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廃屋

 投稿者:鈴鳴すずしろ  投稿日:2018年10月12日(金)01時19分14秒
  2007年のカレンダー
12と1を指差した
時計のダイイングメッセージ

埃をかぶった写真立ての中で
ピースサインをしたあどけない少女が
私に微笑みかけている

天井がまた少し崩れた
フローリングの床はジグソーパズルのように
次のピースが降ってくるのを待っている

床板の軋む音
誰も居ないはずの部屋の扉が開いた
照らす懐中電灯の光と
一泊遅れた
悲鳴

彼らの落とした帽子を
拾えずにすり抜ける
私の指
 

心象 その3 父の肖像 ~自分の中に棲み着いて離れない父の記憶~

 投稿者:中也  投稿日:2018年10月12日(金)00時45分25秒
編集済
  当然、戸籍の父の欄は空欄だった。養父母にそのことは聞けないし、知らないと言われるのが怖かった。知らないことの方が幸せだと思える時もあると言うのを耳にしてから、余計に怖くて未だ真実を知らないでいる。

だから僕の父の記憶は養父になる。養父はとてもおしゃれで、長髪の長い髪にパーマをかけて、首にはスカーフを巻いて、真っ赤なシャツとジーンズが目に焼き付いている。養母はそんな養父に一目惚れして、親の反対を押し切って結婚したらしい。

養父はほとんど家に帰って来なくて、毎晩のように飲み歩いては、複数の愛人の家を転々としていた。給料日になると、養父の職場に着飾った女性が何人もやって来ては、飲み代を請求するのが、恒例で、職場の同僚からも羨ましがられる存在だったらしい。

僕は幼年期、そんな養父を心の中で自慢したい気持ちでいた。父親参観日は、養父が教室に入ると、僕のクラスメートはもちろん、父親参観に一緒に来ていたお母さんたちもざわついているのがわかるほど、授業より養父のことが優先されて、うれしかった。

僕が小学校4年生の時、忘れもしない事件が起きた。養父はその頃、赤いビートルに乗っていたのだが、その日、たまたま僕が家に一人でいたとき、突然、家の前に車が止まったかと思いきや、養父が玄関にやって来て、ステーキを食べに連れて行くと僕を誘ってきた。別に断る理由もないから、言われるがままに車に乗ろうとしたときに助手席からとてもいい匂いのするきれいなお姉さんが現れた。養父は彼女のことは何も言わず、僕を後部座席に乗せると、助手席の女性と笑顔で話しながら、目的のステーキハウスまでドライブした。初めて食べたステーキより、目の前にいるきれいなお姉さんが気になって仕方なかった。
養父は僕を家に降ろす時に、お母さんには内緒だと言った。僕は何か悪いことをした気がして、怖くなったのを覚えている。

そんな養父に養母は激しく罵った。養父も短気な性格だったので、養父が家に帰って来るといつも喧嘩が絶えなかった。養父は養母に対する怒りを子供達にぶつけた。勉強してないと言われてはよく叩かれた。養父が家に帰って来ない方が幸せだった。

思春期になると、何となくいろいろなことがわかり初めた。養父の女性関係はますます激しくなっていった。養母の高校からの親友にまで手を出していたことが喧嘩の内容からわかった。とにかく次々に声をかけては、あわよくば自分の彼女にしていった。

養父との決別の日がやって来た。

養父は養母に別れてほしいと切り出した。話しによると、どうも離れられないほど好きな女性ができたらしい。養母に10年、20年先に戻ってくるかもしれないと言った。養父らしい別れかただったと思う。その時、僕は大学三年生だった。養母から家に帰って欲しいと言われ、少し早めに帰省した。

養父はとても笑顔だった。養母は養父が出ていくまで、笑顔を絶やさなかった。泣いたら負けだと思っていたのかもしれない。

それから約30年以上経つが、一度も養父に会うことはない。弁護士の話だと養父は35歳以上、年が離れた女性と暮らしているという。僕よりも一つ下、20歳の女性と駆け落ちしたことになる。二人の間には二人の子供がいるということだった。

またしても僕はひとりぼっちになった。ひとりぼっちだということを再認識した。あの時のように奇行や非行は行わないものの、心に残る痕跡はナイフで臓腑をえぐるような痛みを感じて、悪夢を何度も見ては眠れなくなった。

あの日から僕から父が消えた。
私から父と呼べる存在は完全に消滅した。

だけど、悲しいかな。そうは言っても、楽しかった記憶が頭から離れない。そして、僕も養父のように派手を好む性格を持っている部分がある。

人はどんなに嫌なことでも、自分が経験したことから抜け出せない動物かもしれない。虐待を受けた子供が親になって自分の子供に虐待をしてしまうと言われているように。悲しい動物なのかも知れないと時々感じる事がある。
 

噂話

 投稿者:シャネンメール  投稿日:2018年10月12日(金)00時00分37秒
  マンホールから
マンホールへと
シーラカンスが
泳ぎ渡っている
高層ビルから
高層ビルへと
素人ピエロが
綱渡りしてる
街路樹から
街路樹へと
嘘つき鴉が
翼を広げる
人波から
人波へと
みんなが
溺れてる
都会の
陰から
都会の
陰へと
噂話
から
噂話
へと
 

Kazu.さんへ

 投稿者:キャベツ  投稿日:2018年10月11日(木)21時56分20秒
  お久しぶりです。
「フイウチ」に評をありがとうございました。
まだ名前の付かない感情を抱く人からの不意討ちに
戸惑わないようがんばっている人の図です。
自戒です合ってます。
もっと伝わるやつ、がんばりたいです。
 

島秀生さんへ

 投稿者:キャベツ  投稿日:2018年10月11日(木)21時51分38秒
  「奇跡」に評をありがとうございました。
今の願望がストレートに出てしまいました。
疲れています、わたし。
ゆるい内容の詩にこの題を付けて見たかったのです。
秋ですね。
 

Kazu.様

 投稿者:あさぎメール  投稿日:2018年10月11日(木)20時50分16秒
  評をありがとうございます。そして、持ち上げていただきありがとうございます。これから遠慮なくツッコミをもらえるようになっていきたいと思います。がんばります。よろしくお願いいたします。  

青島様へ 訂正致します

 投稿者:@すみっこ  投稿日:2018年10月11日(木)00時10分52秒
  投稿作「深まる」の最後の四連目を訂正致します。


深まっていく秋の夜ぐらいは
自分にはない
宝石のような重厚感に浸ってもいいかな
今こそ私も深まれ


すみません、編集が出来なかったのでこちらに投稿致しました。
お手数かけてすみません、宜しくお願い致します。
 

生きたいんだ

 投稿者:中也  投稿日:2018年10月10日(水)20時21分27秒
  世界の向こうに
また
別の世界があるとしても
僕たちには翼がないから

この世界の
何処かに扉があるとして
扉の鍵を誰が持っているの

不安そうな雲から
哀しみの涙が流れて
川も家も車も人も
みんな流れてしまって
暗やみに誰も居ない

僕は
悲しみの中に
佇んでいるような

だけど
また
夜空の向こうに
太陽が輝いて
明日になるんだ

さよならするのは
まだ早いけど

最期の最期に
笑って死ねたら
其れでもいいな

それは
本当は怖いんだけど
明日の希望になるって
信じてるから

今日も日が暮れて
吹きさらされた稲穂が
収穫の時を待っている
其れを見てる

また明日が来て
朝を迎える
その繰り返しの日々に
僕の生命(いのち)が
誰かと
繋がってると

でもホントはね
生きたいよ
ずっと
生きたいよ

生きて
生きて
生きていたい
もっと
もっと
 

言葉の響き

 投稿者:埼玉のさっちゃんメール  投稿日:2018年10月10日(水)16時34分11秒
  方言って
素敵な言葉の響き
一言、一言が
暖かい布団
ホンワカいい気持ち
急ぎ足
ゆっくりになってくる
伝わる言葉
そよ風のように
囁くように
住む街、人に
言の葉が紡がれ
やがて顔となる
言い直し
必要はない
もう少し、もう少し
耳が慣れるまで
お話ししましょう
時が経つのも
忘れるほどに
 

ファインダー越しの勇姿

 投稿者:埼玉のさっちゃんメール  投稿日:2018年10月10日(水)16時28分3秒
  ファインダー越しに観る景色
オレンジ色のフォルム
正に
芸術的で圧倒される
青空に映える勇姿は
たまらなくカッコいい
シャッターを押す手が
止まって見入ってしまう
何年経っても色褪せない
こんなに惹かれるのは何故だろう
飽きさせないでいてくれる
いつまでも
このフォルムでいて欲しい
未来の人々にも
この気持ちが伝わり
紡いで行く
歴史博物館
これからも、ずっと
この先も…。


 
 

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