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red clover honey

 投稿者:中也  投稿日:2018年11月17日(土)05時35分20秒
  二メートルを超えるであろう
コンクリートの壁
その反対側に甘い蜜がある

無数の蟻が
その蜜を求めて
壁を越えようとしている

コンクリートの
頂上に登った蟻は
どことなく満足感で
ガッツポーズをしているようだ

これほどの蟻の大群を
これほどの蟻の大移動を

僕は見たことがない

甘い蜜の味は自由という魅力
この甘い蜜を
どれだけの蟻が享受出来る

甘い蜜を食べたとしても
その後の幸せを
誰が保障してくれる
自己責任という重たい荷物
命尽きるまで背負って生きる

もし甘い蜜さえ
享受出来ないとしたら
何のために危険を犯して
この壁を乗り越えてきたのだろう

蟻が目指す壁の向こうに
蟻にとって幸せな世界があると

僕は素直に言えない

だから
蟻が蟻として
幸せであることを
ただただ
僕は祈っている
 

青島 江里 様 へ

 投稿者:中也  投稿日:2018年11月16日(金)21時58分33秒
  青島  江里  様
いつも温かい批評に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
心象は僕の人生の大きな作品として、この縁のあるサイトに残すことができてとても幸せです。ラストシーンをもう少し書きたかったのですが、心がついていけず、最後が尻切れトンボのようになってしまいました。読んでもらったうえに、感想までいただき本当にありがとうございました。
もう一つの作品は、私の職場の中庭に大きな銀杏の木があって、中庭が真っ黄色に染まっています。いつもその中庭を見ながら、仕事している中で詩が自然と浮かんできました。喜んでもらえて本当にうれしい気持ちでいっぱいです。私は、末永く、このサイトで批評されていくことが幸せです。どうか今後ともご指導よろしくお願い致します。
2018年11月16日         中也
 

青島江里 様

 投稿者:草香メール  投稿日:2018年11月16日(金)19時51分29秒
  11/8 投稿の<畑はだまって>の批評をありがとうございます。
ご指摘の3蓮目は4連目のことと思いますが、目の前のことだけで、
行分けし、終連は柵のない畑~明日も土に立つ にします。
丁寧に見て下さり感謝します。今一でしたね。次回もよろしくお願いします。
 

狭い世界の一番星

 投稿者:伊月あかね  投稿日:2018年11月16日(金)17時40分30秒
  息をするたびにこの都会に染まり
この上ない暇を過ごしている
誰一人としてこちらを見ない大型の交差点で
ここは宇宙だとつぶやく

高層ビルに反射する夕日の鬱陶しさは
あの子からしてみれば綺麗なものかもしれないが
そんないいものじゃないとわたしは思う

わたしは都会が嫌いだ
生きるべくして生きているわたしは
やるべきことを放棄して
ここは宇宙だとつぶやいている
悲しいかなわたし

肩と肩がぶつかることなく青信号を渡り
赤信号になった後ろを振り返ると
向こう側で
ここは宇宙だとつぶやく女の子が見える
あの子も都会が嫌いなんだろうと思い
ほほえむわたしの顔を照らす反射光

爆発してしまえばいい
膨張に膨張を繰り返して
爆発してしまえばいい
宇宙はずっとそうやって延命してきたんだ
そうして新しい星をうみだして
それを見た子供が一番星と叫ぶんだ
それは終わりを迎える星だと
教えてあげない大人はみんな犯罪者で
そうした犯罪者は今朝も腹を空かしていて
わたしも腹を空かしている

膨張する宇宙の中で冷蔵庫の中の温度くらい凍え切った都会の中心で
腹を空かして暇を堪能している
虚無感の繭を育て上げながら
交差点を渡り切った瞬間に
SNSでつぶやく
(膨張する宇宙の果てを見てみたいのだ!)
 

青島江里様へ

 投稿者:埼玉のさっちゃんメール  投稿日:2018年11月16日(金)14時22分27秒
  今回も、評価を有難うございます。
黄色の封筒の中身は、私の大好きなミュージシャンの会報なのです。
詳しく書いていいものだろうか?と、悩んでしまい、あやふやになってしまいました。
日々、勉強の毎日です。
これからも、評価を宜しくお願い致します。
 

青島江里さん

 投稿者:伊月あかね  投稿日:2018年11月16日(金)10時13分5秒
  おっくうな昼下がりに評をくださりありがとうございます。
例文をくださりありがとうございます!確かに綺麗にまとまって見えますね・・
今後は句読点はあまり使用しない方向でいきたいと思います。
連分けも勉強いたします。
また機会がありましたらよろしく願いします!
 

Tree

 投稿者:有栖  投稿日:2018年11月16日(金)09時38分37秒
  ちょうだい
君の優しい泪をちょうだい
僕の虚ろな泪と混ぜて
土に  埋めるから

泪の種を埋めたら
どんな木が生えてくるんだろう

だれかの悲しそうな眼を
優しく拭える葉っぱがつくといいな

だれかのふらふらになった身体を
愛しく支える幹がつくといいな

だれかの死にたい気持ちを
世界に繋ぎ止める枝がつくといいな


泪の種で生まれた大木が
誰かの幸せをそっと見つめて
誰かの背中をそっと撫でるような
おおらかな優しさで
心を削って生まれた君の泪を
掬い取ってあげられたら  いいな

そしてまた
誰かの泪の種で生まれた大木が
僕の渇いた泪を掬ってくれたら
いいのにな
 

わずか一分三十秒の詩ストーリー

 投稿者:三浦志郎メール  投稿日:2018年11月16日(金)06時34分12秒
編集済
  COME ON BABY
さあ…来い
こっちへ
落ち着いて
ゆっくりでいい
ていねいにだ
大丈夫
なにも心配ない
たとえ小さくても
おまえならできる―




【強風着陸】


飛行機にとって
離陸と着陸が最も危険である
「魔の時間」
殊に着陸はその昔
「計画的墜落」とさえ比喩されたらしい
もちろん現代はそんな心配はない

しかし―

その日 愛媛県松山市
強風注意報が出ている
大荒れ松山空港の強風ランディング
グレ―に塗りこめられて
濁った空の色だ

三点の灯が滲んだ
異物のように近づいて来る
やがて識別可能
胴体の上にある翼が特徴の
ボンバルディアDHC8―Q400
“ボンQ”の愛称で親しまれる旅客機
(今どき!)ちっぽけなプロペラ機だ

今 正面から見ている
鶴を思わせるその姿態は
今日ばかりは痛々しい
強烈な横風に翻弄される小型機は
あわれ
抗うように懸命に回るプロペラは
けなげ
風のいたずらで
つかの間
機体が止まったのか
ヘリコプタ―のように
ただ浮いているだけの気配だ


     *

怯むな
少しだけ
勇気を出せばいい
さあ
こっちへ来るんだ
頼むから
いつも通りに
あと少し
大地はもうすぐそこ
いままでこんな天気もあったじゃないか
おまえにとっての空とは
無事に運んでこその価値だろ?


     *

機長は苦闘しているのか
それとも
いつもより少し注意をはらえばすむのか
わからない
が 両肩に多くの人生を背負っている
全てを賭け無事に飛んで
ようやく“それが当たり前”
楽な仕事ではないはずだ

まだ風に煽られている
機首がつんのめる
引き起こした
ややバウンドだが
脚の長い後輪が大地を掴んだ
一瞬!
摩擦の煙
やや斜めだが
機首を下げ前輪も着地
ホッとしたようにフラップが開く

揺れに耐えていた機内では
乗客は拍手喝采かもしれない
けっして脚光を浴びる機ではないが
機長の腕は記憶するかもしれない
乗務員も嬉しいだろう

エンジン音が凱歌に聞こえる
スマートな機体が輝いて見える
尾翼を飾るロゴマ―ク
胴体には
風をイメ―ジしたブル―のライン
国内をリボンのように結ぶ
ジャパン・ブリ―ズ・エアウェイズ
こういう機に
こういう機長がいるから
日本の空は支えられてきたのだ


     *

ちっぽけな
今どきはやりもしない
プロペラ機のくせして
いや まったくよくやったよ
いいヤツだ
あとはゆっくり休むがいい
でも
またすぐ飛びたくなるんだろ?
今日のように
いいか 必ず帰ってくるんだ
おまえを待っているものがある
受け入れる大地はいつだって母なのさ



****************************************


ボンバルディアDHC8―Q400型は、一部路線を除き2018年11月末をもって退役となります。
この飛行機は、このような多くの辛苦をくぐり抜け、今まで飛んできました。
長い間おつかれさまでした。



 

立冬を過ぎて

 投稿者:耀子メール  投稿日:2018年11月16日(金)06時32分43秒
  温かな布団の中に
潜ったまま 音楽を聴いていた
それでも
エイッと布団から抜け出したのは
午前四時

昨夜は上弦の月が冴え渡っていた
その青白い光が
私の心を落ち着かせる

立冬を過ぎたこの季節
午前四時の雲一つない空では
すべての星座が主役に違いない
しかし何と言っても一番は オリオン星座だ
ベテルギウスにリゲルが強い光を放ち
近くにはシリウスが輝いている
おお!久しぶりに 北斗七星がはっきりと
私に挨拶してくれた

澄み渡った夜空に
燦然と輝いている星々が
心を豊かにしてくれる
今ここにいられる幸せを思う
しばら見上げていた空が静かに明けてきた
気が付けば
その空にポツンと
明けの明星だけが光っていた
この間まで奏でられていた
虫の音ももう聴こえない
 

青島江里様

 投稿者:シャネンメール  投稿日:2018年11月16日(金)05時23分35秒
編集済
  「その歌声を待ちわびて」の評ありがとうございます。
まだまだだなあと痛感しております。
もう少し推敲に時間かけます。
今後とも宜しくお願いいたします。
 

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