投稿者
 メール
  題名
  内容 入力補助画像・ファイル<IMG>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ] [ 検索 ]


山手一回り

 投稿者:小林大鬼  投稿日:2018年 8月10日(金)01時24分17秒
  アメ横の帰りに上野から秋葉原に乗ったつもりが
大崎で終点また山手に乗り替えて
上野までまた戻り秋葉原に

何の事はない
秋葉原に気付かず
ぐるっと山の手一回り

緑の列車に雪崩れて涼む人々
隅田川の花火帰りの浴衣姿の恋人達
疲れた大人と眠る子等

様々な人の想いと夢乗せて
ぐるぐると夏の車窓と回っていた
 

伝言

 投稿者:山下 一歩  投稿日:2018年 8月 9日(木)15時13分7秒
  毎日忙しく届けられる
空からの伝言

水色のベールを抜けて
発信される特別な言葉たち

心を開放して
受容の気持ちで待っている

空の一部になれた時
それは
囁くように聴こえて来る

自然に同化した時
それは
呟きとして聴こえて来る

風の甘事
木々の憧れ
葉っぱの嘆き
雲の繰言
水色の美声
雨の愚痴

見上げれば
今も
至る所から送られて来る
コードレスの伝言

研ぎ澄ませた
心の耳で
それを掬い取ろう
 

太陽が笑っている

 投稿者:ゆき  投稿日:2018年 8月 9日(木)15時06分34秒
編集済
  炎でゆっくりと焼かれるような
昼間の熱さから逃げる事が出来ずに

脂汗が滲み不快な思いで
身体中の水分が抜け出て
干からびていく僕を

太陽が笑っている

いつから太陽がこんなに近くなったのか

地球が太陽に近づいたのか
その反対なのか


外の空気が少し冷たくなって
日付けが変わる頃には
現実と夢の間の

寝返りばかりのはっきりしない頭で

くらくらする真夏の
激しい光線の下で
今日は僕が太陽を笑ってやる番だと呟いている
 

夜光虫

 投稿者:三澤新太郎  投稿日:2018年 8月 9日(木)13時40分45秒
  猛暑がつづく…

皮膚に突き刺さる紫外線は
黒い悪魔の紋様を肌にじわじわ拡大させて
やがて死の世界へと誘う

紫外線が肉体の外側を
じりじり蝕むのなら
視線は精神をじわじわ蝕み
じっくりとなぶり殺しにする

故郷を捨てた
故郷に捨てられた

病を発症し故郷では働けなくなり
生家を売却して
父と母の位牌だけを手に
静かな海を南下した
音もたてずに太陽が水平線に沈み
潮騒も聞こえてこない洋上で
心に突き刺さったままの
鋭く痛い視線を
抜くことができずにいた

故郷で仲間に裏切られ
同僚たちから厳しい非難にさらされ
実家を売った負け犬と蔑まれ
町からは除け者にされた
全方向から向けられた
それらひとつひとつの視線が
千枚通しのように心臓に突き刺さったままだ

抜いたらドバーっと噴き出るだろう
死にたいのなら思い切って抜けばいい!
見ているのは無音の海だけだよ…
すぐに血潮を飲み込み浄化してくれるだろう

夜光虫がキラキラ後ろへ遠ざかるよ
波の泡から生まれて そして死んで
海の藻屑になってまた生まれてくる
姿そのものは目に見えぬ生命の灯火だよ

怒りも悔しさも
憤りも悲しみも
絶望も なんかみんな
もういいかな? 生きてるし
どうせ二度と帰らぬ
二度と帰れぬ故郷

刺さったままの千枚通しは
そのままにしておけよ
次の苦難に出会ったときのための
心の楔だよ

星が海に降り注ぎ
船はいつの間にか
天の川を南下していた




 

会社帰り

 投稿者:@すみっこ  投稿日:2018年 8月 8日(水)18時00分38秒
編集済
  いつも壁に囲まれて
視線は斜め下へ
常に電話とパソコンに囲まれ
なんて窮屈な所にいつもいるのだろう

会社帰りのまっすぐな道
ずっと先にいる
信号待ちの人が豆粒のように見える

遠くを見るとは
縛られているものから
解放されていく事なのだろうか
そこで生まれた自由は
ぶつかる事なく何処までも進んでいく

悠々と歩いてゆく
これが本当の私なんだな
 

煮え湯を飲まされる

 投稿者:ロンタロー  投稿日:2018年 8月 8日(水)11時19分34秒
  あの頃を思い出す
月日が流れても
あの頃の思い出に
いまでも苛まれる

はじめから
冷やかされていただけなのだろうか
真に受けた自分が馬鹿なだけだった
のかもしれない

「腐ったユリは雑草よりも酷い臭いがする」
と云ったのはシェークスピアだったろうか
幻想は必ずといっていいほど
幻滅に変わり
幻滅に終わる
そして
いつも現実だけが残される
重苦しくも空っぽな現実だけが
いつも何食わぬ顔でそこに在る
夢見た者の成れの果てのように

もう随分と昔の話だけれど
あの人たちは
まだ元気だろうか
複雑な思いが
いまでも行き場なく
ただむなしく空転して
いたずらに時間が過ぎていく
 

(無題)

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2018年 8月 8日(水)08時25分27秒
  ルール破りなるので「約束は「削除しました。  

人間一度産まれてしまったら

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2018年 8月 8日(水)06時47分43秒
  母親の腹の中はいっときの滞在場所だから
人は誰でも一度産まれてしまったら
そこには戻れない

とは言っても
人生をもう一度やり直したい

切に思うことは
誰にでも起こりうるだろうから
その為には
スタートラインに戻って
もう一回
ヨーイドンしなければならないだろう

そうなったら
下品な物言いになるけれど
出発点が母親の股ぐらだった訳だから
それ以前の所に構えていなければならないだろう
お袋も親父も既に他界してしまった我が身としては
到底実現不可能だ

第一人生の大半を過ごしてしまってから
生まれ直したいなんて
むしがよすぎるだろう

カミサマの怒りをかうに違いないから
諦めて素直に
このままゴールに向かうのがいいに決まってる

結論として
人間一度産まれてしまったら
それぞれの運命の河を
ただ流されるか
精一杯自分の力で泳いでいくか
二通りしかない

たとえ行き着く先に
同じ断崖絶壁の滝が待ち構えていたとしても




 

 投稿者:クレヨン  投稿日:2018年 8月 7日(火)23時00分21秒
  大きな水槽の中に立っている。
目の前には白い壁。
私は何も書かれていないそれをひたすら見つめる。
自分のなすべきことを思い出すと水槽の中に水が入ってくる。
そんなことを気にもせずただ見つめる。
次々となすべきことを思い出す。
水は私の体の腰のあたりまで入っている。
しかし私は壁を見つめる。
また、なすべきをことを思い出す。
そうしていると水槽から水が溢れ出した。
それでも私は壁を見つめる。
水は溢れ続ける。
なすべきことが増えるたびに逃げるように壁を見つめる。
溢れた水は戻らない。
水が溢れ続ける水槽の中で私は壁を永遠に見続けて朽ちるのだろう。
手を差し伸べる者もいないこの中で、水槽から出て呼吸をすることなくただ壁を見つめ続けている。
 

 投稿者:あさぎメール  投稿日:2018年 8月 7日(火)21時04分39秒
  空いた穴
塞ぐには深すぎて
何だか眠くなる

枕を
忘れたことに傷ついて
大声あげるも
誰にも届かない
空いた穴
深すぎて

ひとまず
夜明けまで
塞ぐこと
がんばることにした

空いた穴
深すぎて

明けない
 

/1288