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人間は誰しも

 投稿者:こたきひろしメール  投稿日:2018年 6月13日(水)07時39分1秒
編集済
  人はこの上なく恵まれている
余程、運をなくさない限り他の動物の食材になることはないのだ

なのにどうして
人はその生命を維持する以上に食べてしまうんだろう

人間の食欲は繁殖力を高めにたかめ
一年を通しての生殖力は
地球を占領してしまった

人間の為に種の存続さえ絶たれた生き物たち
人間が手にした武器の前に命を奪われた生き物たち

人間が人間の為に想像した神
人間が人間の為に創造したものだから
存在しないのは道理
人間が人間の大罪に赦しを乞うために
描いた幻の絵に過ぎない

なのにどうして私は迷える羊になって
信仰にのめり込んだのか
それは
私がこの上なく恵まれていなかったから
けれどそれは全て他者との比較
我が儘な解釈
そして錯覚
若げのゆえの

寂しさからの逃避
求めて求めて叶わなかった
孤独からの離脱

人間誰しも飢えて死ぬ訳にはいかない
その為に
肉や魚の死肉を食べて
地上の野菜や果物をむしり取って
胃袋満たさなくてはならない

宗教も哲学も倫理も道徳も
医学も化学も科学も生物学も物理の学問も
しつこいくらいに追究したからと言って
暴力や殺人はなくならない
略奪や虐殺はなくならない

その事に心底気づいたから
私は食べる事に専念する
笑う事に
そして泣くことに

いずれ死ぬ日の為に
死を怖れて
私は
仏や神などに二度とは祈る事はないだろう







 

 投稿者:中也  投稿日:2018年 6月12日(火)19時45分36秒
編集済
  酸素ボンベから
管が伸びて
君の唇を覆って

点滴が落ちる
等間隔に
ひとしずくづつ
細い腕の中に

そのたびに
心臓に
針が刺さる
そんな
痛みが
僕を襲う

君じゃなく
僕だったら
良かったのに

僕が話しかけても
まだ君は
夢の世界にいるようで
返事を返してもらえない

君の化粧してない
素顔の顔が
青色の計器にかざされて
君はまるで螢のよう

ここ最近
あんなに
仕事が好きだった君が
僕との時間を
大切にしたのは
もしかして
この日が来ることが
わかっていたように
思ったら

君の前で
泣かない
つもりだったのに
涙が流れる

夜空を見上げては
星々の輝きに
消えていく星々の
哀しみを想う

君は
友だちと旅行なんて
親に内緒で
嘘ついて

初めて二人で行った信州
あの夜見た螢
覚えてますか

あの時
僕たちは
まるで
宇宙に迷い込んで
幻想的な光に包まれて
宇宙(そら)に
舞い上がって

その瞬間
僕たち
永遠の絆(あい)を
感じたよね

だから
もし
君が
螢のように
僕の前から
消えてしまっても

僕は
かならず
君を探して
君のもとへ
行くから

今年も
無数の螢が
飛んで

きっと
あの時の
僕たちみたいに
螢を見ている人がいることでしょう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
信州辰野ほたる祭り
「ほたる童謡公園」長野県上伊那郡辰野町
観測時期
6月上旬から6月下旬

※  この作品はあくまでもフィクションであり、詩中の君と僕に個人的な意味はありません
 

明るい太陽の下で

 投稿者:@すみっこ  投稿日:2018年 6月12日(火)04時46分6秒
編集済
  青い空は眩しい太陽を背負って
緑が生い茂る原っぱの上に広がっている

私は胸の奥の隅々にまで
行き渡るように深く息を吸い込んだ

何も考えない
考えなくていいんだ
与えられた自然からの贈り物を
思う存分に受け取っている

何からにも邪魔はされない
空と大地に挟まれて立っている
思わずこの両手で
青い世界を包むように広げていた

私はここに居る
ここから私を発信していく
種粒のような
存在かもしれない
けれど
精一杯の気持ちを空へ届けるよ




 

乾いた紫陽花

 投稿者:ゆき  投稿日:2018年 6月12日(火)00時47分54秒
  遠い記憶を辿って
住んでいた街を歩いた

二十年の歳月は
街を見る影もなく変えて

駅前から続いていた
染井吉野の並木道はなくなり
代わりに大きな橋がかかっていた

街の匂いさえ変わって
沈んだ気持ちで帰る途中に
見つけた紫陽花の咲く公園

懐かしい香りが切なさを
運んで来て思わず目を閉じた

乾いた花びらは
セピア色をした写真のように
寂しそうに風に揺れていた


この公園にまた
紫陽花を見に来るだろう

思い出の紐を解いて
懐かしい話をするよりも

失くした日々を
探しに来る方がいい


 

月明かりの下で

 投稿者:ゆき  投稿日:2018年 6月12日(火)00時05分37秒
  散歩の途中で見上げた月は
ちょうど満月で
怪しい光を放っていた

雲の間から悪戯っぽく覗きこんで
静かに纏わりつく

魅惑的な月の光に心を
奪われるのは

このせわしい世界での
束の間の休憩

何も言わずひっそりと毎夜
僕を慰めてくれるその月は

姿を変えて美しく装い
飽きる事がない

悠久の昔から人々の
夜道を照らしてきた
慈愛の光に包まれて

今夜も
東の空が紅くなるまで
夢の続きを見るだろう

 

紅筆はどこへいった

 投稿者:理柚メール  投稿日:2018年 6月11日(月)23時34分18秒
  満ちたりることはなく
欠けているものが 何なのかもわからない
悲劇でも喜劇でもなく
その舞台の主役でもない
日々は白い釉薬のように
ゆっくりと流れてゆくだけで
それを止めることなど
君にはできるわけがない

何も捨てないし何も得ない
はじまらないので おわりもない
ただ 彼の横顔を盗み見て
ひとつふたつ うたをつくって
くちびるに色を差す高鳴りくらいは許されてもいい
と 君は自分に言い聞かせる
世の中は空恐ろしいほど便利になって
どれだけでも賢く 狡くやっていけるというのに
彼の指の小さな傷と どこか懐かしいまなざしを
記憶の中だけで どれだけ鮮明に残せるかを考える
どうしたら あんなにきれいに笑えるのかを考え続ける
それはもう滑稽なほど懸命に


満ちることを恐れて
欠けすらも補わない
悲劇でも喜劇でもあり
主役を降りることは許されない
日々は白い釉薬のように
とろりとほころびを隠してゆくので
そこから逃げることなど
君にはできるわけがない

今日で会えるのは最後だというのに
彼の顔は 西日にかき消されて見えず
無理に笑おうとした君のくちびるが切れる
戒めのごとく錆の味が広がって
もう君は何処へも行けないし 行かない
 

三浦 志郎 様

 投稿者:@すみっこ  投稿日:2018年 6月11日(月)18時14分22秒
編集済
  投稿作「雨の夜に」佳作一歩前のご批評ありがとうございます。
細かく指摘して下さり、ちょうど気になっていた箇所だったので有り難いです。
五連目の一行目なのですが、スマホをカメラにして撮っていたので、急過ぎましたね。考えて下さった五連目の二行の方が読者の方に伝わります。最後の連も物足りないなぁと思っていたので、ひとひねりプラスするだけでだいぶ変わりました。ありがとうございました。また、書けましたら宜しくお願いします。
 

三浦 志郎 様

 投稿者:山下 一歩  投稿日:2018年 6月11日(月)16時58分50秒
  何時もお世話になりまして有り難うございます
この度も2作にご批評有り難う御座いました
最近、書きたいという気持ちは強いのですが、言葉が
空回りしております 作品にも出て仕舞った様に思います
ご指摘頂きました点を良く見直し致しまして
再度、新鮮な言葉を探して再挑戦致します
アジサイが美しい時期になりましたね
心にも美しい花を咲かせたい今日この頃です
気温の変動が激しい季節ですので、三浦様におかれましても
ご健康にご留意下さい
 

僕が好きな君は

 投稿者:のん  投稿日:2018年 6月11日(月)16時04分53秒
  夏の夜が好きと言った君をなぜか冬になると思い出す。
どうしたって夏の夜にそのことを思い出すことができない。
夏の夜を君が好きな一瞬として感じることが、僕にはできない。
だからだろうか、僕たちが上手に同じ風景を眺められなかったのは
上手に眺められなくたってほかに一緒に居られる方法を
なぜ僕たちは探せなかったのだろう。
君も僕が秋の匂いが好きだと言っていたのを春の金木犀の香りで
思い出したりしているんだろうか。
それはそれで同じ景色を見てはいないけれど
ロマンチックだと思う。
 

三浦志郎 様へ

 投稿者:沢口リリキメール  投稿日:2018年 6月11日(月)15時27分0秒
  三浦さん
「投影の楽園」に佳作との評、感想をありがとうございます。
何をもってして、楽園となるかは人それぞれの主観や美意識によって異なりますが、私にとって沖縄の海は楽園の象徴です。
観る側にその美しさ、心地よさを感じる心がなければ、そこは楽園にはなりえません。
人によっては高層ビルが立ち並ぶビジネス街かもしれないし、山麓や湖畔、或いは自分の家かもしれません。生まれてきたこの世界そのものが楽園という人もいるでしょう。
反対にある人の楽園が失楽園と感じる人もいるかと思います。いずれにしても、その感覚は人の意識や心情によって主観的に判断される。そんな事を個人的見解で書きあらわせたらと思いました。
太陽の沈黙、は時間を超越した存在としての比喩になればと考えました。
自分の詩に解説をつけるのはナンセンスですので、読む方の解釈に一任したいと思っています。
この度も、熟読下さってありがとうございました。
 

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