのか私は薄々解る年頃だった。
私はは姉が好きだった。だから他所の男に取られるのは納得のいかない気持ちになって、子供ながら嫉妬に苛まれていた。
そこにはたしかに性に目覚めだした少年の体に陽炎みたいに揺れている熱があった。

姉は、嫌がる恥ずかしがる私を無理矢理風呂へ連れていった。そして躊躇いなく私の服を脱がせた。
姉は母親してくれない事をずっとしてくれていた。私は我が子に関心を向けない母親に感情がわかない子供だった。
私が全裸になると後を追いかけるように姉も裸になった。姉の裸を見るのはそれが初めてではなかった。
彼女は開放的なのか、風呂上がりは平気で家族の前に裸身をさらした。
だけど間近に女の裸体は刺激が強い。
姉は構わずに弟の全身を洗ってくれた。

私が結婚すると言うときに姉は言った。
ひろし朝マラは元気がいいから子作りは朝にしなと言った。「姉ちゃん信じられないよ。お前がお嫁さん貰えるなんて」と続けた。

結婚して妻に姉と風呂に入った事を口に出してしまったら一言で言われた。「いやらしい」
卑猥な思いを込めて、いやらしいと聞こえた。

 

(無題)

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2018年 6月17日(日)06時59分25秒
編集済
  初めて訪れた心療内科で受付を済ませると番号札を渡された。順番が来たらその番号で呼びますのでお待ちくださいと言われた。
渡された数字は一番。ひっそりと静まり返った待合室には彼と彼の妻以外、人の姿はなかった。
ほどなくして番号を呼ばれたから彼と彼の妻は椅子から立ち上がる。それは張りつめた緊張の糸がまさに弾かれる思いだった。
女性看護師に案内されて診察室に入ると、室内には医療器具らしき物は一切置かれていなかった。
そこに待ち受けていたのは老齢の男性精神科医だった。
まるで応接室のような室内には患者用のソファー椅子と対面して医師が机を前にして座っていた。
部屋の中には三人だけだった。看護師が側につく事はなかった。
医師はなぜか机に視線を落として彼と彼の妻の方に目を向けようとはしなかった。彼はその姿勢に直感的に信頼性の妨げになるものを感じた。しかしそれは医師の患者への思い遣りかも知れなかった。プライバシーへの気遣いという。そこに座ってくださいという医師の言葉に従って二人は着席した。
そして問診が始まった。患者とその付き添いに対しての。
症状を聞かれた。彼の口から語られだした。患者は黙っていた。ここへ来るまでの勇気と決断は並大抵ではなかった。患者は自分の病気に気づいていたかも知れないがけして受診を受け入れてはくれなかった。彼自身それを言い出すまでにかかった長い時間。
塞き止められていた水がいっぺんに流れ出す勢いだった。
家族が彼女の為に崩壊してしまう直前に至って彼は勇気を奮い立てた。妻の意思は問題ではなくなった。何が何でも引きずってでも受診させなくてはならない。その為に彼は自分が死んでも構わないと覚悟した。その決意の前に妻はやっと従ってくれた。
妻の激しい家庭内暴力はエスカレートするばかりだったが、他人の前では嘘のように穏やかだった。
しかし医師は紙にメモを取りながら至って冷静に聞いていた。
そして薬を出すと言った。薬で果たして治るのか不安に多いに駆り立てられたが、受付で清算を済ませると、次の受診日を予約して処方箋を渡された。
それを持参して近辺の調剤薬局を訪れると薬剤師に渡された精神安定剤にはアルコールを抑制する薬が混ぜてあると説明された。二日酔いの状態になるので服用する内に酒が飲めなくなるのだという。
果たして妻はその薬を素直に飲んで壊れてしまった人格を取り戻せるだろうか?
彼は祈るような気持ちで薬局を出た。
何気なく見上げた空には入道雲が立ち上ぼり夏の夕立雨を予感させていた。

 

評、6/5~6/7、ご投稿分、その1。

 投稿者:島 秀生メール  投稿日:2018年 6月17日(日)06時22分36秒
  残り4作は、夜に。


三澤新太郎さん「恐竜の河」

お話の構成のことになるんですが、
5連までは、「私」がパークのアトラクションに乗った時点の話で、それでいいと思うんです。ただこれは、読んだ感じ、「昼」です。
で、問題は6連なんですが、「川面に映る月」という夜の時間に、涙の波紋が「わたしの目からか」とあって、時点の混同があるんですね。
ここをちょっと整理しませんか?
①まず昼に、「情けない!」の涙を水にこぼす。それが水の中で育っていて、パークに誰もいない夜になって、牙になり、Tレックスを稼動させる。
②あるいは牙を介しなくとも、昼に落とした涙のところの水が、パークに誰もいなくなった夜に渦を巻いて、川面に映っていたTレックスを稼動させる。
つまり、これにより、昼・夜の、時点の区切りと、スイッチになったものの流れを明確化するのです。
このいずれかにストーリーに集約することで、6連以降がもう少しクリアになり、夜の風景もきっちり書くことで、不思議さも増してくれると思います。
また、このストーリーに沿った上で、終連を強化すると、もともとの目的であった、Tレックスの姿に自分の姿を重ねる、という想いもくっきりしてくると思います。

ちょっと、そのあたり一考してみて下さい。まだ良くなれる作品のように思うんです。フツウの人なら、これでも秀作あげるんですが、三澤さんにはバーを高くしているので、半歩前とさせて下さい。


ロンタローさん「残月」

ヘンなこと言いますけど、仕事帰りの道に遊歩道があるの、いいですね。まあ、暗くなりがちではありますが、それでもその道が、自分を取り戻せる時間であります。職場と家庭のあいだの時間って貴重ですよ。家庭に帰っても気遣いがあると、ヘタすると、このあいだの時間だけが、「自分の時間」になるってこともあります。残業続きで、帰って寝るだけの人も、そうですね。月は、月を見上げる人にだけ、応えてくれます。とりあえず、月がキレイな時には、「月がキレイですね」って、言ってみるといいですね。誰か聞いているかもしれません。
私、後ろの2連、好きでした。風景と情感がよく溶け合っています。こういう一体化が書ける人は、もっと風景をスケッチしたらいいと思いますよ。せっかく「遊歩道」という題材を持ってきてますから、遊歩道沿いの現代らしい風景も、もっと取り込んでいったらいいですね。それが自然に想いの幅を広げてくれます。
期待しています。秀作一歩半前くらいで。

あのー、余談を言ってすみません。原稿用紙に詩を書く時に、上ひとマス空けて、ずっと書く人がいますが、それ正しくありません。それは伝説です。ちゃんと一番上(行のはじめ)から書いて下さい。ひとマス空けられるクセは印作媒体になった時、編集する者がとても困りますので、おやめになった方がいいです。


あさぎさん「いつかどこかの面倒」

ああ、誰しも思うことがあり、しかもとても現代人的な「面倒くさい」の数々でした。
ピックアップされたものがよく、とてもいいインパクトでしたね。そして2連で語る思考が、サラリといいながら深く、グッドなのです。
しかも、「いつかどこかで」という言葉で、今とは異なる未来と、一生の長さというものを、読者にふと考えさせてくれるのです。この詩を読んで、そんな「面倒くさい」が懐かしくなる未来とは?と、脳裏に想像がよぎらなった読者はいないでしょう。
タイトルもグッドです。これはクリティカル・ヒット(会心の一撃)だな!!
うーん、まぐれっぽいけど、絶好球が来たときに、ボテボテのゴロにならんと、ちゃんとホームランに打ち返せるのは、その人の日頃の修練の賜物であります。
名作を。


耀子さん「風が頬に触れてゆく」

いいですね~ 早朝、デッキの椅子に座るひとときを、余すところなく描いてくれました。充実した内容の一作ですね。
マーラーといえば、つい1番か2番かな?と思うんですが、5番を勧めるとは、なかなか通な方だったようです。亡き友より贈られた曲を大切にされているのは、想い出のみならず、ひとつの想いの継承でもありましょう。
フェンスに這わせたクレマチスの花もいいですね。クレマチスもいろいろな色がありますが、やっぱり紫なしには語れないところです。
空の色や雲の動き、夏の早朝の気持ちのいい空気の匂いまで伝わってくるようでした。また、5連の「想い出」論の思考もよかった。
ぎゅっと中味の詰まった文体もいいですね。この文体、耀子さんに合ってる気がしますよ。当分、この文体、この息づかいで書かれてみてはいかがでしょう? ひと皮むけた感じです。今後の詩作のプロトタイプになる一作ではないでしょうか。秀作プラスを。
私は評価のバーは、相手の成長にあわせて段階的に変えていってるんですが、耀子さんはそろそろ手加減するのやめようかなーって感じですね。次からバー上げますよ。


ゆきさん「未来への足跡」

遠い水平線から押し返された波が
足元にやって来て

って、ここの表現、特にステキでした。

ベースはこれでいいのだけど、何かもうひとこと主張を入れてもいいのかな、という気持ちがします。
あるいは「面影」のところを、どのような面影であったのか、もう少し書いてみてもいいですね。

基本的にはよくあるような場面設定なので、よくあるような内容だけで終っちゃうと、読者には何も残らない、ということになってしまいます。
それ故、ディティールの部分で、最初に述べたようなオリジナルの美しい表現や、主張する部分または掘り下げる部分を作らないと、読者の心に留まるものがすごく希薄になりかねない、という構造にこの作品はあります。
なので、もう少し何か、言いましょうね。1~2連増やすだけでもいいです。何か微細な想いが加わると思う。
エンディングはきちんと語れてるんですけどね。問題は中盤ですね。

とりあえず終連ですが、「信じられる」の場所に迷っておられますが、倒置にしませんか?

信じられる
僕の未来はここだけではなく
あの水平線からやって来るのだと

これでいいような気がします。

うーん、大枠としてはいいんだけど、ミスしてもいいから、もうちょっと書いて欲しいなあー  半歩前を。

 

酒よ

 投稿者:耀子メール  投稿日:2018年 6月17日(日)06時03分47秒
  梅雨寒の今夜は
友より贈られた
特別純米酒「大内宿」を
少し熱燗にして
呑んでいる

つまみは
焙った烏賊ではなくて
蕨のお浸しだ
これも友よりの頂きもの
わさび醤油にてすこし味付け
やあやあ 美味しいぞ

徳利とお猪口は備前焼
寒い夜も
何だか暖まるなあ
吉幾三の『酒よ』を口遊みながら
一人で飲んでいる
そんな事を別の友達に
メールで知らせた

メールの返信あり
「差しつ差されつだったら
もっといいのにね」
いやいや
一人で飲む寒い夜も
心は暖かい

友達がいるから暖かい
友達って
いいね!
いいね!を
心の中で何度も押した

梅雨寒の夜は
やっぱり
ワインより
日本酒
それに友達
と 独り言
 

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