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喜劇

 投稿者:ミリウェイズ  投稿日:2020年 2月12日(水)00時05分4秒
  世界は恐怖で溢れている。鏡に背中を向けた時、その像がこちらを嘲笑っていないことを誰が保証できよう。夜の暗闇の中で、誰も、いや何も、こちらを見ていないことを誰が証明できよう。散らばった紙の下で、悍しい手が、指が、何かを求めて這いずり回っていない事を誰が確かめられよう。

嗚呼、真の恐怖は我らの裡より産み落とされるということか!
想像こそが恐怖!
人よ、己の持つ力に怯えよ!
そして喝采するがいい、自らの持つ力に!

…本当に?それは想像力なんて矮小な、自己満足的な物なのか?誰も否定も実証も観測も出来ない、昏き、暗きこの世界の闇を、見ないようにして蓋をしただけではないか?
恐怖は何処から来るのか、誰が知り得るというのだ?

後ろを振り返るな。そこには恐怖がいるかもしれない。否、それならどれほど良かった事か。恐怖ですらない何かがいた時、我々に何が出来ようか。
 

奇譚

 投稿者:ミリウェイズ  投稿日:2020年 2月11日(火)23時57分25秒
  埃っぽくて錆ついた階段を、不釣り合いなポップ・ミュージックを聴きながら登る
階下からは生ゴミの鼻にくる臭いがしている

所々ある、取ってつけたような小さな窓は汚れと罅でぼんやりとした光のみを濾し取り、外の世界を覆い隠す

一歩ごとに踏付が軋む、不安定な金属の階段は錆塗れで、足を離す毎に靴の裏から塗装の微小な破片が零れ落ちる

明らかに少ない電燈の殆どは切れかけで、目に悪い点滅を繰り返して、思い出したように点くか消えるかする

壁にはボロボロのポスター、大抵は色あせた海と名前も知らない女優のグラビアで、滲んで読めないメモ書きがある

音楽はもはや耳障りで、誰のものとも知れないウォークマンからは酷くノイズ混じりの知らない歌手の声がする

足が痛む
しかし登り続ける
次の踊り場で休憩しようか
そんなものがあればの話だが
 

斎藤純二 様

 投稿者:ミリウェイズ  投稿日:2020年 2月11日(火)22時51分20秒
  遅くなりまして申し訳ありません。素敵な評をありがとうございます。
こちらへの投稿は初めてなので、この様なコメントを貰えて非常に嬉しく思います。
 

11月と12月

 投稿者:山の雫メール  投稿日:2020年 2月11日(火)21時03分54秒
  窓からは鉄のワク越しに枯れ葉の庭が見える

黄金色の夜明けの日
さわやかな旅立ちがあった

その後の暗く湿った雨の日
運命を変える事をあきらめた


そして12月


何故か良い事が続いて
運命は変える必要も無く自然と変わった


不思議な天使がやって来て

異国の言葉が流行り

霧が薄くなって

俺は全く何もわからない


でもそれが俺の11月と12月だった
 

不思議な希望

 投稿者:山の雫メール  投稿日:2020年 2月11日(火)20時52分26秒
  今日書いた詩を明日全て捨ててしまう
次の日は人にやさしくされる

大事な宝を無くした日の後
真実を見つけた

晴れの日の後曇りの日が来て
俺は必ず救われた

悲しい詩しか書けなくなって
希望も半分以上不幸の色

でも今はその後いつも希望が来る

人生はあまりにも不思議で
俺にはもうわからない

だから俺はこの不思議な運命に
全てをゆだねようと思う

俺は何もあきらめなくって良かったんだ

 

冬空へ

 投稿者:夕月 知李  投稿日:2020年 2月11日(火)19時02分20秒
  さあっと冷たく
少し突き放すさま

だけどどんな季節より
大地に凛とした姿で向かい合う
冬空

見上げると
何も答えないよと言う
その代わり
何でも聞くよと言わんばかりに
透き通る美しさをどこまでも  広げる

おかげで私の悩みや悲しみは
すっとあなたに吸い込まれ

…また歩いていけるさ…と

諦めというか勇気というか
その一言に変わる

強弱の全く無い
ずっと ずっと
一定すぎて物足りない
一定だから安心できる
冬空

私はそんなあなたに伝えたい

あなたにはなれないや
でも あなたになりたいかと問われると
そうでもない

あなたには勝てないや
でもあなたに勝とうとは初めから
思わない

あなたは私を見守るように 見下ろす
私はあなたにすべてを預けるように  見上げる

そんな関係も悪くない

あなたの凛とした冷ややかな愛で

春までよろしく

 

知らなくてよいことです

 投稿者:あさぎメール  投稿日:2020年 2月11日(火)18時47分30秒
  「諦めることはないよ。君には才能がある」
「君なら必ずできるよ。君にしかできないことだよ」
猫さんは心にもない言葉を犬さんに贈りました
その場限りの、その場を取り繕うだけの言葉であり嘘です

そうとは知らず、犬さんはとても喜びました
勇気だってもらいました
犬さんは猫さんの言葉を胸に刻みがんばりました
苦しいときの励みにしました

そして、犬さんは大成功を収めました
もちろん猫さんは、犬さんの大成功を気にも止めませんでした
自分が放った言葉の果てに犬さんがいるとは、思うはずもありませんでした

猫さんは犬さんを覚えていません
言った言葉も、会ったことさえも
犬さんは猫さんを忘れたことはありません
大切な記憶として、頭と心の中心に置いています

一つの嘘が生まれて、誰かがそれを受け止めます
その瞬間、嘘が輝き出すことがあります
一番美しく輝き出します

偽物が、本物ではないけれど偽物ではないものへ

すてきでおそろしくてくだらない
そして、どうしようもないくらい真実です

それは猫さんも犬さんも知りません
知らなくてよいことです
 

色の欠片

 投稿者:山茱萸  投稿日:2020年 2月11日(火)10時08分5秒
編集済
  一周歩いても半時間ほどの
小さな湖のほとり
湖面は穏やかな陽を反射し
絶え間なく揺れる
風の紋

満々と湛える湖水は
山懐の木立ちの碧が溶けて
透きとおる碧は
一層碧い水の碧
この碧の欠片を掬おうと
両の手を椀にして
いくども試すけれど
零れてしまう
掬うことは
できない

今 目の前に
確かにあるというのに
どのようにしても
掬うことはできない
欠片

あの人色を掬えない
わたし色を掬えない
混沌として
確かにある欠片を
掬えない

久しぶりに開けた
パレットの水彩絵の具は
すっかり乾いて
色の欠片
 

原発葬送の唄

 投稿者:草也メール  投稿日:2020年 2月11日(火)10時06分53秒
  《  原発葬送の唄  》

縄文の断層が絶叫し
海が裂き砕け
風が泣き狂い

溶解し炎上した原子炉の修羅がのたうつ

太郎の屋根に
次郎の夜に
花子の夢に
放射線がさわさわと降り注ぐ

いわき平に
安達太良山に
阿武隈川に
猪苗代湖に
安積野に

福島の全てを越えて
又三郎の学校に
富士のふもとに到り
放射能が降り積もる

カムイの地が核に占領された刹那
人民に対する国家テロが、いままた発動した一瞬
世界史に烙印されたFUKUSHIMA

この地こそが
いま、この時
分解の最終過程に佇む

神経が呪縛する
言語が氷結する
自尊が暴虐される

侵略され処刑され拘束され晒され詐取され強奪され差別され嘲笑され収奪され犯され簒奪され蹂躙され殺戮され占領され同化され支配され
赤裸々に搾取され続けた私達の歴程よ
私達のひとりひとりよ
ひとりひとりの慟哭よ
ひとつの赤涙よ

歌は止み
花は散り
屈辱の杯に毒が注がれ
絶望の馭者が疾駆する
死の共鳴が刹那を奏でる

さあ、もはや
アテルイよ、出でよ
清原 、藤原 、義経、 甦れ
将門よ 、起て

名もなき反逆の人々よ
今こそ葬送の祭司となれ

辺境の民よ
エミシの民よ
縄文の民よ
漂泊の民よ

北方の樹々の息吹よ
南方の潮の流転よ
まつろわぬ人々よ
異民の君よ

ピリカよ
弱き者達を率いて山脈の奥深き楽土に密め
豊潤な骨盤に奇跡を孕め
白き乳房で希求を繋げ

青き狼達よ
革命の山河に季節と共に雌伏せよ

さあ 、もう 、5月 、青龍が翔びたつ
いま 、この時 、カムイ革命が始まったのだ



 

コロナウイルス

 投稿者:小林大鬼  投稿日:2020年 2月11日(火)09時59分17秒
  春節過ぎて加速する
回し車の干支鼠

拡がる感染
渦巻く呪い

咳の嵐が
世界を覆う
 

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